太陽王と呼ばれたルイ14世が身につけていたような、悲劇の王妃マリー・アントワネットが愛したような、クラシックで豪奢なハイジュエリーがディオールから発表されました。
![ディオール ア ヴェルサイユの「Appartements de Mesdames(王女たちの居室)」と名付けられたリングは¥50,000,000〜。手がけたのはディオール ファイン ジュエリーのクリエイター、ヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌ](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/9/9/670mw/img_9965a219391a0cfeb97a6ccf33b3787c80753.jpg)
ムッシュ・ディオールも愛したヴェルサイユ宮殿がモチーフとなっていますが、彼女がインスピレーションを得たのはその華麗なる建築ではなく、宮殿内のさまざまな装飾でした。シャンデリアに下がるクリスタルのドロップ、カーテンの留め飾り、「鏡の間」の木工細工、燭台や鏡のフレームetc.。
![ヴィクトワールが描く精密なデッサン。©Pol Baril](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/4/c/670mw/img_4c4347e05c4c712bb65386f688d0296e55284.jpg)
まるでアンティークのように神秘的な存在感は、18世紀のジュエリー技法と、現代における最新の技術を組み合わせて生まれたもの。ヴィクトワールが描いたデッサンは、クレイ(粘土)で制作された後、パーツの一部をワックスで型取りします。一方、フレキシブルでつけ心地のいいジュエリーにするための連結構造などは、コンピュータで設計。
長い時を経てきたかのような深みは、ゴールドやプラチナだけでなく、あえて黒く酸化させたシルバーを使うことで表現しています。
![ワックスで精巧に型取りされる。©Pol Baril](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/7/9/670mw/img_793508951473fd8c36d9379884e97ccd98202.jpg)
繊細なオープンワークや彫り、丹念な研磨は、パリでも指折りの職人が集まるディオール ファイン ジュエリーのアトリエの賜物。なかにはひとつのネックレスを仕上げるのに、1,000時間を超えるピースもあるのだそう。
![写真の行程を経て完成するブローチは¥93,000,000](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/8/c/670mw/img_8c65f461591e93b15cc1807c4c274010146163.jpg)
いちばん高価なもので2億4,000万円というため息の出るようなハイジュエリー。女性ならだれもが憧れるプリンセスのように、身にまとう夢を見てみたい。
問い合わせ先
- クリスチャン ディオール TEL:0120-02-1947
- ※価格はすべて税抜です。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- クレジット :
- 文/吉川 純