マニラのニノイ・アキノ国際空港から専用の小型機で約70分、ノーザンパラワンに位置するアマンプロ。1993年にパマリカンという島に築かれた1島1リゾートで、アマンリゾーツのなかでは初期メンバーです。

海を眺めながら、食事を楽しめるビーチクラブ
海を眺めながら、食事を楽しめるビーチクラブ。西側にあるので、サンセットを迎えたい場所でもあります

今年で26年目。開発時、木々をできるかぎり伐採せず、それから年月を経た今、島はまるでジャングルのように緑で覆われています。まさに動物たちのパラダイス。島内ではオオトトカゲや、つがいのパタワンツカツクリが気ままに散歩を楽しみ、すぐ目の前を黄色と黒色が美しいコウライウグイスが飛んでいきます。動物たちが安心しているせいか、人を恐れることがないのです。

海ガメが通年、産卵に訪れる自然たっぷりの島

自然たっぷりの美しい島
マニラから専用飛行機で約70分。あっという間に、この美しい島へ

砂浜では通年(多いのは6~12月)、アオウミガメやタイマイが産卵のために上陸します。卵を保護し赤ちゃん海ガメを放流する活動を行っていて、2017年には2,000匹も大海へと旅立っていきました。島の周囲でスノーケリングを行うと、海ガメに頻繁に出会うのは、こうした活動の賜物でしょう。ちなみに、波打ち際から300メートルも泳げば、そこから7平方キロにわたり、サンゴの園が広がっています。

3タイプに分けられるカシータ
ビーチ、ツリートップ、ヒルサイド、ロケーションによって大きく3タイプに分けられるカシータ
広々としたバスルーム
広々としたバスルーム。クローゼットもここにあり、使い勝手が上々

東西約2.5キロ×南北約500メートルの島にカシータと呼ばれる客室が42棟。基本的には同じレイアウトのカシータは、海に近いビーチ、木々の梢の高さにあるツリートップ、小高いヒルサイドに分かれ、プランジプール付きのタイプもあります。ベッドは大きな窓に面し、周囲の緑に溶け込んだよう。ベッドルームと同じくらい、バスルームもゆったりとした間取りになっています(※プランジプールとは、ちょっと浸れるような小さなプールのこと)。

専属シェフやバトラーがケアを行うヴィラ
ビーチに近く、専属シェフやバトラーがケアを行うヴィラ

ビーチ近くに位置する16棟のヴィラは専属のシェフとバトラーがスタンバイし、よりプライベートな滞在が叶えられます。プライベートプールを中心に屋外ラウンジとダイニングエリア、ベッドルーム(1室、2室、4室)からなり、周囲の自然とシームレスにつながったデザイン。ベッドルームの数に合わせて、カートが用意されています。※1ベッドルームパラワンヴィラ 2,900USD~/泊+税・サービス料

移動用のカート
カシータは各戸、ヴィラは各ベッドルームにカートを用意。レストラン前に止めておいたカシータに戻ったら、運転しやすいよう方向転換され、ホルダーのミネラルウォーターも冷えたものに交換されていました
ダイニングやプールが集合したクラブハウス
ダイニングやプールが集合したクラブハウス

食事はビーチクラブやクラブハウス、木々の合間のピクニックグローブ(窯焼きピザ)で。島内の菜園で育った野菜やハーブ、フィリピンの野菜、スールー海でとれた海の幸など新鮮な食材を使い、メニューにはフィリピン料理も並びます。朝食に出る水牛の乳を使ったコク深いカラバオミルクバターや、3種のジャム(カラマンシー、マンゴー、マンゴスチン)はどれも自家製、南国らしい味わいです。

ラグーンに浮かぶ水上デッキで1組のみのダイニング体験

洋上にぽつんと浮かぶカワヤンバー
洋上にぽつんと浮かぶカワヤンバー。ひたひたと打ち寄せる波音に包まれて、何も考えずに、ひたすらリラックスできる環境

旅の思い出づくりをするなら、「カワヤンバー」での朝食やランチ、サンセットカクテルはいかがでしょう? これは、地元の言葉で「竹」を意味する「カワヤン」という名前のとおり、すべて竹でできた水上ラウンジ&サンデッキ。2時間単位で1組のゲストのみがチャーターできます。お世話するスタッフ以外は誰に邪魔されることなく、ひたひたと打ち寄せる波音に耳を傾け、時折スノーケリングや日光浴を楽しみ、ゆったりと洋上の時間を過ごせます。

カワヤンバーの朝食
カワヤンバーでは朝食やサンセットカクテルのみならず、予約が空いていれば、いつでもアレンジOK

スタッフには周囲の島から来ている人が多く、オープン当初から、あるいは、親子二代にわたって働いている人も。そのためスタッフに会いに再訪するゲストも多いそうです。例えば、スパのセラピスト・ノリさんもそのひとり。大きな笑顔で迎えてくれて、マッサージのテクニックもピカイチ。分厚い手の平や指の関節、ひじなどを駆使した、彼女のフィリピン伝統療法“ヒロット”、ぜひ体験してみてください。

問い合わせ先

 「世界のラグジュアリーリゾート」おすすめ記事

この記事の執筆者
ダイビング雑誌の編集者を経てフリーに。海外旅行専門誌でもビーチを担当。月に1~2回、海外を中心に国内外のビーチリゾートへ通うこと、かれこれ四半世紀以上になる。女性誌の旅記事、ライフスタイル誌の連載、ウェブの連載ほか、共著に『奇跡のリゾート 星のや竹富島』など。世界のビーチガイド「World Beach Guide(http://www.world-beach-guide.com ) 」主催 好きなもの:海でボーッとすること、ボディボード、ダイビング、ビーチパーティー、Jazztronik、H Zettrio、渋谷Room
公式サイト:古関千恵子ホームぺージ
Twitter へのリンク
Instagram へのリンク
WRITING :
古関千恵子
EDIT :
安念美和子