「ハムストリングス」とは、太もも裏にある筋肉の総称で、歩いたり走ったりするとき、膝を曲げる動きで使われる筋肉です。ここが硬く縮んでいると、骨盤が下に引っ張られて歪む、姿勢が悪くなる、下腹がぽっこり出るなど、「老け見え」が起こります。

さらに、股関節や膝の動きにも悪影響を及ぼし、O脚などの足が歪みや腰痛の原因にも…。見た目の問題だけでなく、体全体の老化を加速させてしまうので、柔軟にしておくのは大事なことなのです。

「ハムストリングス」を柔軟にするためには、ストレッチでも効果はありますが、結果が出るまでに時間がかかる…。村木さんのメソッドなら、座ったままテニスボールで刺激するだけだから簡単だし、何よりも即効性が高いのです。

ケア次第で、骨盤は正しい傾きをキープできるようになり、自然と背すじは伸び、脚をスムーズに動かせるため、歩き姿も若々しく! 下半身の歪みを治して美姿勢になれるのだから、このメソッド、やらない理由はありませんよ。

 
村木宏衣さん
アンチエイジングデザイナー
(むらきひろい)大手ステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」美容メソッドを確立。現在は「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。著書に『一生劣化せず今すぐ若返る 整筋・顔体大全』(日経BP社)など多数あり。Instagram
体験者:吉川歩さん
読者モデル(40歳・フリーエディター)
「ハムストリングスが硬くなりすぎていたせいか、すごく効きますね。深いところまで圧がかかっているのわかるし、イタ気持ちよくて、ケア後は足がスッキリ軽くなるんです。骨盤の歪みや腰痛を解消する効果を期待して、しっかりと続けたいと思います」

座ったまま、骨盤&脚の歪みを正す!太ももほぐしメソッド

■Step1:はじめに、圧をかける場所を確認

ハムストリングスがある太ももの裏、計6カ所をテニスボールで刺激をしていきます。赤丸で示した場所以外も、硬くなっているところは刺激するといいでしょう。

ハムストリングスを柔軟にすると、血流を改善する効果もあるので、むくみやセルライトの解消にもつながります。
ハムストリングスを柔軟にすると、血流を改善する効果もあるので、むくみやセルライトの解消にもつながります。

■Step2:テニスボールを太もも裏に置き、膝を曲げ伸ばしする

椅子に座って背筋を伸ばし、足首を90度にして床に置く。この姿勢のまま、テニスボールを太もも裏に置き、かかとを90度にキープし、テニスボールの圧を感じながら膝を10回曲げ伸ばしする。そしてStep1で示した8カ所にボールの位置をずらしながら同様に行い、ハムストリングスにまんべんなく圧をかける。これでマッサージ完了!

太ももは全身のなかで最も大きな筋肉が集まっている部位。自分の手でほぐすには限界があるので、テニスボールを使うのが最善策。
太ももは全身のなかで最も大きな筋肉が集まっている部位。自分の手でほぐすには限界があるので、テニスボールを使うのが最善策。

【まとめ|骨盤&脚の歪みを正す!太ももほぐしメソッド4か条】
1. 太もも裏にある筋肉「ハムストリングス」は加齢や疲労によって硬化しやすい。
2.骨盤が下に引っ張られて歪む、姿勢が悪くなる、下腹がぽっこり出るなど、「老け見え」に。
3.股関節や膝の動きにも悪影響を及ぼし、O脚などの足が歪みや腰痛の原因にも。
4.解決策は椅子に座りテニスボールで深く刺激するだけ。即効でハムストリングスがほぐれ、結果、美姿勢に。

以上、骨盤&脚の歪みを正す!太ももほぐしメソッドを教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は11月16日の更新です。お楽しみに!

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子