頭頂部の血流不足と筋膜のこわばりが薄毛・白髪を招く

頭頂部には筋肉がなく、前頭筋(ぜんとうきん)と後頭筋(こうとうきん)をつなぐ帽状腱膜(ぼうじょうけんまく)という薄い筋膜だけで覆われています。筋肉がないぶん血管も少なく、もともと血流が届きにくい場所。そのうえ帽状腱膜が硬く固まると血流がさらに滞り、毛根に栄養や酸素が届きにくくなるのだそう。紫外線ダメージも受けやすい部位であることも重なり、薄毛や白髪が進みやすくなります。

二人の女性 メソッドの指導をしている
 

また見落とされがちなのが、「考えすぎ」との関係。前頭部は脳の前頭葉と近いため、考えごとや精神的な緊張が続くと前頭筋が固まりやすく、それが帽状腱膜全体の硬さにもつながっていくのだそう。仕事でじっくり考える機会が多い人ほど、頭頂部がいつの間にかこわばってしまうのです。

そこで、エイジングデザイナーの村木宏衣さんが教えてくれるのが、おでこと頭頂部を寄せ合うようにしながらほぐすマッサージ。皮膚と筋膜の間の癒着をほどくことで、血液やリンパの流れが改善されやすくなります。

このメソッドは、薄毛・白髪の予防であると同時に、頭の緊張をリセットする脳疲労対策としても効果が期待できるのだそう。続けることで頭が軽くなり、視界がすっきりする感覚が得られやすくなります。ぜひ、毎日のルーティンとして取り入れてみてくださいね。

■Step1:左手を額に置き、右手で頭頂部を押さえて寄せ合う

左手のひら全体をおでこに置きます。同時に、右手の5本の指の腹を頭頂部に置きましょう。これが基本姿勢です。左手は上方向(おでこを持ち上げるイメージ)、右手は下方向(額へ向かって)へそれぞれ軽くプッシュし、上下から寄せ合うような状態をつくります。

左手を額に置き、右手で頭頂部を押さえて寄せ合う
 

■Step2:額に当てている左手のひらを左右に小さく動かす

Step1の状態を保ちながら、左手のひらを左右に小刻みに動かしましょう。帽状腱膜の癒着をほぐすイメージで、10〜20秒程度行います。

額に当てている左手のひらを左右に小さく動かす
 

額の6か所をほぐしていきます。中指の第二関節の腹が、赤丸の部分に当たるようにしながら、1か所につき10〜20秒、左右に小刻みに動かしましょう。

ほぐすポイントを丸印に
 

【まとめ|薄毛・白髪を防ぎながら脳疲労もリセット!筋膜ほぐしメソッド4か条】
1)頭頂部の帽状腱膜は血管が少なく、こわばると血流が届きにくくなり、薄毛・白髪の原因に。
2)頭頂部と前頭筋をほぐすことで筋膜の癒着がほどけ、血流と頭皮環境が改善。
3)左手を額に、右手を頭頂部に置き、上下から寄せ合いながら左手を左右に小さく動かすだけ。
4)薄毛・白髪の予防に加え、考えすぎや脳疲労のリセット効果が期待できる。

以上、「薄毛・白髪を防ぎながら脳疲労もリセット!筋膜ほぐしメソッド」を教えていただきました。
アンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。
次回は6月6日の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。ほかにも『10秒で10歳若返る 奇跡のたるみリフト』(主婦の友社)。 Instagram
体験者:北 真実さん
メーカー勤務
「やってみると、頭が軽くなって視界がクリアになった気がします。ストレスで張りつめていた感じがほどけてリラックスする感覚があるので、夜に行うようにしたら、寝つきもよくなった気がしています。頭皮ケアだけでなく頭を休ませるケアとしてもいいですね」
PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子