映画『007』の世界に入り込んだかのようなラグジュアリーホテル「ダブリュ ドバイ・ザ・パーム」の魅力をお伝えします

五つ星の超モダンなホテル「W Dubai-The Palm(ダブリュ ドバイ・ザ・パーム)」が、ドバイのパームジュメイラ地区にオープンしました。

「W(ダブリュ)ホテル」といえば、ホテルチェーン大手のスターウッドホテル&リゾートが、デザイン性を求める客層のために展開しているホテルブランド。日本にはまだなく、2021年に大阪・御堂筋に日本初上陸が予定されています。

まずは車寄せ、エントランスへ。ここは宇宙!?

Wホテルの車寄せ。まさに異世界!
Wホテルの車寄せ。まさに異世界!

そんなドバイのWホテル、取材に伺って驚いたのは、その車寄せ! 愛車の四駆で入っていくなり、息を呑む情景が。すべてが流線型で、宇宙的なライティング。まるで自分がスポーツカーに乗った映画『007』の登場人物になったようです。これまでに訪れたことのある車寄せ、No.1に決定です!

ダブリュ ドバイ・ザ・パームの外観
ホテルのエントランス

天井の高いロビーには、空間を光と反射で楽しませるさまざまな工夫が

ピンクが映えるロビー
ホテルのロビー。右奥にあるのがウェルカムカウンター

いざホテルの中に入ると、ロビーの天井の高いことと言ったら…。天井から吊ってある640片のガラスが捕らえる光の、美しいこと。右手にある「ウェルカムカウンター」は、従来のホテルのチェックインカウンターと違ってスタッフとゲストとの距離が近く、とてもフレンドリーな雰囲気です。

チェックインカウンター
ホテルのロビー。左側2つの白いカウンターがウェルカムカウンター

幾何学模様のゴールデンなバーも

側にはゴールドに光り輝く「バーW ラウンジ」があります。ここは、ホテルの方によれば「人を眺めに、そして眺められに行くバー」なのだそう(笑)。まさに、昼から夜への移行してゆく様子を楽しむステージのようです。

ドバイといえばゴールドをイメージされる方も多いと思いますが、そのゴールドが幾何学的にデザインされており、奥行きと非日常感を演出してくれています。

バーラウンジ
ゴールドの幾何学模様が圧巻のバーW ラウンジ

史上初!?プールの段々畑と鳥籠型のベッドが広がります

そして外に一歩足を踏み出すと、そこにはプールの段々畑が! ビーチまで巨大な階段状にプールが続いていて、ガゼボのような白い日よけのベッドが、鳥籠のようにあちこちに点在しています。マリーナのスカイラインとアラビア海のターコイズブルーのグラデーションがなんとも目に眩ゆく、気持ちが上がらざるを得ません。

景色を一望できる段々畑のようなプール
Wホテル外観、プール全景(昼)
ライトアップされたプール
Wホテル外観、プール全景(夜)

大人専用のプールエリアもあり、食事も楽しめます

そして、その隣にあるのはライブDJのいる大人専用のプールエリア「WET DECK」。ダンサブルな音楽に合わせてプールで踊っているシーンが想像できます!

ここではランチとディナーを摂ることができ、フライデーブランチ(395UAEディルハム、飲み放題食べ放題)に行くと、そのままサンラウンジの使用が可能です。

1UAEディルハム は29.88円(2019年5月10日現在)なので、日本円にすると約¥11,800。食事・飲み物付き、ラウンジも使えてこの価格はお得!?

プールデッキ
大人専用のプールエリア「WET DECK」

客室は350、スイートルームは58。スイートルームのテラスは20人以上座れる!?広さ

また、ここドバイのWホテルには、スタンダードルームに当たる「ワンダフルルーム」から「メガスイート」まで350もの部屋があります(そのうち58がスイート)。デザイン性を競っているホテルだけあって、どの部屋もポップで明るい! 特に、メガスイートのテラスの広さには驚愕します。

キングルーム
キングルーム
スイートルーム
スイートルーム
スイートルームのテラス
これが広々としたスイートのテラス

レストランはイタリアン、和食、オールデイダイニングの3つ、ルーフトップバーが1つ

■1:イタリアレストラン「Torno Suboto」

館内に、レストランは3つあります。プールサイドからも入れる「Torno Suboto」は、1995年にイタリアのモデナにオープンしたOsteria Fracescana ( 2016年に世界一のレストランに選ばれたミシュラン三つ星レストラン)のMassimo Botturaが、イタリア以外で初めてオープンさせたレストランです。

ラグジュアリーなのにとてもリラックスできる雰囲気で、さながら地中海に面したイタリアのリゾート地・リヴィエラにあるレストランのよう。

レストランMassimo Bottura
Torno Suboto内観

■2:和食「Akira Back」

そして圧巻だったのは、プロスノーボーダーからシェフに転向したアキラ・バック氏が中東で初めて手掛けるレストラン「Akira Back」。

レストランAkira Back

アラビア湾、パーム、マリーナが、レストラン内とテラスバーから一望できます。

レストランAkira Backの内装
Akira Back内観

長く長く海に沿うように(でも広々と)奥のテラスバーまで続いていて内装はモダンでクール。

レストランAkira Backの内装
Akira Back内観

「Akira Back」のお料理を試食させていただきましたので、その一部をご紹介させていただきます。

ビーガンロール
ビーガンロール

トリュフオイルのマグロのピザ、ウニとキャビアにトリュフとケイジャン、和牛ブルゴギのタコス、北海道の帆立にキムチとパルメザンチーズなどなど、和の素材にコリアンタッチが効いていて、新鮮で美味でした。

トリュフオイルのマグロのピザ
トリュフオイルのマグロのピザ
トロキャビア
トロキャビア
和牛のブルゴギタコス
和牛のブルゴギタコス
北海道の帆立貝キムチとコチジャンバター
北海道の帆立貝キムチとコチジャンバター

アキラという名前は、日本人の友人がニックネームでつけてくれたそうで、シェフ自身は韓国人。アキラ・バック氏は「料理の鉄人」森本正治氏の下で働いたこともあるそうで、『モリモト』、『アキラ・バック』、そして森本氏がエグゼクティブシェフとして働いていた『ノブ』の三軒の日本料理店がドバイに集結したことに、不思議な縁を感じてしまいます。

モリモト・ドバイ(Morimoto Dubai)|「料理の鉄人」森本正治氏がドバイにオープンした和食店が豪華で絶景と話題

■3:オールデイダイニング「LIV」

もうひとつ、オールデイダイニングの「LIV」があります。ここは時間を問わずに、宿泊客がカジュアルな服装で食事ができる憩いの場(6:30〜23:00)。時間にとらわれず滞在したい人は、このインターナショナルレストランに、大いにお世話になることでしょう。

オールデイダイニングのLIV
LIV内観

■4:ルーフトップバー「SoBe」

そして食前酒を頂いたバーSoBeに感動! SoBeとは、アメリカはマイアミの「South Beach」の略称だけあって、マイアミ気分になれる内装が施されています。館内で唯一、360度の景色を楽しむことができるルーフトップバーです。

日没から日の出までアラビア湾、パーム、マリーナのスカイラインなど、すべてが一望できる贅沢。素晴らし過ぎるの一言に尽きます。内装もストリートアート風で、本当にマイアミのサウスビーチに居るようです。

「Swanky(お洒落でスタイリッシュ)」なバイブが伝わって来て、一気に私のお気に入りNo.1のバーになりました。水曜日のレディースナイトでは、女性は4杯まで無料なので、女友達とぜひ、お誘いあわせの上訪れてみてください。

バーSoBe
SoBe内観(夜)
バーSoBe
SoBe内観(昼)
バーSoBe
ルーフトップバー「SoBe」

スパ「AWAY SPA」

そして憧れのスパ。11のトリートメントルームがあってサウナ、ボディスクラブ、目のトリートメント、マッサージ、フェイシャル、メーキャップ等のサービスが宇宙的な(?)空間で受けられます。

トリートメントルーム
スパ内観

また、こちらのホテルには体重20kgまでのペットを連れて来ることができます。ベビーシッターならぬペットシッターもいますし、ペットのルームサービスもあります。

350室もお部屋があるにもかかわらず、とてもプライベートな雰囲気でまるでブティックホテルよう。そこにパノラミックで壮大な景色が付いているなんて本当に満点に近いホテルですね。

ラグジュアリーホテル「ワンアンドオンリー」や「ケンピンスキーエメラルドパラス」も、Wホテルの近くにあり、一帯がホテルの激戦区になりつつあります。

コロニアルスタイルやアラブスタイルとは異なる、モダンなドバイ滞在を味わってみたいなら、「W-Dubai The Palm」はぜひおすすめしたい、ラグジュアリーホテルです。

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この記事の執筆者
大学卒業後、ルフトハンザドイツ航空、カンタスオーストラリア航空勤務。その後フランス人と結婚し、その赴任先ニューヨーク、パリを経て在ドバイ15年。3人のティーンの母。趣味 生け花、美食、旅行、ピープルウォッチング(魅力的な人々が魅力的な事を魅力的な場所でしているのを見ること)。