記録的な暑さが続く令和最初の夏。立秋を過ぎたとはいえ、まだまだ厳しい残暑が続いています。湿気の多い残暑は、じっとり大汗をかきやすく悩ましい限り。

この連載内でも過去に、「暑い夏こそ1枚のインナー(肌着)が実力を発揮する」と紹介しましたが、下着のプロである川原好恵さんによると「そのほかにも下着でできる汗対策は種類豊富にある」とのこと。今回は、3つのポイントを中心に、下着の選び方を教えていただきます。

大汗対策に最適!快適に過ごせる下着選びの3大ポイントとは?

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猛暑日でも涼しく過ごしたいのが本音

■1:汗対策してある夏用のブラジャー

ブラジャーに夏用があるの!? と驚かれるかもしれませんが、通気性の良いカップを使用したり、バスト下をメッシュ素材にして汗が溜まりにくいよう工夫したり、蒸れや汗対策を施した夏用ブラジャーが店頭にはけっこう並んでいます。

「暑い日はノーブラが一番」が本音ではありますが、大人の女性はさすがに許されません。夏に必要な機能性を備えたブラジャーを着けることで、ストレスもかなり軽くなるので、ぜひお試しを。

■2:汗をかくことを前提につくられたスポーツ用下着

スポーツ用につくられた下着やウエアは、大汗をかくことを前提につくられているので速乾性に優れ、機能性抜群。前回この連載内で紹介したスポーツブラはもちろんのこと、スポーツ用ショーツやタンクトップなども日常にどんどん取り入れて。

■3:脇汗・背中汗をしっかりキャッチするインナー

汗対策を徹底するなら、キャミソールや半袖インナーは脇に汗取りパッド付きのものを選ぶこと。パッドが脇にぴったり付いて脇汗をしっかりキャッチします。また背中の汗を吸収しやすいように、背中のネックラインは高いものを選びましょう。そのふたつを押さえるだけで汗ジミもかなり防げます。

3ブランドからセレクト!今手に入れるべき「快適に過ごせる下着」を厳選

先に紹介したポイントを押さえたアイテムを川原さんがセレクト。これからの下着選びの参考にしてくださいね。

■1:暑い夏はブラジャー自体を替えるのが、大人の新常識【ビー・ブイ・ディ・レディース】

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「涼ブラ」ハーフトップ¥2,300〜、スタンダードショーツ¥1,400〜/ビー・ブイ・ディ・レディース(フジボウアパレル)

“軽い、涼しい、すぐ乾く”という夏にうれしい機能を備えた、その名も「涼ブラ」。2009年のデビューより累計150万枚販売を突破するロングセラーです。32g(Mサイズ)という驚きの軽さで、通気性に優れたカップ素材を採用。吸水速乾機能糸を使用しているため、汗を素早く吸収し、ムレを軽減します。

ノンワイヤーですが、脇にはやわらかいボーンが入っていて、安定した着け心地。洗っても乾きが速いので、旅行にも便利です。

■2:汗対策万全のおしゃれなアクティブウエアを日常着にも活用して【スロギー ムーブ】

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タンクトップ「スロギー ムーブ フロー ライト タンク」¥3,000/スロギー ムーブ(トリンプ・インターナショナル・ジャパン)
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ショーツ「スロギー ムーブ ヒップスター」¥1,000/スロギー ムーブ(トリンプ・インターナショナル・ジャパン)

まるで着けていないような「スロギー」の快適性はそのまま、アクティブシーンのための機能をプラスしたのが「スロギー ムーブ」。ヨガやピラティスなどのエクササイズ時はもちろん、日常着としても活躍するアイテムが豊富にそろいます。

基本はアクティブウエアなので、身生地には汗をかいてもベタ付きにくい吸水速乾性に優れた素材を使用。汗対策に優れたメッシュ素材を使用したショーツは、ボトムにも響きにくいので大活躍します。

■3:「汗ジミ見せない」を追求したレディーのためのレスキューインナー【ピーチ・ジョン】

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汗ジミ見せないスリーブレストップス¥2,400/ピーチ・ジョン

女性にとって絶対に避けたい汗ジミをガードするべく開発されたのが「ピーチ・ジョン」の「汗ジミ見せないシリーズ」。汗をかきやすい部分に使用している汗取りパッドは、肌側には吸水加工、表側には撥水加工を施しているため、汗をしっかり吸収しつつ、外側には染み出さないつくり。

このスリーブレスは、脇の下を重点的にカバー。最も避けたい脇の汗ジミ対策におすすめです。

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汗ジミ見せないキャミ¥2,300/ピーチ・ジョン

後ろ身頃は背中をしっかり覆うデザインで、汗をかきやすい背中上半分に汗取りパッドをたっぷり使用。脇部分にも汗取りパッドを配し、脇汗にもしっかり対応。

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汗ジミ見せないパデットショートトップス¥2,400/ピーチ・ジョン

背中と脇部分に汗取りパッドを配したショートトップ。ショート丈なので涼しいうえ、袖を肩から落として着用できるので、ネックラインが広く開いた服やオフショルダーにもOK。


下着で汗対策をしっかり行えば、自身が快適なだけでなく、ファッションもカジュアルになり過ぎずることなく、見た目もエレガントに。これらを参考に、まだまだ続きそうな残暑をスマートに過ごしてくださいね。

※掲載した商品の価格はすべて税抜です。

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この記事の執筆者
文化服装学院卒業後、流通業界で販売促進、広報、店舗開発を約10年経験した後、フリーランスとして独立。下着通販カタログの商品企画などを経て、現在はランジェリーを中心に、雑誌、新聞、ウェブサイトなどで執筆・編集を行なう。モットーは「ラグジュアリーからプチプラまで」。国内外の展示会・店舗を幅広く取材する。
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PHOTO :
Getty Images(Image)
WRITING :
川原好恵
EDIT :
石原あや乃