遊び心を武器に、エッジの効いたデザインを得意技とするホテルブランドの、Wホテル ワールドワイド、通称W(ダブリュー)。オーストラリアにはかつてシドニーに存在したこともありましたが、2018年6月、ブリスベンに再登場しました。2020年にさらにメルボルンとシドニーの開業を控え、オーストラリアでW旋風が巻き起こる予感がします。
Wブリスベンが位置するのは、この街の象徴であるブリスベン川のほとり、セントラル・ビジネス・ディストリクト。312室のすべての客室から、蛇行する川の眺めが楽しめます。
Wといえば、その土地柄のアイコニックなモチーフを、遊び心を効かせてデザインに取り入れるのが特徴。ここブリスベンでは、川面のきらめきや、葦の林、幾度となく氾濫を繰り返し堆積した地層など、ブリスベン川にまつわるものが印象的です。また、パイナップルやオウム、カブトムシやワニなど、クイーンズランド州ならではの植物や生物もあちこちに登場しています。ちなみに、コアラやカンガルーは出てこないのが、Wらしいところです。
エッジの効いた客室は、土地の特長をWらしくアレンジ!
33階からなるホテルウィングは、各フロアで11~12室のみに客室数を絞り、その分、ゆとりある間取りになっています。客室の壁はウッドを貼った、クィーンズランド州の伝統的なVJウォールパネル(※板張りの壁)を採用。部屋の一角にはパイナップルの置物が目を引くポップなバーコーナーがしつらえてあります。そしてユニークなのがバスタブ。10ガロンの鉄製のドラム缶をかたどった、なんともワイルドなスタイルです。見渡す限りアウトバックの荒野でドラム缶風呂に浸っている自分を想像し、雄大な気分でバスタイムを楽しめそう。
憧れは、ルーフトップ33階にある「エクストリームWOWスイート」。大きな窓からはブリスベン川はもちろん、遠くはヒンターランドまで見渡せるパノラマビューが広がります。リビングの天井はガラス張り、VJウォールパネルに描かれた模様もポップ、とにかくロックスターのお部屋のように華やか。天井から吊るされたチェアも、格好の遊び道具です。
オーストラリアらしくオーガニックにこだわったレストランやスパも充実
レストラン&バーは3か所。そのうちメインは“農場からお皿へ”をコンセプトに掲げるオーガニックな人気店「スリー・ブルー・ダックス」。クイーンズランド州初出店となります。オーガニックな食材を使用するのみならず、雰囲気までも農場にいるよう。ブリスベン川を見渡すテラス席は、晴れた日に気持ちいい時間を過ごせそう。
ロビー階にあるリビングルームバーは、昼間はくつろぎのラウンジ、夜はDJがプレイするカクテルバーに。「ミロ」のエクレアやチョコレートを抜いた「ラミントン」などのオーストラリア製お菓子や、オーストラリアの花をクリームに使ったマカロンなどを盛り合わせたハイティーが、こちらの名物。また、華やかなデザインのプール脇にあるルーフトップバーからは、川面に揺れる夜景を眺めながら、おしゃれな夜を過ごせそう。
「アウェイ・スパ」は、オーガニックなコスメブランド「ソダシ」を使用。セラピストにはレイキマスターもいるので、より深いリラックスを得られそう。西オーストラリアのストーンや、アフリカのOUDオイルを使ったユニークなメニューもラインナップしています。
Wは斬新なデザインに目がいきがちですが、レストランも、スパも実力派。そして土地の文化を深く理解し、解釈したデザインが、他のホテルとはひと味違う滞在をかなえてくれるのです。
問い合わせ先
関連記事
- セレブがハネムーンの地に選ぶのは理由がある!タヒチの未来型リゾート「ザ・ブランド」
- 世界一高い(場所にある)ホテルで美食三昧!「ザ・リッツ・カールトン香港」が愛される理由
- 福岡の街を一望する絶景に感動!極上のリフレッシュ空間「アゴーラ福岡山の上ホテル&スパ」
- 空の上の極上ベッドで快眠旅!新ビジネスクラス「ユナイテッド・ポラリス」の極上サービスとは?
- 和敬洋讃のダンディズムに酔う箱根の隠れ家「KANAYA RESORT HAKONE」
- TEXT :
- 古関千恵子さん ビーチライター
公式サイト:古関千恵子ホームぺージ
Twitter へのリンク
Instagram へのリンク
- WRITING :
- 古関千恵子
- EDIT :
- 安念美和子