食と健康への関心が高まっている今、海外セレブから火がついた、高い栄養価を含む「スーパーフード」への注目もさらにアップ。新しい食材が次々と登場しています。なかでも、糖質が少なく栄養価が高い穀物として人気のキヌアの次に来る! と着目されているのが「フリーカ」です。いったいどんなスーパーフードなのでしょうか?

グリーンウィートフリーカ社のスーパーフード「フリーカ」

 フリーカは植物の名前ではない!

フリーカは、穀物の名前ではなく、穀物を成熟前に刈り取って焙煎したもの。今は主に、小麦のフリーカが流通しています。小麦と聞いて、糖質を気にする人もいるかもしれません。しかし驚いたことに、糖質は玄米の3/4しかなく、血糖の上昇を緩やかにする低GI食品であることが、オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)の検査で証明されています。

さらに、穀物が成熟する前の一番栄養価の高い時期に収穫し、焙煎しているため、栄養面の高さも魅力。具体的には、玄米の4倍以上の食物繊維、白米の約2.6倍のたんぱく質、女性が不足しがちな鉄分、亜鉛も豊富です。また、研究段階ですが、フリーカを食べたラットは腸のDNAが損傷した細胞を除去することができたが、熟したお米や小麦、大麦などを食べたラットはそれができませんでした。これはガンの初期段階で、腫瘍やガンになりうる細胞を取り除くことで、ガンの進行を抑制する可能性があることを示しているのです。

 おいしさも注目されている理由

フリーカ―を使ったメニュー

炊飯器や圧力鍋で、穀物と同じように調理できるフリーカ。サラダにトッピングしたり、食べるラー油をかけたり、さまざまな調理法、味付けでおいしくいただけます。

フリーカには統一された品質基準なし

そんな魅惑のフリーカは、あちこちで生産されていますが、全体での明確な品質基準がなく、不ぞろいで品質が一定しないものが多く出回っているそう。穀物の一番栄養価が高い時期に収穫したり、それを清潔な状態で焙煎し、不純物を取り除いた状態で出荷するには、設備投資が必要になるからです。中近東でのフリーカの製造は、各農場で少量生産されたものを業者が集めて販売しているため、成熟具合や工程、品種、品質にバラつきがあります。また、地面で焼いている生産地域もあり、不純物の混入などが懸念されています。高品質で安定したフリーカを生産するために、莫大な費用と労力を投入してきたのが、オーストラリアのグリーンウィートフリーカ社です。

グリーンウィートフリーカ社のフリーカ(オープン価格)

なんと、生育状態を感知し、最もよい状態で収穫するため、生育状態を検知する衛生探知システムを開発し、収穫タイミングを判断するドローンを使用。契約農家から、製造、包装まで自社管理をしています。さらに最高品質を維持するため、定期的に検査を実施。食品の安全を確保するための厳しい基準、HACCAP認証を取得しています。

グリーンウィートフリーカ社トニー・ラトフィー代表

1988年にヨルダン皇太子の家でフリーカを食べ、そのおいしさと高機能性に感動した、グリーンウィートフリーカ社の代表、トニー・ラトフィー氏。コンピュータシステムを導入した、世界初のオートメーション製造工程を確立し、現在世界17か国にフリーカを輸出するようになるまで、20年の歳月をフリーカに費やしてきました。研究や啓蒙活動も同時に続けた結果、サラダやスープ、麺類として食べられているだけでなく、高齢者や軍への携行食としても世界中で取り入れられるようになりました。

飽くなき熱意から生まれた、高品質のフリーカ。お米のフリーカや、フリーカを使った焼酎や化粧品の開発も進んでいるそうで、今後ますます注目を浴びるはず!

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この記事の執筆者
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Precious.jp編集部 
2017.7.2 更新
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クレジット :
構成/安念美和子(LIVErary.tokyo)