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毎回、スペクタクルなショー演出で観客を魅了するシャネル。2016-17年秋冬オートクチュールコレクションの会場であるグラン パレに出現したのは、細部まで忠実に再現されたシャネルのアトリエでした。そこにはアーティスティック ディレクター、カール・ラガーフェルドから、アトリエのプティ マン(小さな手=裁縫師)たちの高度な技術への賛辞が込められていたのです。

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今シーズンのスタイルの特徴は、流れるようなラインとすっきりとしたシルエット。精緻なカッティングやステッチによって、パッド無しで立体的なフォルムを構成しています。

また、イブニングドレスのインスピレーションソースとなったのは、19世紀末の英国のイラストレーター、オーブリー・ビアズリーの作品。肩や裾をフェザーで飾り、タフタやシフォンといった素材使いによって、スムーズで軽やかなラインを描きます。

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フィナーレでは、「ショーに参加して表舞台に出るべきだよ」と語るカールが、自ら各アトリエのプルミエール(主任)たちをともなってランウェイに登場。高い完成度を追求し、伝統を守り続けるアトリエを支える、彼らへのリスペクトにあふれたコレクションです。

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クレジット :
文/難波寛彦