カカオの産まれる大陸へのオマージュを仮面に込めて
イースターといえば、庭などに隠した卵を探すエッグハントが行われますが、こちらの卵は集めてギフトにしたくなる一品。1977年創業のラ・メゾン・デュ・ショコラの2019年イースターコレクションは「マスク ドゥ パック」。シェフ・パティシエ・ショコラティエのニコラ・クロワゾーさんによると今回はカカオを生産している3つの代表的な大陸のマスクを模ったのだそうです。

仮面にしつつも、イースターといっては避けて通れないのが卵なので、卵の形の仮面にしてイースターだということがわかるようにしたそうです。

味のクリエイションはもちろん、表面の柄にもこだわったディテールにも注目!
「それぞれの国で取れたカカオ豆を使っていて。ブラジル産のカカオはちょっと酸味があって、イエローフルーツのような味わいがあります。柄はタトゥーをイメージしていて、その下に、キャラメリゼしたビスキュイ入りのアーモンドとヘーゼルナッツのプラリネをしき、カリカリ感を出すようにしています」(ニコラさん)

「アフリカの仮面は木製なので、木のような風合いにつくっています。カカオは68%のカカオで、非常にコクがあって、スパイシーな味。プラリネはピーカンナッツを使ったものを使用。なめらかなプラリネに、ピーカンナッツ自体もちりばめ、カリカリ感を加えています」(ニコラさん)

3つ目は、アジア大陸、インドネシアのジャワ島をイメージしたチョコレート。
「ジャワ島には火山があり、土壌が熔岩質。穴がぽこぽこあいたような熔岩石のイメージでつくりました。ミルクチョコレートですが、45%カカオでカカオ分は強め。カシューナッツのプラリネ。こちらはミルクチョコレートなので、プラリネ自体もまろやかなものを合わせています」(ニコラさん)

今回、仮面をモチーフに選んだ理由についてニコラさんは、カカオがいつも3つの大陸から来るので、オマージュを送りたいなと思っているそうです。
こちらのチョコレートはラ・メゾン・デュ・ショコラの各店舗にて現在販売中です。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 北本祐子