東京・六本木のラグジュアリーホテル「ザ・リッツ・カールトン東京」に、2026年4月1日(水)、世界的パティシエであるニナ・メタイエ氏によるパティスリー「ニナ ザ・リッツ・カールトン東京」が誕生。館内1階にて、まずはイートインを中心とした展開でソフトオープンを迎えました。
フランス・パリを拠点に活躍するニナ・メタイエ氏は、名だたるホテルやレストランで経験を重ね、2024年には「世界のベストレストラン50」にて、世界最優秀パティシエに選出された実力派。
伝統菓子への敬意を大切にしながら、自然や季節の移ろいから着想を得た繊細な造形と、素材の持ち味を引き出す味わいで、世界中の美食家を魅了しています。
東京という街が持つ、伝統と現代が調和する美しさや、細部にまで宿る丁寧なものづくりに心ひかれたというニナ氏。その美意識や価値観は自身の製菓哲学とも響き合い、この場所でしか出会えない新たな表現への期待が高まります。
オープンに先駆けて開催された内覧試食会にPrecious.jpライターが参加。注目の新パティスリーの魅力を、実食とともにレポートします。
【ニナ ザ・リッツ・カールトン東京】ブランドを象徴するコース「ニナ コレクション」を体験!
■1:季節のウェルカムドリンクとアミューズブーシュ
ニナ氏の世界観を体感するコースは、ウェルカムドリンクとアミューズブーシュからスタート。この日は、ピーチジュースやピューレをベースにした、やわらかなロゼピンクの一杯。口に含むと、ふんわりと春の気配が広がります。
続いてのアミューズブーシュは、5種類の中からひとつを選ぶスタイル。筆者は一番人気の「プチ ガロパン」をセレクトしました。しっとりとしたアーモンド生地に、プレーンとチョコレートの層、さらにプラリネのコクが重なり、ひと口目から印象に残る味わいに。
そのほかには、その日の朝に焼き上げたレモンのマドレーヌをはじめ、カカオニブの香ばしさが際立つクッキー、今回のために考案された抹茶のフィナンシェ、きな粉のバタークリームと小豆を合わせたダッコワーズが揃い、和とフランスのエッセンスをさりげなく感じさせるラインナップでした。
■2:芸術的な3種のペストリーとアシェットデセール
ブランドの象徴でもある椿(カメリア)をモチーフにしたティースタンドに並ぶ3種のペストリー。女性にも食べやすいように、かつ多様な味を楽しめるよう、小ぶりなサイズに仕立てられています。
ニナ氏は、花がもたらす感情や繊細さ、軽やかさ、そして儚さにひかれ、それらを菓子として表現することを大切にしているのだそう。そんな思いが息づく、思わず見惚れるような美しいケーキを、おすすめの順でいただきます。
最初は「マダガスカル産バニラとピーカンナッツのフラワーケーキ」。フランスで親しまれてきたシグネチャーをもとに仕立てたひと品で、マダガスカル産バニラの芳醇な香りが印象的です。
なめらかなバニラムースとコクのあるクリームが重なり、ピーカンナッツのプラリネとキャラメリゼの香ばしさが奥行きを加えています。
フランスの高級塩であるフルール・ド・セル(塩の華)を効かせた下生地は、ザクッとした食感とほのかな塩味が甘さを引き締め、思わずもうひと口と手が伸びる味わい。ニナ氏の出身地の近くには塩が有名な島もあり、おいしい塩は身近な存在だったそう。塩味もニナ氏のスイーツを語るうえで外せないポイントです。
続く「シトラスフラワー」は、軽やかで洗練された印象。しっとりとしたアーモンドスポンジに柑橘のクリーム、レモン、柚子、オレンジの香りが重なり合います。「マダガスカル産バニラとピーカンナッツのフラワーケーキ」同様に心地よい食感の下生地ながら、素材や配合の違いで、異なる味わいを楽しめるひと品です。
そして最後は「エキゾチックフルーツのパブロバ」。外は繊細に、中はやわらかく仕上げたメレンゲに、ライムをほのかに効かせたクリームを重ね、マンゴーとパッションフルーツのコンフィが華やぎを添えます。
コクのある味わいから始まり、最後はすっと抜けるような軽やかさへ。計算された流れが、美しい余韻を残します。
なお、このコースではペストリー3種のほか、「本日のアシェットデセール」を選ぶことも可能。
試食会では、店内奥のキッチンでニナ氏がデセールを仕上げる様子を見学することができましたが、均一に絞り出されるクリームや繊細なデコレーションに見入ってしまいました。どれを選んでも、その美しさと完成度に心を掴まれるはずです。
■3:日本を象徴する新コレクションのチョコレート「カメリア」
日本から着想を得て生まれた新コレクションのひとつが、椿の花をモチーフにしたチョコレート「カメリア」。ふたつの文化が響き合うというテーマが込められています。
蓋を開けると現れるのは、艶やかなグリーンのカメリア。繊細にかたどられたフォルムに、目を奪われます。ホワイトチョコレートに抹茶の色味をまとわせた仕立てで、中には抹茶のキャラメルとピスタチオのプラリネを忍ばせたひと粒。ほろ苦さとコクが重なり合い、和と洋のフレーバーが調和した大人の味わいです。
■4:厳選紅茶やモクテルなどから選べるドリンク
ドリンクは、ニナ氏がセレクトした紅茶やコーヒー、モクテルなどの中から好みの一杯を選べるスタイル。
筆者は「ニナ メタイエ コーヒー風味のルイボスティー」をいただきました。ルイボスのやわらかさに、コーヒーの香ばしさが重なり、すっきりとしながらも奥行きのある味わいに。スイーツとの相性もよく、最後まで心地よく楽しめる一杯です。
モクテルは数種類用意されており、試食会では特別に2種類を試飲。ひとつは、かき混ぜるとグラスの中できらめく遊び心のある一杯、もうひとつは、柔らかな色合いの2層仕立てに、可憐な花をあしらった華やかなモクテルでした。
どちらもすっきりとした飲み口で、スイーツの余韻に寄り添うような仕上がり。味わいはもちろん、見た目の美しさでも楽しませてくれます。
スイーツを引き立てる空間美と、これからの展開にも期待
日本初出店となる店舗デザインは、建築家・デザイナーの山下泰樹氏が担当。ニナ氏の華やかなスイーツを際立たせるため、日本のミニマリズムを基調に、素材を厳選した空間が構築されています。
コンセプトは「大地の雫」。ブランドの象徴でもある椿(カメリア)の繊細さを、ニナ氏の感性と重ね合わせ、その花が咲く大地として空間を捉えているのだそうです。
店内はやわらかなベージュを基調に、ブランドカラーのダークレッドがアクセントとして配され、気品ある雰囲気。ショーケースに並ぶスイーツはもちろん、テーブルにあしらわれた花や器のひとつひとつまでが調和し、まるで花の世界に入り込んだかのようなひとときを演出してくれます。
また、今後展開予定のスイーツにも注目を。日本の食材を使いながら、ひと目ではモンブランと気づかない「紅芋と栗のモンブラン」や、フランスでは珍しいロールケーキをベースに、この店舗のために開発された「加賀棒茶と木苺のロールケーキ」など、ここでしか出合えないラインナップが控えています。
世界最高峰のパティシエ、ニナ・メタイエ氏が手がけるスイーツは、思わずため息がこぼれるほどの美しさ。その魅惑的な世界に、そっと足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。きっと、忘れがたい味わいに、再び訪れたくなるはずです。
問い合わせ先
- 「ニナ ザ・リッツ・カールトン東京」
- 営業時間/11:00〜20:00(19:00 LO.)
- TEL:03-3423-8000(ザ・リッツ・カールトン東京代表)
- 住所/東京都港区赤坂9-7-1 東京ミッドタウン 1階
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 篠原亜由美
- EDIT :
- 小林麻美

















