カッターナイフの「世界第一号」が誕生したのは、1956(昭和31)年。日本の印刷業の職人のアイディアから生まれた!

今やカッターナイフは、世界中のあらゆる現場で欠かせない道具です。
今やカッターナイフは、世界中のあらゆる現場で欠かせない道具です。

カッターナイフ、大人なら一度は使用したことがあるでしょう。本体に切り込みの入った刃物がセットされており、切れ味が悪くなったらポキンと折れば、また快適な切れ味の新しい刃先を使うことができる…とても便利な道具ですよね。

子供の工作や、家庭での荷物の梱包を解く際、また、建築業界で資材をカットする際など、カッターナイフは世界中のあらゆる職場・家庭・現場で活躍しています。

実はこのカッターナイフ、生粋の日本生まれ。日本のカッターナイフメーカー「オルファ」の創業者である岡田良男氏が考案した道具なのです。

世界初のカッターナイフが誕生したのは、1956(昭和31)年、岡田氏が30歳のときのこと。岡田氏は当時、印刷業に従事しており、紙を切る作業をすることがとても多かったのだとか。当時、紙を切る際に使用されていた道具は、両刃カミソリ。危ない上に、切れ味が悪くなったら捨てるしかありませんでした。

そこで岡田氏は「もっといい道具はないか?」と考えたのです。

カッターナイフ考案のヒントになったのは、当時の靴職人が使用していたガラス刃と、意外な食べ物!

岡田氏の着想の元となったのは、ふたつのアイテムでした。

ひとつは、当時、路上の靴職人が靴底を削る際に使用していたガラス刃。「刃」と言っても、当時の日本はまだ高度成長期前で貧しかった時代ですから、ガラスの破片を刃物として代用していたのです。大きめのガラス片を割って手ごろなサイズにして使用し、切れ味が鈍るとまた割って使用するわけです。

路上の靴職人の簡素な道具が、着想のヒントに!
路上の靴職人の簡素な道具が、着想のヒントに!

これを見た岡田氏が「そうだ! ●●のように、刃に折り筋を入れておけばいいのではないか?」と、あるモノと結び付けて、カッターナイフを考案したのです。

というところで、クイズです。

【問題】

当時、「刃にあらかじめ折り筋を入れておく」という岡田氏の着想のヒントになったのは、ある食べ物です。どんな食べ物でしょうか?

ヒント1:岡田氏は昭和6年生まれですので、終戦直後は14歳です。

ヒント2:甘くておいしい食べ物です。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『折る刃式カッターナイフの誕生秘話』オルファ株式会社/『COMZINE』~ニッポン・ロングセラー考~(2007年7月号)/『木のメモ帳』廣野 郁夫
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