2019年Precious3月号の「好きなコーディネート」1位~10位を発表します

ラグジュアリーマガジン『Precious(プレシャス)』3月号の読者アンケート調査にて、「好きなコーディネート」に選ばれたスタイリングを、1位~10位までのランキング形式でご紹介します(※)。あなたが好きなアイテムの使い方や色の組み合わせを見つけて、着こなしを洗練させる参考にしていただければ幸いです。

また、統計の結果、今回のランキング上位のコーディネートには「ボトムに共通点」があることも判明! 「とある型のパンツ」や、「とある長さのスカート」が、高い支持を得るスタイリングを生み出すことがわかりました。それではさっそく、10位(同率9位)から、順を追って見ていきましょう。

※9位、2位は2つのコーデが同順位、6位は4つのコーデが同順位のため、10位、8位、7位、5位、3位は存在せず

【9位】ベージュのトレンチコートに赤のパンツを指し色にした、辛口トラッドスタイル

【4】マッキントッシュのベージュトレンチコート×赤パンツ
トレンチコート(マッキントッシュ青山店〈マッキントッシュ〉)、ニット(リーミルズ エージェンシー〈ジョン スメドレー〉)、パンツ(オンワード樫山〈ジョゼフ〉)、サングラス(プロポデザイン〈プロポ〉)、ピアス・バングル・バングル(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク〈ティファニー〉)、バッグ(トッズ・ジャパン〈トッズ〉)、靴(J.M. WESTON 青山店) 撮影/生田昌士(hannah)

赤とトレンチコートのベージュに、白小物が効果的にちりばめられたスタイリングに「色合わせがよい」「春らしい」「すぐマネできる」といった声が相次いだコーディネート。

主役にしたカラーパンツはさらっとした肌触りのコットンストレッチ素材だから、適度にカジュアル感も漂い、赤いパンツでも重くならず、今っぽく決まるのが特徴です。トッズとJ.M. WESTONのシンプルな高品質バッグ&ローファーが、高級感を高めています。

【9位】ロングのトレンチコートに、プリントブラウスの遊び心を効かせて

【1】シクラスのベージュロングトレンチコート×デニムパンツ
トレンチコート(ザシークレットクロゼット神宮前〈シクラス〉)、ブラウス(三喜商事〈マレーラ〉)、デニム(ヤコブ コーエン GINZA SIX)、バングル・時計・リング(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)、バッグ・靴(JIMMY CHOO) 撮影/長山一樹(S-14)

「ブラウスができる女に見える」「かっこいい」「ブラウスが素敵」という声が寄せられた、ゆったりめの万能トレンチコートを使ったデニムスタイル。大胆なプリントブラウスに、斜め掛けにしたジミー・チュウのチェーンバッグ、ティファニーの大振りブレスレット「ボーン カフ」が加わることで、おしゃれを大胆に楽しんでいる自由な雰囲気が全身から発せられているのも、人気が集まった理由のよう。

【6位】鈴木保奈美さんが着こなす、淡いグレーのジャケットとワンピースのセットアップ

ジャケット・ワンピース(アクリスジャパン)、ピアス・ピアスチェーン・ネックレス・リング/右手・左手(フレッド)、バッグ『レジェンヌ』(モワナ メゾン GINZA SIX)、靴『sr1』(セルジオ ロッシ) 時計・眼鏡/私物 撮影/浅井佳代子

フジテレビ系ドラマ『SUITS/スーツ』での弁護士事務所所長を務めた、華やかなお仕事スタイルが記憶に新しい、女優の鈴木保奈美さんが着こなしたワンピーススタイルに、「色合わせが素敵すぎます」「バランスがいい」「体のラインがきれいに見える!」と、絶賛の声が寄せられていました。今回のベスト10で、唯一のワンピーススタイルです。

【関連記事:月9ドラマ『SUITS/スーツ』最終話に見る、鈴木保奈美さんの「素敵な上司」着こなし5選】

ビビッドなピンクを靴とバッグとでふたつ重ねることで、着こなしがリズミカルになり、まとまりが生まれます。シルエットがきれいでいながら、気分を高揚させてくれる「おしゃれの冒険」要素が入っていたことが、高支持の要因のようです。

【6位】グレーのロングタイトスカートに、とろみ感のあるブラウスをINして

【1】ebureのグレージュロングタイトスカート×グレージュ柄ジャケット
スカート(ebure)、ブラウス(レキップ)、ジャケット(ADORE)、ピアス・ネックレス・バングル(モーブッサン ジャパン)、バッグ(ヴァレクストラ・ジャパン) 撮影/生田昌士(hannah)

黒のバンドカラーブラウスと、澄んだグレーのハイウエスト・ロングスカート。クールトーンの旬アイテムで仕上げた、最新のベーシック・コーディネートに「洗練されている」「こういうベーシックが見たかった」「スカートが素敵」「ブラウスの抜け感が私好み」といった感想が寄せられました。

ブラウスのとろみとレザーのシャープな質感が、オフィスでも、浮かない凛とした色香を放っています。ジャストウエストに配された細ベルトがシルエットを引き締め、ハイウエストのひざ下丈に、メリハリを演出しているため、腰位置が高く上がって見えるところもポイントです。

【6位】スモーキングジャケットにカラーパンツ、ハンサムでありながら色香の漂うスタイリング

ジャケット(マディソンブルー〈マディソンブルー〉)、カットソー(ステディ スタディ〈ベラ・フロイド〉)、パンツ(J&M デヴィッドソン 青山店〈J&M デヴィッドソン〉)、ピアス・ネックレス・リング・バングル(TASAKI〈TASAKI〉)、バッグ(ヴァレクストラ・ジャパン〈ヴァレクストラ〉)、靴(J.M. WESTON 青山店〈J.M. WESTON〉) 撮影/生田昌士(hannah)

「春らしくて上品」「スタイルがよく見える」との声が寄せられた、カラースティックパンツのコーディネート。人気スタイリスト・髙橋リタさんが得意とするパンツコーディネートです。

【関連記事:タイリスト髙橋リタさんが提案する大人のベーシックスタイル】

使用したパンツは、王道の細身シルエットが人気の高い、J&M デヴィッドソンの定番モデル。これに艶黒のスモーキングジャケットを合わせ、あえてロゴTシャツで外しを加えた、大人の華やかなカジュアルスタイルです。J.M. WESTONの艶のあるローファーや、ヴァレクストラの小ぶりのハンドバッグも、着こなしをハンサムに引き立てていますね。

【4位】とろみ感のあるブラウスとフレアスカートでつくる、優美なベージュ・スタイリング

【1】アクリスのベージュロングスカート×白ブラウス
マレーラのブラウス・バンフォードのストール(三喜商事)、スカート(アクリスジャパン〈アクリス〉)、ピアス・ネックレス・バングル・時計(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)、バッグ(アマン〈エレメ〉)、靴(ジャンヴィト ロッシ ジャパン) 撮影/生田昌士(hannah)

「上品でエレガント」「色合わせが素敵」「こんな女性になりたい」という声がアンケートで寄せられた、ベージュのグラデーションコーディネートが4位に。

ブラウスのベージュトリミングが、たっぷりとしたイレギュラーヘム(裾)のフレアスカートと、自然な統一感を演出。ドラマティックなフィット&フレアシルエットを実現しています。ヒール靴は英国のキャサリン妃も愛用する、ジャンヴィト ロッシのヒール靴。すっとしたシルエットをつくるのに一役、買っています。

【関連記事:いったい何足持っているの?キャサリン妃が溺愛する「ジャンヴィト ロッシの美脚パンプス」】

【4位】ディオールのブラウスをAラインスカートにINした、パリジェンヌ風の装い

【8】ディオール
ブラウス・スカ-ト・ボウスカ-フ・バッグ (クリスチャン・ディオール〈ディオール〉)、時計 (ジャガー・ルクルト)、靴 (ジャンヴィト ロッシ) 撮影/小林美菜子

ピンストライプのシルクブラウスは、この春の注目アイテムのひとつ。首元が詰まったデザインも清潔感を演出するうえで重要なポイントです。タイを締める気分でスカーフを首元に添えて、キャリア女性にふさわしい、スマートな雰囲気が評価された様子で、「すぐマネできそう」「スカーフをこういうふうに使えばいいのか、とわかった」「色合わせがシックで上品」という声が寄せられていました。

【2位】ストライプ柄のミモレ丈タイトスカートをベースに、色調を合わせたコーディネート

【1】レ・コパンのストライプみもれ丈スカート×黒ブラウス
ブラウス(デザインワークス ドゥ・コート六本木ヒルズ店〈デザインワークス〉)、スカート(サン・フレール〈レ・コパン〉)、ピアス・ネックレス(アルテミス・ジョイエリ)、バングル(チェルキ〈ギャレッタ〉)、バッグ(アマン〈ザネラート〉)、靴(カオス丸の内〈カオス〉) 撮影/佐藤 彩

「シンプルで上品」「すっきりしている」「色合わせが絶妙」といった回答が多かった、ロングタイトスカートのコーディネートが2位に選出。タイトスカートを使ったコーディネートは、凛としたIラインシルエットを基調としつつも、ボリュームスリーブのブラウスを合わせることで、リラックス感を出すことが肝。

これに加えてこのコーディネートは、ミモレ丈のストライプスカートと色トーン調を合わせた小物をちりばめ、統一感を出しているところにもオリジナリティがあり、評価の高さにつながったようです。

【2位】白×ピンクの配色に、バンドカラーのシャツの新鮮さが好評

シャツ(レリタージュ マルティニーク〈レリタージュ マルティニーク〉)、パンツ(PT JAPAN〈PT01〉)、ピアス ・ブレスレット・リング(フレッド〈フレッド〉)、バッグ・ストラップ(ブルーベル・ジャパン〈マーク クロス〉) 撮影/生田昌士(hannah) 撮影/生田昌士(hannah)

ボリュームのあるシャツとクロップドパンツの組み合わせで、旬のバランスが手に入るパンツコーデが「新鮮」「かっこいい」「色合わせが春らしい」と高評価を得たパンツスタイル。

印象的なピンクのパンツは、メンズから派生したパンツ専門ブランド「PT01」のもの。腰周りのゆとりと、裾に向かって細くなるテーパードラインが美しいシルエットを描きます。ボリュームのあるシャツとこのクロップドパンツの組み合わせ、真似がしやすいところもポイント。使われているユニークな小ぶりのバッグは、最近話題を集めているブランド「マーク クロス」のもの。

ヒッチコックの「裏窓」でグレース・ケリーが使ったバッグ「マーク クロス」とは?

【1位】ミントグリーンの清涼感を際立たせる、黒の効果的な使い方に高い支持!

カーディガン・ニット(スローン〈スローン〉)、パンツ(ドゥロワー 丸の内店〈ドゥロワー〉)、サングラス(プロポデザイン〈プロポ〉)、時計(ヴァシュロン・コンスタンタン〈ヴァシュロン・コンスタンタン〉)、バッグ(マルティニーク丸ノ内〈カパフ〉)、靴(クリスチャンルブタン ジャパン〈クリスチャンルブタン〉) 撮影/生田昌士(hannah)

ジャクリーン・ケネディをイメージしたというパンツスタイルが、堂々の1位を獲得。読者より「シンプルだけどおしゃれ」「すぐマネできそう」「すっきりしている」「色合わせがいい」などの評価が寄せられ、再現性の高さとシンプルさが人気ランキング1位となった理由のよう。

ミントグリーンのパンツは、裾に向かって細めに絞ったラインが美脚と評判の、ドゥロワーのオリジナル。シャープなルックスのルブタンのフラットシューズが、歩きやすさと足首魅せを両立しているところも、スタイルよく見せたい女性にとっては、外せないポイントだったようです。

以上、ファッション誌「Precious(プレシャス)」2019年3月号の読者アンケート調査で、好きなコーディネートに選ばれたスタイリングを10スタイル、お見せしました。

なんと、10のうち8のスタイリングに「細身の足首魅せパンツ」と「ロングスカート」が使われているという結果に。パンツではすっきり、スカートでは優美に見せたい…という、大人の女性の好みがよくわかる結果となりました。ワンピースが1着しか入っていない、というのも驚異的。この春は、上下セパレートで表情の違うファッションを楽しみたい、という女性が多くいらっしゃるようです。

あなたは明日、細身パンツでお出かけしますか? ロングスカートでお出かけしますか?

 

<最新号>
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Precious.jp編集部 
BY :
『Precious3月号』小学館、2019年
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