立ちはだかる壁を破り、自分らしい働き方を実践する日本人女性の「働き方」改革
Preciousでは、世界で活躍するキャリア女性たちの「今」を追いかけ、彼女たちがどのように仕事や人生を輝かせているのか?を、2004年の創刊以来15年間、見続けてきました。
仕事への情熱や楽しむ気持ちなど、15年間変わらないものがある一方で、働く場所や時間などの制限がはずれ、「働き方」は今、大きく変わってきています。そこで、時間、場所、職種などにこだわらない、柔軟で自由な発想の働き方を実践している女性の働き方を拝見。未来の働き方の模索をしてゆきます。
人事の専門家として、逆算してキャリア計画を考えるように助言していたのが「目の前のことを頑張るうちに、人生が拓けることもある」と思うように
人事企画のオフィスワークと週2日のカレー店を両立
働く時間の短縮が進むなか、生まれた時間で別のビジネスへの取り組みが注目されています。ふたつの仕事をもつ"デュアルワーク"が、大きく発展することもあるようです。
人事企画職に就いていた阿部由希奈さんが"副業"のきっかけに出合ったのは、ワーカホリック気味な働き方を変えたいと思っていたとき。ストレス発散にカレーを食べていた阿部さんは、レストラン巡りを発展させ、ついにはカレー研究のためにキッチンを構えて、週2回は店として営業するようになったのです。
「フリーランスとして独立し、企業から人事業務を請け負う形に切り替え、並行してカレーの研究にも打ち込むようになりました」
人事の専門家としては、目標から逆算してキャリア計画を考えるように助言していたが、目の前のことを頑張るうちに、人生が拓けることもあると考えるようになったそう。
「企業からの収入や情報があってこそカレーの研究ができる今ですが、自分にしかできない仕事は、どんどん増やしていきたい」。
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- PHOTO :
- 豊島正直、石川浩太郎、森本真哉
- EDIT :
- 樋口 澪(HATSU)、喜多容子(Precious)
- 取材・文 :
- 三村路子
- 取材 :
- 佐々木恵美