ラグジュアリースポーツウォッチの真の名品として、国境も性別も超え、人々の憧憬を集め続けている『ロイヤル オーク』。今回の新作発表では、『ロイヤル オーク ミニ クオーツ』、『ロイヤル オーク クロノグラフ オートマティック』と、女性の手首にフィットするサイズのバリエーションを拡充しています。
天然のマラカイトを文字盤に採用したこの新作もそのひとつ。これまでになかった色彩の魔法にかけられ、まったく新たな表情を得ました!
非凡な個性と存在感を漂わせる、グリーン×イエローゴールドの色彩美
ラグジュアリーウォッチ界では近年、主にジュエラーのタイムピースに採用されることが多かったマラカイトの文字盤。独特の不透明なグリーンの色調と、グラデーションを織りなす美しい縞模様が特徴で、天然石ゆえにまったく同じものがふたつとして存在しないという希少性も魅力です。
『ロイヤル オーク』の天然石を用いたクリエイションは、2023年のターコイズ文字盤に続くもの。
ターコイズのモデルが「陽」とするなら、今回のマラカイト文字盤の新作は、イノセントさとは対極の、複雑な憂いのような趣を湛えるミステリアスな表情が印象的です。
古くから、魔除けや厄除け、そして癒しを与えてくれるお守りとしての効果があると信じられてきたマラカイト。色調の微妙なバリエーションは、化学物質、特に銅の含有量の違いによるもので、銅が含有量が多いと深いグリーンに、少ないと明るい色調になります。独特の縞模様は水晶構造の結晶プロセス中に生成されるため、すべての文字盤は異なる表情を湛え、それぞれが唯一無二の美しさを放ちます。
日付表示をなくしたことで、マラカイトの美しさがより前面に!
今回発表されたマラカイト文字盤の『ロイヤル オーク オートマティック』は、ターコイズ文字盤モデルと同じ37mm径と、ひと回り大きい41mm径の2サイズ。
まさに「黄金!」といった華やかさと、手にしたときの重厚感は別格。人々の視線をさらう強いオーラに包まれ、至高のインパクトを放ちます。これほどに華やかでいながらそこに気品を内包し、決して悪趣味にはならないのが「オーデマ ピゲ」のウォッチメイキングの真髄です。
よく見るとマラカイト文字盤の今作は、ターコイズ文字盤のモデルに備えられていたカレンダーを引き算してよりシンプルに。マラカイトの色彩と模様のニュアンスがより強調され、ノーブルに、グラマラスに手元を彩ります。
依然として、世界的に入手困難が続いている『ロイヤル オーク』。今回ご紹介した『ロイヤル オーク オートマティック』も、ブティックを訪ねてお金さえ払えば買えるというものではありません。それは、いくら需要が高まっても、自らのウォッチメイキングの信念を貫き、ビジネスのためにいたずらに生産本数を増やすようなことは絶対にしない「オーデマ ピゲ」の美学を表すもので、細部に至って人の手仕事が息づくクリエイションは、そう簡単に生産本数を増やせるものでもないのです。
「オーデマ ピゲ」は2026年、本拠地であるスイスのル・
「THE BEAT GOES ON」というメゾンのスローガンのもと、昨年の創業150周年を経て、さらなる高みへと挑み続ける「オーデマ ピゲ」。その時計はただ時を刻むだけではなく、希望の光を目指す人生の羅針盤でもあるのです。
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- TEXT :
- 岡村佳代さん 時計&ジュエリージャーナリスト

















