本物を知る人たちが絶大な信頼を置く、品格と洗練のバッグ

1937年にミラノで創業した、イタリアが誇るラグジュアリーレザーブランド、Valextra(ヴァレクストラ)。

上質なレザーと卓越したクラフツマンシップ、洗練された美学から生まれるバッグは、時代を超えて支持される逸品ばかり。究極のミニマルを体現したバッグ「プレミエ アタッシュケース」が「MoMA」(ニューヨーク近代美術館)に永久展示されていることでも有名です。

今回は、歴代の愛用セレブリティーから近年のクリエイティブなコラボレーションまで、改めてヴァレクストラの魅力をご紹介します。

錚々たるセレブリティーが愛した、上質でタイムレスなバッグたち

1937年に、レザー職人のジョヴァンニ・フォンタナによってミラノで設立されたValextra(ヴァレクストラ)。ブランド名は、イタリア語でスーツケースを表す「valigia」に英語で「極上の、特別な」という意味をもつ「extra」を合わせた造語です。

創業以降、最高級のレザーに革新的な技術とミニマルかつ大胆なデザインを組み合わせたラゲージやハンドバッグを次々に発表し、その確かな品質と飽きのこないタイムレスなデザインによって、セレブリティーや文化人から愛される存在へと成長していきます。

貴重な創業当時のアーカイブ写真より、ミラノのサン・バビラ広場にオープンした最初のブティック(写真左)と、その2階に構えた工房の様子(写真右)。当時から職人たちの存在がブランドの要であったことがうかがえます
貴重な創業当時のアーカイブ写真より、ミラノのサン・バビラ広場にオープンした最初のブティック(写真左)と、その2階に構えた工房の様子(写真右)。当時から職人たちの存在がブランドの要であったことがうかがえます
今年ミラノの展示会で展示された、'60年代の名作バッグを復刻した「セリエ エス」とマリア・カラスのポートレート
今年ミラノの展示会で展示された、'60年代の名作バッグを復刻した「セリエ エス」とマリア・カラスのポートレート

マリア・カラスにソフィア・ローレン、ジャクリーン・ケネディ・オナシス、イラン最後の王妃 クイーン・ファラフ・ディーバ、最近ではアップルのチーフ・デザイン・オフィサーであるジョナサン・アイブ氏など、多くのセレブリティーやエグゼクティブが愛するヴァレクストラのバッグ。

職人技を信頼し、ロゴやマークを一切入れず、華美なデザインに走らないものづくりが、本物を知る人たちに支持される理由といえるかもしれません。

ものづくりの精神が息づくコラボレーション

「ヴァレクストラの魅力は、美しさと機能性を備えた存在であること。それを踏まえて、現代を生きる皆さんにマッチしたバッグを生み出すことが重要だと考えています。昨年の2018年に80周年を迎えましたが、歴史は日々続いていくもの。常に『今』を考えています」と語るのは、現CEOのサラ・フェレロさん。

「ただやみくもにトレンドを追いかけるわけではありません。美しく、エレガントで洗練されたデザインと多くの人が心地よく使える機能性を追求すれば、結果として長く愛されるアイテムになると信じています。流行を重視せず、世代を超えて残るもの……私たちのものづくりは建築デザインと考え方が似ているかもしれません」

ものづくりに対する信念に加え、ファッションの分野にとらわない、建築家やアーティストとのコラボレーションも「今」を見据えた姿勢の表れです。

ロンドンを拠点にするイタリア生まれのデザイナー、マルティノ・ガンパー氏(写真左)と、彼が店舗デザインを手がけた北京の新しいブティック(写真右)
ロンドンを拠点にするイタリア生まれのデザイナー、マルティノ・ガンパー氏(写真左)と、彼が店舗デザインを手がけた北京の新しいブティック(写真右)

「クリエイターとのコラボレーションは、お互いを尊敬し合うことから始まります。相手にはヴァレクストラの信念や価値観を理解してもらい、こちらも彼らのクリエーションに敬意を払う。

そうやって培った関係性から生まれるのは、バッグだけではありません。例えば、私がCEOに就任してから初めてコラボレーションしたマルティノ・ガンパー氏には、当初バッグのデザインや店舗でのインスタレーションを依頼しました。そこから培った関係が、この2019年4月にオープンした北京の店舗デザインへと繋がったのです」

2018年春には日本を代表する建築家、隈 研吾氏とのコラボレーションによって、ミラノの本店を期間限定でリニューアルしたことも話題になりました。

隈 研吾氏がデザインを手がけた、ミラノ・マンゾーニ通りに面したヴァレクストラ本店の内装。136枚に及ぶ木のプレートが生む、バッグと自然界のインスタレーションといえます。
隈 研吾氏がデザインを手がけた、ミラノ・マンゾーニ通りに面したヴァレクストラ本店の内装。136枚に及ぶ木のプレートが生む、バッグと自然界のインスタレーションといえます。

クリエイターとの表面的ではない関係性から生まれるコラボレーションは、普遍的な魅力をもちながら、見る人をはっとさせる斬新さ、大胆さをもちます。これはヴァレクストラの製品にもいえること。ものづくりに対する確かな信念と、「今」を見据えた柔軟で広い視野が、一過性に終わらないコラボレーションを実現させているのでしょう。

いつか手に入れたい!進化を続けるアイコンバッグ「イジィデ」

魅力的な製品のなかでも、特に注目したいのがアイコンバッグの「イジィデ」。古代エジプト神話に登場する神々に敬意を表した、直線的なピラミッド型のシルエットで知られるバッグです。

レザーをカットしたコバにはヴァレクストラ独自の染料「Costa」を何層にも重ねて塗り、内側には1点が完成するまでの製造プロセスをくまなくチェックした職人のモノグラムが入ったシリアルナンバーの刻印入り。ミニマルでこのうえなくモダンなデザインに見えて、幾多の手作業によって生まれるバッグなのです。

バッグ「ミディアム イジィデ ALTA FREQUENZA」【縦20×横26×マチ12cm】¥406,000(税抜)
バッグ「ミディアム イジィデ ALTA FREQUENZA」【縦20×横26×マチ12cm】¥406,000(税抜)

カラーバリエーションが豊富で、定番はラージ、ミディアム、ミニ、マイクロと4サイズを展開。ただでさえ充実した選択肢をもつバッグに、この春夏は高周波のレザー加工を生かした新作が登場。3D効果のあるキルティングのようなデザインが特徴です。

「今」と「未来」を見据えて高度な技術を取り入れながら、あくまでたたずまいはクラシックでエレガント。「イジィデ」こそ、私たちのニュースタンダードといえる名品です。

バッグ「マイクロ イジィデ」【縦13×横17.5×マチ9cm】各¥285,000(税抜)
バッグ「マイクロ イジィデ」【縦13×横17.5×マチ9cm】各¥285,000(税抜)

世代を超えて男女に愛されるヴァレクストラ。「イジィデ」を始めとするバッグからスモールレザーグッズまで、充実したラインアップなら、きっとお気に入りに出あえるはず。自分用に、大切な人へのギフトに。ぜひ長く愛用できる1点を見つけてください。

※商品の入荷状況は各店舗によって異なります。

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EDIT :
石原あや乃
EDIT&WRITING :
門前直子