太陽王と呼ばれたルイ14世が身につけていたような、悲劇の王妃マリー・アントワネットが愛したような、クラシックで豪奢なハイジュエリーがディオールから発表されました。
ムッシュ・ディオールも愛したヴェルサイユ宮殿がモチーフとなっていますが、彼女がインスピレーションを得たのはその華麗なる建築ではなく、宮殿内のさまざまな装飾でした。シャンデリアに下がるクリスタルのドロップ、カーテンの留め飾り、「鏡の間」の木工細工、燭台や鏡のフレームetc.。
まるでアンティークのように神秘的な存在感は、18世紀のジュエリー技法と、現代における最新の技術を組み合わせて生まれたもの。ヴィクトワールが描いたデッサンは、クレイ(粘土)で制作された後、パーツの一部をワックスで型取りします。一方、フレキシブルでつけ心地のいいジュエリーにするための連結構造などは、コンピュータで設計。
長い時を経てきたかのような深みは、ゴールドやプラチナだけでなく、あえて黒く酸化させたシルバーを使うことで表現しています。
繊細なオープンワークや彫り、丹念な研磨は、パリでも指折りの職人が集まるディオール ファイン ジュエリーのアトリエの賜物。なかにはひとつのネックレスを仕上げるのに、1,000時間を超えるピースもあるのだそう。
いちばん高価なもので2億4,000万円というため息の出るようなハイジュエリー。女性ならだれもが憧れるプリンセスのように、身にまとう夢を見てみたい。
問い合わせ先
- クリスチャン ディオール TEL:0120-02-1947
- ※価格はすべて税抜です。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- クレジット :
- 文/吉川 純