連載「Tomorrow Will Be Precious!」明日への希望をアクションに変えるPrecious People

明日への希望をアクションに変える方たちの活動に注目し、紹介する「Precious」連載【Tomorrow Will Be Precious!】では今回、ステージの香りの演出を手掛ける“空間の香り演出家” としてご活躍の「SceneryScent」代表取締役・郡 香苗さんにインタビュー!

観客を視覚でも聴覚でもない、臭覚を刺激することで没入へと誘う群さんのお仕事内容について、今後の展望も含めて詳しくお話しをうかがいました。

郡 香苗さん
「SceneryScent」代表取締役
(こおり かなえ)兵庫育ち。アロマセラピストとして活動後、趣味で始めたジャズダンスの先生から声をかけられ、ステージの香りの演出を手掛ける。そのことがきっかけで、空間の香り演出家に。その後、香り演出機器「Scent Machine」の開発に成功し、’19年、「SceneryScent」を設立。’22年にはデジタルサイネージと連動させる機器「Ambiscent」も開発。

【Osaka】臭覚を刺激して没入感を誘う。世界を見据える“香りの演出家”とは

キャリア_1,インタビュー_1
「SceneryScent」代表取締役の郡 香苗さん

『ヘンゼルとグレーテル』のミュージカルで空間にお菓子の香りを漂わせたり、アーティストのライブで、その曲に合わせた香りを会場全体に瞬時に届けたり。視覚でも聴覚でもない、観客の臭覚を刺激することでエンターテインメントへの没入感を誘う。そんな “香りの演出家” として活躍するのが郡さんだ。

「アロマセラピストの仕事をしていたときに、ひょんなことから舞台演出の香りのオファーをいただき、見事成功を収めたことが仕事の出発点です。アロマセラピストはお客様とマンツーマンで向き合って、その方が抱えている不調を癒やしていくのが仕事。舞台演出はそれとは別のベクトルで、私がつくった香りで大勢の方々を歓喜に導くのが使命です。前者はマイナスからゼロまでフラットの状態に戻すことを求められるのだとしたら、後者は人々の感情を “感動” というプラスの状態にまでもち上げていくのがミッション。舞台監督ほか、さまざまなクリエイティブのプロフェッショナルと共にひとつの作品をつくり上げていく。その過程に感銘を受け、少しずつ仕事をシフトしていくことになりました」

需要はありながらも未開拓だった分野を切り開いていった郡さんは、香りをつくるだけでなく、香りを効果的に届ける機材製作も手掛けることに。資金集めのため、起業家支援プロジェクトに応募し、ファイナリストとなって法人も設立。500以上のイベントを手掛けた知見を生かし、企業とタッグを組みながら精力的に開発を行っている。

「今後はラスベガスやドバイ、サウジアラビア、ヨーロッパなど、海外へとビジネスを展開していきます。5年ほどかけてエンターテインメントの実績を積み上げ、それらをまた日本に持ち帰ってこようと画策中。さらなる夢として、ページをめくるごとに香りが漂い、人々の想像力をかき立てる “香りの図書館” をつくれたら。そんな空想を現実のものにすべく、一歩一歩、着実に歩いていきます」

◇郡 香苗さんに質問

Q 朝起きていちばんにやることは?
出産して歯が弱くなったので、何かを口に入れる前にまず歯を磨きます。
Q 人から言われてうれしいほめ言葉は?
「バイタリティがあるね」「行動力があるね」
Q 急にお休みがとれたらどう過ごす?
美術の展覧会や演劇に足を運ぶ。もしくは手帳を使って “書く瞑想” といわれる趣味のジャーナリングをする。
Q 仕事以外で新しく始めたいことは?
趣味の手帳を使った講師。人生計画の立て方、モチベーションや自己肯定感の高め方などの講義をしてみたい。
Q 10年後の自分は何をやっている?
グローバル展開を考えているので、世界各国を飛び回っている。
Q 自分を動物に例えると?
よく言われるのは蛇。諦めが悪く、絡んだら離さないので。本意ではないんですけど(笑)。

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PHOTO :
香西ジュン
取材 :
木佐貫久代