ワインの教養は洒落男のたしなみ。ヴィンテージワインや新進ワインなど、その知ることでレストランやバーでスマートに立ち振る舞うこができるというものだ。そこでおすすめしたいのが、貴重なヴィンテージワインばかりを取り扱っているパリのワインショップ「ヴィンテージ・アンド・シー」だ。店内に並べられたワインはどれも、ワイン通を唸らす名ワインばかり。数千ユーロのワインをはじめ、誰もが知っている銘柄「ロマネ・コンティ」など、数多くの銘柄を揃えている「ヴィンテージ・アンド・シー」の魅力をお伝えする。
一見なんの変哲もなさそうなこのブティックであるが、お店の顔はヴィンテージワイン、それもなかなかお目にかかれない貴重なヴィンテージだ。得意先は、各国大使館だというから、それだけでもすごさがうかがい知れる。
ヴィンテージワインが揃う店「ヴィンテージ・アンド・シー」
![フォーブール・サントノレ通りにあるブティックには、お宝ワインが隠れている。](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/c/7/720mw/img_c751d5849a8a316bbdce04ebfc765b10270569.jpg)
![ずらりと並ぶワイン。なんの変哲もないように見えるが…。](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/b/5/720mw/img_b5f6895aac18298ab0fa2b91df5b3675272371.jpg)
![名だたる銘酒が! 「ぺトリュス2005年」€5500、「シャトー・ムートン・ロティルド1961年」€6,000、「ラフィット・ロティルド2000年」€2,525〜。](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/1/a/720mw/img_1a51f5499a7d83417c462931a77e3f36239324.jpg)
1階には、数千ユーロのワインがゴロゴロしている。無造作に床に置いてあっても1000ユーロだったりするので侮れない。
しかし、実は本当に高価なものは地下の特別なカーヴに貯蔵しているのだ。
日本ではお目にかかれない貴重な高級ワインも!
![鍵がかけられている地下カーヴ。温度も完全にコントロール。販売するワインだけでなく、顧客からワインの保存も請け負っている。](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/6/e/720mw/img_6ee4b72883583a386bfe27a979fc0aa2149131.jpg)
![最も高価な「ムートン・ロティルド」1875年、1889年、1890年! ラベルが綺麗なのは貼り直したから。](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/4/9/720mw/img_493d2b1064db9632921e95b8fcd0143c103237.jpg)
![「ロマネ・コンティ」2008年と1985年。](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/3/a/720mw/img_3a9461fe884e1ae03e24a7a21143eb20122086.jpg)
今から140年以上前の1875年〜90年というのは、エッフェル塔が建てられ、リュミエール兄弟が映画を発明したくらいの頃。その頃の「ムートン・ロティルド」はアート作品と同等の価格だ。
店主がおすすめする新進ワインも!
![一押しワインをチョイスしてくれたパブロさん。](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/8/e/720mw/img_8ecf7c86ac0f1ddb5d7cae559da54823265372.jpg)
![左/メドック、サンジュリアンにあるたった1ヘクタールの畑で作られる「ドメーヌ・デュ・ジョガレ」€55。生産数が非常に少ない。右/シャルドネ71%、ピノ・ノワール27%の「シャンパーニュ・マルゲ・シャーマン」€39 。化学肥料、枯葉剤、殺虫剤、農薬を使っていないクリーンなぶどうから生産。](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/6/8/720mw/img_683132124959615227dbf5964f9d8fae121281.jpg)
「ヴィンテージ・アンド・シー」は、また、今後有名になっていくと思われる無名ワインの発見にも力を入れている。
パブロ・ウアルトさんにブティック一押しの新進ワインを挙げてもらった。
「ドメーヌ・デュ・ジョガレ」のぶどう畑は、特級畑に取り巻かれているそうだ。「昔のボルドーワインの味わいを持つ」とパブロさん。
「シャンパーニュ・マルゲ・シャーマン」はシャンパンだがブルゴーニュワイン風に樽で熟成している。
美術絵画の名作のように語り継がれるヴィンテージワインをはじめ、これからの成長が楽しみな新進ワインもこの店であればすべてを知ることができるだろう。ワインの教養を深めるためにも一度は訪れるべきお店だ。
問い合わせ先
- Vintage&Cie
- 199 rue du Faubourg Saint-Honoré 75008 Paris
関連記事
- TEXT :
- 安田薫子 ライター&エディター
公式サイト:Tokyo Now