人生における悩みやストレスとして、多くの人が真っ先に思い浮かべるものは、人間関係にまつわる問題ではないでしょうか? 家族や職場の人々、学生時代の友人など、コミュニティーがさまざまなら、そのなかでの自分のふるまいもさまざま。ときには周囲に気を遣ったり、目立ち過ぎないように我慢したり、といった場面もありますよね。

『憂鬱な毎日は“いますぐ”やめなさい。』の著者・岡崎かつひろさんは、「どんな人たちに囲まれているかで、自分がどんな人になっていくかが決まる」と言います。口癖や表情、立ち居振舞など、私たちは一緒にいる人から、知らず知らずのうちに影響を受けているのです。あなたは普段、どんな人たちと付き合っているでしょうか?

以下では、人間関係の悩みを解消するための方法を紹介します。心当たりのある方は、今日から少しずつでも是非、実践してみてください! きっと

これでもう悩まない! 人間関係の悩みを解消する5つの方法

■1:仲良くする人を選ぶ

マイナスな影響を受けそうな人とは距離を置きましょう。

一般的に、学校ではみんなと仲良くするように教えられてきたはず。学校のような狭いコミュニティーでは、争いごとを避けるためにも、みんなが仲良くすることはとても大切ですよね。ところが、岡崎さんによると「社会人は無理にみんなと仲良くしなくてよい」のだそうです。

「『環境が人をつくる』という格言のとおり、あなたがどういう人になるかは、付き合う人によって決まります。だから、一緒にいる人は選ばなければなりません。あなたの身近にサボってばかりの人や愚痴ばかり言う人、憂鬱で暗い人がいると、あなたもそういう人になってしまうのです。

付き合うことでマイナスになる人もいれば、自分にとってプラスになる人もいます。『普段付き合っている5人の平均があなた』だと覚えておきましょう」(岡崎さん)

会社は学校と違って、みんなとずっと同じ場所に居続けなければならないものではありませんし、人の出入りもありますから、みんなと仲良くするのは、学生時代まで。職場に限らずプライベートでも、マイナスな影響を受けそうな人からは距離を置くのがよいでしょう。

■2:身近な人から自立する

身近な人はあなたを心配し、挑戦に反対します。

転職や起業など、新たな挑戦をしようとしているときや大きな決断を下す場面では、信頼できる人に相談したくなりますよね。身近な人に話を聞いてもらえるだけでも気持ちが軽くなるものです。

ところが「実は、あなたが何かにチャレンジするときに否定してくるのは、家族や親しい友人、恋人といった身近な人です」と岡崎さん。

「なぜなら、彼らはあなたが失敗して傷つかないことを望んでいるから。悪気があるのではなく、心配しているのです。だから、何か新しいことにチャレンジしたいのに、周りの人の意見が気になって実行に移せないという人は、まず家族や親しい友人、恋人から自立することが大切。

家族やご両親は大切にしたほうがよいですが、あなたの成長のためには弊害が多いので、もし実家暮らしなら家を出ることを考えましょう。転職や起業などは相談するのではなく、事後報告をすればOKです。

昔からの親しい友人は、過去のあなたを見ています。否定的なフィードバックがあったとしても、それは過去のあなたの生き方へのフィードバックなので、気にする必要はありません。また、価値観が合わないカップルは遅かれ早かれ別れることになりますから、あなたが次のステップへ進もうとするのを止める恋人とは、別れることをおすすめします」(岡崎さん)

これまでに身近な人に、大きな決断について相談をしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。しかし身近な人々は、あなたの挑戦に反対するものだと知っておきましょう。

■3:出過ぎた杭になる

自分の目標に向かってチャレンジしている最中は、身近な人たちから反対されたり、否定されたりしてしまいがちなのは先述のとおり。そんなとき、彼らの理解を得るためには、結果で評価されることが一番の近道です。

「『出る杭は打たれる』と言いますが、それは中途半端に出ているから。出過ぎた杭は打たれません。専門スキルでなくてもよいので、ほかの人にない能力を身につけましょう。

おすすめなのは、コミュニケーションスキルを磨くこと。この能力は一生使えますし、ほとんどの人は勉強していないので、差をつけるのが簡単だからです。関連書籍を読んだり、講座に参加したり、ぜひお金をかけて勉強してみてください」(岡崎さん)

あなたには、ほかの人にはない能力がありますか? 一芸に秀でるのは難しくても、コミュニケーションスキルのように、普通の能力を誰よりも磨くのもひとつの手です。

■4:労力で人間関係を「買う」

付き合いたいと思う人には、心遣いを。

職場やプライベートなどの人間関係で、大なり小なり悩みを抱えている方は多いでしょう。そんなときは、仲良くする人を選ぶほかに、新しいコミュニティーを自分でつくることも必要です。

「いい人間関係は、お金を払ってでも買いましょう。人間関係を『買う』というとイメージが悪いかもしれませんが、実はあなたの人間関係は、誰かお金を払って買ってくれていたものなのです。

例えば、学生時代の友人なら、学校へ行くためのお金は親が払ってくれていたはず。仕事から発生した人脈は、会社を興して必要な経費を払っている社長がいるからこそできたものです。

ただし、これらの人間関係は、あなたが選んだものではありません。そのため、人間関係の憂鬱から卒業するには、人脈を自分で選んでつくっていくことが大事です」(岡崎さん)

人間関係を買うために支払える資源には、以下の4つがあります。

■1:能力や才能
突出した能力や才能は、それだけで付き合う価値を生み出します。

■2:お金
気前よくお金を出してくれる人は大事にされます。

■3:人脈
自分の人脈を紹介してくれる人は、相手にとって非常に価値の高い人になります。

■4:労力
何かを手伝ったり、喜ばれるような準備をしたり、といった心遣いをされると、誰でもうれしいものです。

これらの資源のうち、誰にでも支払えるのは、4つ目の「労力」です。あなたが付き合いたいと思う人と出会ったら、労力をかけることから始めるとよいでしょう。

■5:自分らしさを一旦手放す

慣れによる「自己流」に気をつけましょう。

仕事に慣れてくると、次第に自己流の進め方を身につけていきます。ところが、ある時点から思うような成果が出なくなったり、周囲とギクシャクするようになったり……といった経験はありませんか? その原因は、実はその自己流にあるかもしれません。

「ちょっと仕事ができるようになると自己流になりがち。ですが、『自己流は事故る』という言葉があるように、完全に身につく前に自分なりにやり始めると必ずどこかでつまずきます。反対に、初心者だとうまくいきやすいのは、うまい人の言うことを素直に受け入れて行動するから。ビギナーズラックの正体は、幸運ではなく素直さなのです。

うまくいかないときには、自己流=自分らしさを手放すことも必要です。そのためには、自分を律してもらえる、師匠といえる存在をもちましょう。

師匠との関わり方で大事なのは、『言われたことはすべて喜んでやる』と決めること。NOと言わず、最初からYESで応える前提でいると、無駄に悩むというストレスがなくなります」(岡崎さん)

役職が上がるにつれて、人から指導されたり、注意されたりする機会は減っていきます。うまくいっている人、欲しい結果をつくっている人を師匠にして、初心者だったころの謙虚さ・素直さを忘れずにいましょう。    


家族や職場の人々などの人間関係に悩まされるのは、誰にでもある経験ですが、そういった問題に対処していない人は、意外にも多いのではないでしょうか。身の周りの人々との付き合い方を見直せば、日々の憂鬱が解消されるかもしれませんね。

岡崎かつひろさん
経営者・起業家
(おかざき かつひろ)株式会社DW代表取締役、ほか2社を有するかたわら、ビジネストレーニング事業や業務コンサルティング、飲食店経営などを展開。講演会は累積動員人数10万人を超える。著書に『自分を安売りするのは“いますぐ”やめなさい。』『言いなりの人生は“いますぐ”やめなさい。』(共にきずな出版)がある。http://okazakikatsuhiro.com/
この記事の執筆者
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WRITING :
上原 純
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