昭和、平成と駆け抜け、ついに令和も迎えた大人世代。若かったころと違い、肌や髪は衰えが見えつつも、習慣化されたスキンケアやメイク、ヘアケアからシフトできていない人が続出中。

そこで、美容のプロが肌の変化に合わせて、どうケアを変えてきたのかを徹底取材しました。

今回は、昭和から平成まで、日本の美容トレンドを振り返ります。

懐かしの流行、飛びついた美容法など…。昭和~平成までの美容トレンドを振り返り!

【1980年代前半(昭和50年代中半)】丸の内OLの必需品だった!青みピンク口紅

 

バブル時代、丸の内ピンクや青みピンクと呼ばれ、一世を風靡した外資系口紅。日本人の肌に合うのだろうかという疑問をよそに大流行。だれもが化粧ポーチに1本はもっていたという伝説があるほど。

【1980年代後半(昭和60年代前半)】聖子ちゃんカットが大流行するなかで、ワンレン、トサカ前髪が台頭。かわいい系とトレンド女優系とに二分化。

トレンディドラマ全盛期。W浅野の影響で、ワンレン、太眉、真っピンクの口紅といった派手な格好が流行。また、前髪を立てるトサカ前髪もブームに。一気に華やいだ時代へ。

【1990年代(平成初期)】トレンドはこの3つ!

1:カネボウが元祖!落ちない口紅の登場にだれもが飛びつく

2:クレンジングオイルがブームに!

3:拭き取りタイプのピーリングも登場!

 

バブルが弾け、地に足の着いた時代に突入。落ちない口紅やクレンジングオイルなど、時短で手間のかからないアイテムが躍進!日本メーカーでは、今まであまり見られなかった角質ケアもブームに。

【1995年(平成7年)】 空前の2大ブームが巻き起こる!

1:安室ちゃんソロ活動開始。細眉&小顔ブーム時代、到来!

2:外資系ブランドから相次いでスリミング剤が登場。大人気に!!

 

 アムラー現象が巻き起こった時代。当時、細眉を真似て抜いていた人たちが今、40代になり、眉毛が生えてこないという現象も起きている。また、塗るだけでやせるというスリミング剤も話題に。

【1996年(平成8年)】はがしてとれる角栓に興奮!? 毛穴パック大流行!

 

だれもが一度は手にしたであろう毛穴パックが発売された年。パック後についたニョキニョキッとした角栓を見て、思わずニンマリと充実感を感じた人も多いはず。今も変わらず、若い世代のマストアイテム。

【2000年代前半(平成10年代前半)】トレンドは多方面に広がりを見せた!

1:オーガニックコスメのブームが始まる。

2:高級クリーム時代の幕開け。

3:目ヂカラ、囲み目、ひじきまつげ、マツエクなどのキーワードが続出!

 4:佐伯チズさんの「洗わない美容法」などに驚く女性多し! 著書もベストセラーに!

右/講談社刊

美容の分野がオーガニックや高級クリーム、洗わない美容など多岐にわたり、ひとつの流行というよりは、多方面に広がりを見せた時代。美容全体が盛り上がり、いろんなモノを試した人も多いはず。

【2000年代後半(平成10年代後半】韓国コスメブーム、到来! 

BBクリームから始まり、美意識の高い韓国からも美容情報が入ってくるように。と同時に韓国コスメも日本に入ってきて、あの陶器のような白肌になれるのかと憧れて手にとった人も多く、一大ブームに。

【2010年代前半(平成20年代前半)】美容オイルとチークメイクがブームに。

1:美容オイルが大流行!

2:モテメイク、ガーリーなチークがメイクのトレンド。

オーガニックコスメが定着してきて、美容オイルの使い勝手のよさがブームとなり、各社から発売され、大流行。メイクのトレンドは、ナチュラルからガーリーまで幅広く展開され、なんでもあり状態に。

【2010年代後半(平成20年代後半~令和)】’80年代メイクのリバイバル。太眉、赤リップが流行!

Precious 2017年11月号
Precious 2017年11月号

ここ最近は太眉が定番化、そして赤リップからブラウン、ボルドーなど、はっきりとした色味のリップが続いています。洗練された大人の女性像といったトレンドは、令和も続いていくのかもしれません。

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次回は、美容のプロがおすすめする「始める美容」についてご紹介いたします。お楽しみに!

ILLUSTRATION :
瀧川裕恵
EDIT&WRITING :
長田和歌子、佐藤友貴絵(Precious)