ツイッターのフォロワー数は11万人。シンプルで簡単、おいしい料理を約10年にわたって発信し続けてきた、大人気アカウント「きょうの140字ごはん(@140words_recipe)」が、2019年10月に待望の書籍化。忙しく働く大人の女性に「待っていました」と話題となっています。

そこで、『いつものごはんは、基本の10品あればいい』と題された、その本のなかから、「友をもてなす日」のごはんのレシピをご紹介します。

つくり方はシンプルなのに、ちょっとした工夫で特別感が! 素材の組み合わせの妙が光る、家庭料理人ならではの家飲みレシピをぜひお試しください。

カルパッチョ、ピンチョス、ちらし寿司。見た目も麗しい、140字の「家飲み&おもてなしレシピ」5選

「人を招く日の献立を考えるのは、頭の体操のようで面白い。とっておきをもりもり作り、大いにしゃべって、飲む。驚かせつつ、奇抜すぎない。家飲みならではのレシピ」

―『いつものごはんは、基本の10品あればいい』より

■1:ケーキのような美しさ!「帆立とぶどうのカルパッチョ」

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「帆立とぶどうのカルパッチョ」

帆立貝柱とイカ(捌いて皮を外しひと口大のそぎ切り)は、食べる30分前に薄く振り塩しておくと、味がぐんとこなれます。

マスカットは皮付きのまま薄く切り、砂糖ほんの少し、白ワインビネガー、オリーブ油、へべす(すだちに似た柑橘類)果汁と合わせ、最後にへべす皮をすりおろして、完成です。

■2:味付けはバターと塩のみ!「筍と野せりの春巻き」

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「筍と野せりの春巻き」

筍は下ゆでして、マッチ棒に切ります。フライパンにバターを熱し、筍を加え、塩、胡椒で炒め、酒の肴なので塩は少し強めに。

野芹はさっと茹でて刻み、春巻きの皮で筍と野芹を巻いて揚げれば、バターと塩味のみのシンプルな春巻きの完成です。

■3:ワインにぴったり!「焼き鳥とイチゴのピンチョス風」

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「焼き鳥とイチゴのピンチョス風」

親友宅で、ワインを飲む会に持参するため、お重に詰めて。

右から、グリルした焼き筍。市販のレバーの焼き鳥を串から外し、いちごで挟んだピンチョス風。ねぎとパルミジャーノチーズのくたくた煮(薄切りバゲットにのせて食べる)。

最後は、人参とナッツのラペ(おろし金ですりおろした人参をボウルに入れ、オリーブ油、塩、酢、砂糖を振りかけてから空気を含ませるようにしてよく混ぜ合わせ、無塩のナッツをすり鉢で細かくあたって加えたもの)です。

■4:左党にぴったり!ケーキのような「バースデー カマンベール」

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「バースデー カマンベール」

友達の誕生日を祝う日に。

カマンベールチーズを最初に6等分しておき、みじん切りにしたみょうが、山椒、パセリをのせるだけ。

一番いいシャンパンをあけるときに、キャンドルを立てるのは必ずしもケーキでなくてよいのです。周囲は食べられる白い花びら(スーパーに売っていた)と、家庭菜園で間引きした小松菜とラディッシュの芽を添えています。

■5:隠し味はゆかりとオリーブオイル、ときには洋風に。「ハムとアボカドのちらし寿司」

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「ハムとアボカドのちらし寿司」

ゆかりとオリーブ油を好みの量混ぜ合わせておき、玄米ご飯に加えて混ぜ、海苔も細かくちぎってご飯に混ぜ込みます。自家製の鶏ハム(市販のハムやチキンサラダでも)、アボカド、錦糸卵を散らして完成です。

鍼灸もヨガも整体もこなすスーパー友達に自宅で身体メンテしてもらい、一緒に昼食をとった日のメニュー。友達と喋りたいことが山ほどあるときは、朝のうちに寿司をつくっておくに限ります。


以上、『いつものごはんは、基本の10品あればいい』から「友をもてなす日」のごはんのレシピをご紹介しました。いかがでしたでしょうか?

特別なものを用意しなくても、食材の組み合わせや盛り付けの工夫で、簡単で美しいおもてなし料理が完成します。

140字で広がる料理の世界をもっと楽しめる、書籍『いつものごはんは、きほんの10品あればいい』は好評発売中です。

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寿木けいさん
(すずき けい)富山県出身。東京で夫とふたりの子どもと暮らす。​2010年からツイッターで「きょうの140字ごはん」を発信。早稲田大学卒業後、出版社勤務。会社員として働きながら、暮らしや女性の生き方に関する連載を持つ。
@140words_recipe
この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
WRITING :
田中美保