【目次】

【POINT1】ベースメイク


【1】輝く肌に仕上げるベースメイクのやり方

ベースの70%は下地でつくる、その意識づけが輝き肌を成功に導く秘訣です。下地で素肌をトーンアップして、ファンデーションは最小限に。さらに、ファンデーションのあとにハイライトで光をプラスし、最小限のお粉で崩れを予防します。

<STEP.1>下地の濃淡塗りでトーンアップ

輝き顔でトーンアップしたいのは、顔の中心部。両頬、両まぶた、鼻先、眉間、あご先の7か所に少量をおき、顔の中心から外側へなじませます。下地をしっかり使うことでファンデーションの量が少なくて済みます。

化粧下地_6
 

<STEP.2>ファンデーションはいちど手にとってから顔に

塗りすぎを防ぐため、手の甲にとって指でのせます。手の甲にクルクルなじませることで水分が飛び、指にとってトントンと顔にスタンプすることで必要量がのります。下地やハイライトもいちど手の甲にクルクルしてから塗るのがおすすめ。

ファンデーション_4

<STEP.3>顔の中心はしっかりカバー、フェースラインはごく薄く

顔の中心はしっかりカバー、フェースラインはごく薄く。トーンアップしながら陰影効果で小顔も叶えます。ほうれい線の窪みではなく、その上の盛り上がった部分に。指の第2関節までをポンとおくだけでOK。

顔の中心はしっかりカバー、フェースラインはごく薄く。トーンアップしながら陰影効果で小顔も叶えます。
 
ファンデーション_5
 

<STEP.4>6点ハイライトで立体感をプラス

ファンデーションをつけたら、立体感と輝きを盛るため、ハイライトをプラスします。目尻周りのCゾーン、ほうれい線の上、鼻すじ、あご先の6か所に、ごく少量を軽くなじませて。

ハイライト_3
 

<STEP.5>お粉でTゾーンの崩れ防止

お粉のつけすぎは、マットになるだけでなく、小ジワを目立たせる原因に。顔の中心部ほどお粉は最小限に。余分を十分に落とした状態で、フェースラインからなじませていき、余ったぶんで皮脂や毛穴が気になるTゾーンを押さえます。

パウダー_4
 
教えてくれたのは:黒田 啓蔵さん
ヘア&メイクアップアーティスト
(くろだ・けいぞう)名だたる有名女優や歌手からご指名を受ける巨匠。授賞式など特別なシーンでの信頼も厚いことから「レッドカーペットの黒田」と呼ばれることも。

艶めく【輝き肌】に仕上げるためのテクニックをヘア&メイクアップアーティスト・黒田啓蔵さんがレクチャー!

【2】目元の黒ずみをカバーするコンシーラーの塗り方

血行不良による茶色いクマ、加齢による色素沈着など、目の下にある黒ずみは表情をネガティブな印象に見せる元凶。これを自然に隠すのはオレンジベージュのコンシーラーです。目の際から数ミリ離し、狭い範囲でカバーを。小さな修正なのに目元の元気回復には効果絶大。

目の際から数ミリ離し、狭い範囲でカバー

コンシーラーは動きの多い目の際ギリギリまでは塗らずに、下まぶたのたるみジワにも入り込まないよう狭い範囲で処理。

コンシーラーは動きの多い目の際ギリギリまでは塗らずに、下まぶたのたるみジワにも入り込まないよう狭い範囲で処理。
 

教えてくれたのは:尾花 ケイコさん

【肌悩み別】人気ヘア&メイクアップアーティストが伝授する【ベースメイクテクニック】艶めく美肌に仕上げる!

【POINT2】チークメイク


【1】血色感を出すパウダーチークメイクの塗り方

今どきのチークは、狭い範囲に効かせるのではなく、広範囲に血色感を感じさせるのがトレンド。大きなチークブラシを使い、頬から外に向かって大きく広げるだけで、ふんわりと素肌から滲み出たような血色感を演出できます。

チークブラシは上質な毛が贅沢に束ねられたボリュームのある一本をチョイスします。長い毛と短い毛の絶妙な組み合わせが、広い範囲に淡く均一になじませるのに最適です。

<STEP.1>ブラシにチークを含ませ頬にのせる

ブラシにチークを含ませたら、余分な粉をティッシュに落とします。起点とする頬に色をおきます。

<STEP.2>頬から放射状に大きく広げる

頬から放射状に大きく広げます。輪郭に近い部分は自然な影になり、ナチュラルに小顔効果も狙えます。

女性の頬もと
 

「チークをうまく入れられない…」原因はそのブラシかも!メイクが格段に上手くなる【名品チークブラシ】3選

【2】艶を出すリキッドチークメイクの塗り方

カサついてしぼんだ頬をふくらませる艶やかなリキッド。艶も色もフワッと絶妙。液体チークを染み込ませて自然な血色頬に。

のせる位置ですが、頬骨よりも上で、黒目の少し外側の延長線のところ。ここを中心に指でぼかし広げていくと頬がキュッと上がったような錯覚効果が。

<STEP.1>頬に少量のせる

黒目の少し外側の下、頬骨よりも少し上の位置にチョンとのせる。

シャネルのリキッドチークを頬にのせた女性
 

<STEP.2>トントンと叩きながらなじませる

指の腹を使い軽い力でトントンと叩きながらなじませる。

シャネルのリキッドチークを頬にのせた女性
 

大人メイクで難しい【チーク】もこれなら大丈夫!「シャネル」名品チークで叶う【自然な血色頬】

【POINT3】アイブロウメイク


【1】立体感を出すアイブロウメイクのやり方

眉は抜け感や空気感が大事。眉を描くのが苦手…という人におすすめなのが、眉毛の周りを明るくし、地の眉を際立たせる眉専用のコンシーラーです。さらに透明眉マスカラで眉毛をグッと立ち上げて、毛並みを強調すれば自然と際立つので、あとは足りない眉尻を描き足すだけでOK。

<STEP.1>眉用コンシーラーで眉頭以外を囲む

眉頭の上下部分は外し、眉を囲むように描くと自然と際立つ。

眉毛コンシーラーを塗る女性の目元
 

<STEP.2>透明眉マスカラで眉頭を立ち上げる

眉頭をぐっと立ち上げてふさふさ感を演出する。

ディオールの透明マスカラを眉毛に塗る女性の目元
 

【眉メイク】に悩んだら…「ディオール」眉マスカラ &「ヴィセ」コンシーラーで叶う【立体眉のつくり方】

【POINT4】アイメイク


【1】透け感のあるアイシャドウの塗り方

今どきの透け感メイクは、ピンクやベージュなどの彩度の高い色を、淡く重ねて発色させるのがポイント。そのためには、大きめのブラシを使うことが大事です。ブラシを大きく動かすだけで、発光するような透け感が手に入ります。

アイシャドウブラシは毛の長さ1cm程度のちょっと驚くくらい大きい一本を選びます。たっぷりとした毛足の長さと毛の密度が、今旬の透け感アイメイクには最適です。

<STEP.1>目を開けたときに色がいちばん欲しいところにひとはけ

目を開けたときに色がいちばん欲しいところ(前に出ているところ)にひとはけします。

<STEP.2>アイホールの上端まで広げる

アイホールの上端までワイパーのように動かして色と光を広げます。

<STEP.3>下に向かって目の際までぼかす

同様に下に向かって目の際までぼかします。

女性の目元
 

トレンドの【透け感あるアイメイク】を叶える【極みのアイシャドウブラシ】4選|ツールをアップデートして “旬顔” を実現!

【2】大人に似合うアイラインの描き方

大人の場合、目尻ラインは下方向に描くのではなく “真横に伸ばす” と実はちょうどいい「タレ目ライン」に。

上まぶたの際の目頭から目尻まで描いたら、目尻を指で真横に引っ張り固定し、「真横」にスッと長めに描く。これだけで自然な「タレ目ライン」になり、いつも微笑んでいるようなやわらかさが。

<STEP.1>上まぶたの際は目頭から目尻までまつげの間を埋める

アイライナー_4
 

<STEP.2>目尻を指で引っ張り、真横にラインを描く

アイライナー_5
 

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【3】目の輪郭を際立たせるマスカラの塗り方

まつげは「ビューラー」と「マスカラの重ね塗り」でぱっちり印象に仕上げるもの、と思い込んでいませんか? でも大人のまつげは加齢で細くなり、スカスカ状態。立ち上げることでまつげとまつげの間の白い粘膜が目立つので目のフレームがぼやけ、かえって老け感が増すばかり…。 “ひさし”のようなまっすぐまつげがベストであることを知っておきましょう。

今どきのマスカラはつきがよくジグザグ塗りは必要なし。“ひさし”効果で白い粘膜が見えないから目の輪郭がクッキリするし、横から見たときはスッと長さのある印象的なまつげに。

ブラシをスッと前に動かす

手順はマスカラをまつげの根元にグッと当ててから、スッと前方向に動かすだけ。

マスカラを塗っている女性の目元
 

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【POINT5】リップメイク


【1】存在感が増すリップの塗り方

ベージュのリップペンシルで唇にベースを仕込むことで、肌なじみもキープ力も格段に上がり、華やぎシーンを心おきなく楽しめます。

<STEP.1>ベージュのペンシルで素の唇を整える

ベージュ系のリップペンシルで唇全体を塗りつぶします。このひと手間で、もともとの唇の色の悪さや形を修正でき、上に塗るリップの発色もアップ、なじみやもちもよくなります。

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<STEP.2>濃密リップも直塗りOK

唇にベースを仕込んでいるので、リップは直塗りでOK。唇の中心を最も濃密にするため、上下唇の中央にしっかりと色をおきます。ここではエッジまできっちり塗りません。

リップ_11
 

<STEP.3>指でなじませてフィックスさせる

唇の中央にのせた色を指先で輪郭までなじませます。ポンポンと軽く叩き込むように。エッジはハッキリさせすぎないのが今どき。唇の山も尖らせず丸いフォルムを意識します。

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教えてくれたのは:黒田 啓蔵さん
ヘア&メイクアップアーティスト
(くろだ・けいぞう)名だたる有名女優や歌手からご指名を受ける巨匠。授賞式など特別なシーンでの信頼も厚いことから「レッドカーペットの黒田」と呼ばれることも。

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この記事の執筆者
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