正解は… 2:利く です。

「効く」と「利く」、意味が似ておりますが、実は使い分けしておきたい日本語です。
「効く」は、「作用・効果・効能が表れる」という意味です。「薬効」という言葉で「効」の字を使うように、薬や宣伝など、起因するモノが「作用」し「効果として表れる」状態を指します。
「利く」は、「機能が働く」「役立つ」「可能である」という意味になります。「機転が利く」「洗濯が利く」「ツケが利く」などの言い回しもありますね。
出題文の「顔が“きく”」の場合、
その人の「顔=仲介力」が、作用・効果・効能として、放っておいても表れ出てくるわけではなく、
その人の「顔=仲介力」が「働く・役立つ」状況ですので「顔が利く」となります。
これをふまえて、練習問題の数をこなし、「効く」と「利く」の使い方を体得しましょう。
【問題2】
以下の4つの会話文の“ ”部分を、それぞれ漢字に直してください。
1:「エアコンの“きいた”部屋に入るとホッとするわ!」
2:「あの人って、利益の上がりそうな案件には鼻が“きく”のよね」
3:「昨日のボクシングの試合、最初のパンチがかなり“きいた”みたいね」
4:「最近、体調が不安定でふんばりが“きかない”のよね」
正しく使い分けできそうですか?

- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱