2019年Precious8月号の「好きなコーディネート」1位~10位を発表します
ラグジュアリーマガジン『Precious(プレシャス)』8月号を読んだ読者に行ったアンケート調査で、「好きなコーディネート」に選ばれたコーディネートを、1位~10位までのランキング形式でご紹介します。
常連人気である「モノトーン」「ロングスカート」「スニーカーではずす技」「淡いカラーのグラデーション」の人気が高いことは、変わらず。
今回、特に人気コーディネートで共通していたのは「Tシャツなのにエレガント」な着こなしや、「長め丈の服」と「コンパクト丈の服」を組み合わせるバランス感覚。
また、10スタイル中9スタイルが大ぶりの「ネックレス」「ピアス」「ブレスレット」をしている、という結果に。夏の装いに抜け感や大人らしい余裕を漂わせるには、コロンとした大きめジュエリーが必須であるということがわかりました。
それではさっそく、10位から順を追って1位まで見ていきましょう(※)。このなかに、あなたが真似してみたいコーディネートはありますか?
【10位】 「アウター+スイムウエア」でリッチ感を演出するプールサイド・スタイル
「凛としてかっこいい」「すぐマネできそう!」「ゴージャス感があっていい。ビーチサイドなら、スカーフをこう使っても悪目立ちしなさそう」との評価が寄せられたのが、こちらの水着+αなコーディネート。
南国では、買い物やランチなどビーチ以外のシーンでも、ランジェリー代わりとして、つねに水着を活躍させるのが粋。だからこそ、スイムウエアと合わせて楽しめるシャツやカフタンなどのアウターも、コーディネートしておくと便利です。
このコーディネートの場合、ホルターネックの水着の上からはおった、リネンのロングシャツが素敵! 風になびいて優雅な雰囲気を演出してくれそうです。フープピアスやラインストーン付きのトングサンダルも、艶を出すのに一役買っています。
【8位】知性とこなれ感が響き合う、ジレ&白Tシャツ&デニムのコーディネート
「さりげない部分がおしゃれ」「バッグと靴の組み合わせがシンプルで素敵」「手持ちのデニムですぐにマネができそう」といった意見が寄せられていたのが、このトラッドな装い。
ネイビーのジレとノンウォッシュデニムで「青」成分を、白Tシャツとグレー系靴&バッグで「白」成分を加えた、知性的に見えるホワイト×ネイビー配色です。
軽やかなきちんとスタイルを演出してくれる、大ぶりアクセサリーとトッズのシルバーのフラットシューズが、涼しげなリッチ感を演出。IWCのレザーベルトの時計が、いい外し技になっています。
【8位】効果的にメタルの輝きを取り入れた、オールブラック・コーディネート
「オールブラックにアクセサリーが効いている」「サンダルなのにエレガント!」「すっきり見えそう」「リゾートなのにシック。まさに理想のリゾートスタイルだと思います」といった評価が、郵便はがきで、ネットのアンケートシステムに寄せられたスタイリング。
リラックスしたムードもありつつ、一枚でエレガントな雰囲気を漂わせるリネン素材のコンビネゾンは、優秀な旅ワードローブのひとつ。ひんやりと艶めくメタリックなジュエリーをちりばめて、自信に満ちた「辛口ドレスアップ」が実現しています。パンツのすそからちらりとのぞくサンダルも、涼やかなシルバーで統一しているのがポイント!
【6位】ブラウスをINしたAラインスカート・コーディネート
「色合わせが新鮮」「シックで上品!」「スタイルがよく見えてかっこいい!」といった、レトロ感とすっきり見える雰囲気が高く評価され、6位に選ばれたスカートコーディネート。
コクのある赤みブラウンの「クローブ」カラーのラップ風デザインスカートに、シャープでエレガントな印象の黒ブラウスと組み合わせたスタイリング。スカートとほぼ同色でそろえたロジェ・ヴィヴィエのバッグ&靴が、レトロ感と高級感を後押し。
シャンテクレールの大ぶりジュエリーも、昔のフィルムの女優を思わせる雰囲気づくりに一役、買っています。
【6位】白Tシャツをノースリーブロングワンピースに重ねたドレスカジュアル
「爽やかできれい」「バランスがいい」「すっきり見える」と評価されたスタイリングは、なんとワンピースの上に白Tシャツを加えた、技ありコーディネート。
ベルトでウエストマークしているため、脚長に見せることに成功しています。イタリアンジュエリーらしい、ポメラートのコロンとした大きめジュエリーが、凛とした雰囲気のなかにも柔和な雰囲気を加えています。
【4位】白TシャツをチュールスカートにINした、甘さ控えめなフェミニンコーディネート
大人かわいい、かっこかわいい、シンプルかわいい、など「かわいさと、もうひとつの感情を喚起させる要素」が評価されたコーディネートが、4位に。
シンプルな白Tシャツと黒スカート、という組み合わせながら、清涼素材のバッグやきれい色の華奢ヒールで「繊細な個性」をトッピングしているところが、40代・50代読者からの評価が集まった理由のようです。
程よいゆとりのあるフィット&フレアが、大人の余裕をも感じさせますね。
【4位】「心地よさ」を追求、長時間のフライトを想定した、上質なリラックススタイル
「着心地がよさそう」「きれいめカジュアル」「カジュアルだけどおしゃれ」。
人気スタイリスト・髙橋リタさんが手掛けた、海外旅行時に飛行機の機内で着ることを想定した、きれいめカジュアルコーディネートです。
ローテクタイプのシンプルなレザースニーカーや、ニットの襟&すそからちらりと白のTシャツをのぞかせるテクニックを着こなしの要にし、ニット&ワークパンツを清涼感のある着こなしに仕上げられています。
この「カジュアルなのに、清潔感がある」ところが、票が集まった理由のよう。
髙橋さんによれば、機内服の「セレクトのポイントは、着心地と肌触り、シワになりにくいこと。私は乾燥が苦手なので長そで・パンツが基本です。足元は、スーツケースの中でかさばってしまうスニー カーを往復で着用。バッグは常に 両手が空くように、クロスボディ が多いですね」。
【3位】白のワンピースを、スニーカーで軽快に仕上げた上品カジュアル
「スニーカーなのに上品」「色合わせのグラデーションがいい感じ」「涼しげでカジュアルすぎない品の良さがある」といった声が集まった、旅先での滞在コーディネート。
白のワンピースを主役に、空調対策にもなる薄手のカーディガンをはおり、旅先の室内での滞在時間を豊かなものに。足元に合わせたバックル付きのフェミニンスニーカーは、きれいめな印象にまとまるので、旅先のシーンでいろいろと大活躍してくれます。
トムウッドのナチュラル感がありつつシンプルなジュエリーたちも、リラックス感と高級感を演出する一助に。
【2位】白~グレーの淡色グラデーションを活かしたパンツコーディネート
「とにもかくにもかっこいい!」「上下白コーデの理想です」「小物使いが気が利いている」「黒の細いライン使いの靴バッグと、大胆なブレスレットのバランスが絶妙」といった声が寄せられたスタイリング。
繊細な白からグレーのグラデーションを、小物の黒の辛口スパイスで、 かっこいい印象に導いています。全身白のスタイリングには、この「黒を少量効かせて脱・膨張!」テクニックが非常に有効。ティファニーの大振りジュエリーは、旅先でこそ真価を発揮する、名脇役です。
【1位】リネンスカートを主役にした、リラックス・スカートコーディネート
「色合わせが品がよくて、絶対してみたくなるコーディネート」「スタイルがよく見えそう」「大人かわいい」といった意見が集中、栄えある1位に選ばれたスタイリング。
ラップ風のデザインや、大きめな共布リボンがフェミニンな印象をもたらすスカートに、コンパクトなトップスを合わせた「着やせして見える」コーディネート。共布のベルトが、気になるウエストのもたつきを上手にカバーして、目立たなくさせてくれます。
ライトグレー× カーキの奥行きのあるニュアンス配色を活かす、ナチュラルカラーの小物合わせも、おしゃれ上級者の雰囲気が漂い、高評価。
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以上、ファッション誌「Precious(プレシャス)」2019年8月号の読者アンケート調査で、好きなコーディネートに選ばれたスタイリングを10スタイル、お見せしました。
旅特集がメインだった一冊のため、旅先での「リラックスしているのに、スタイルが良く見える」コーディネートが多く選出されていました。印象的だったのは、素敵な大人は「どこかに長め丈のアイテム」を投入していること。
スカートをロングにするか、はおりものをロングにするか、ワイドパンツを選ぶか…選択肢はさまざまですが、「上下どちらかを長く、どちらかを短く」「ベーシックカラーに別のベーシックカラーを合わせる」と、シックで品よく、目立ちすぎずシャープに決まる、ということがわかります。
また、レトロクラシックなバッグのトレンドはしばらく続きそう。旅用に、パーティ用に、お仕事用にと、シンプルで飽きのこない、ニュアンスカラーのバッグをサイズさまざまに用意しておくと、使い勝手がよさそうです。
そして、季節は本格的な秋に。改めて、大人の女性に似合う服とは?トレンドは?エレガンスとは?を追求しているファッション誌「Precious(プレシャス)」最新号を、明日の着こなしの参考にしていただければ幸いです。