なんだかお部屋が冴えない…。それは、カーペットやラグのお手入れ不足かもしれません。

カーペットやラグは、お部屋のなかでも大きな面積を占めるインテリアアイテム。お手入れ次第でお部屋が美しく変化します。

当記事では、カーペットやラグのお手入れ・お掃除法や、セルフクリーニングの方法を解説。また、汚れたときの対処法、おすすめのお手入れ用品を紹介します。 

■カーペットやラグの手入れ・掃除法

カーペットやラグの手入れ・掃除法
カーペットやラグの手入れ・掃除法

カーペットやラグの日頃のお手入れには、掃除機とコロコロ(粘着クリーナー)がおすすめです。その使い方と注意点を解説します。

手入れ・掃除の頻度は?

カーペットやラグの日常的なお手入れは、掃除機をかけたり、コロコロ(粘着クリーナー)を使いましょう。

週に1~2回、掃除機をかけ、そのあとにコロコロをかけるようにします。

リビングや人が通る場所に敷いてあるカーペットなどは、細かいゴミやほこり、皮脂汚れなどがつきやすくなっています。

あまり汚れていない場合でも、シーズンごとの3か月に1回程度、拭き掃除や洗濯などのケアをすることで、長く使えます。

コロコロ(粘着クリーナー)のかけ方と注意点

コロコロ(粘着クリーナー)を使うと、掃除機で取れなかったホコリや毛、花粉などをとることができます。

コロコロは、さまざまな商品が販売されていますが、カーペット専用の粘着性の高いものを使うと、しっかりゴミをキャッチします。

また、柄が長いタイプものであれば、広い面積のカーペットやラグをきれいにするのに便利です。

コロコロを使うのは、掃除機をかけた後がよいでしょう。

一方向からだけでなく、反対側の方向から転がしてください。テープの粘着力が弱くなったら切り取って、新たなテープに変えるようにします。

掃除機のかけ方と注意点

掃除機をかけるときのポイントは、毛並みを逆立てるようにかけることです。

そうすることで毛が起き、毛と毛の間のゴミやチリをしっかり吸い取ることができます。

ダニ対策には、1平方メートルにつき20秒程度、掃除機をかけるようにしましょう。ダニやダニの死骸なども吸い取ることが可能です。

注意したいのは、掃除機のかけ方です。

掃除機をかけるとき、前方向に押し出すようにして掃除機をかけていませんか?

実は、掃除機は、後ろ方向に引くときのほうが、回転ブラシでしっかりゴミをかき出すことができるようになっているのです。

引くことを意識しながら、掃除機をかけてみてください。カーペットが驚くほどきれいになるはずです。

■カーペットやラグのセルフクリーニング

大掃除やシーズン毎に、カーペットやラグのセルフクリーニングをしましょう。セルフクリーニングの方法をお教えします。

カーペットは洗える?洗えない?

カーペットやラグには、丸洗いOKのものと、洗えないものがあります。

どちらなのか知るには、カーペットやラグについているタグの洗濯表示をチェックしましょう。

洗えないようであれば、水拭きを。丸洗いできるサイズであれば、洗濯機などで洗ってみてください。

雑巾がけ・拭き掃除の方法

タグの洗濯表示を見て、丸洗いができない場合は、月に1~2回を目安に雑巾掛け・拭き掃除をしましょう。

布に、水で薄めた中性洗剤、または重曹水を含ませ、固く絞ります。

毛並みに沿うようにして拭くと、皮脂汚れなども取れ、きれいになります。

洗濯機で洗う方法

洗濯機で洗うときには、カーペットやラグについているタグをチェック。洗濯機で洗濯ができるマークや手洗いできるマークがついていれば、洗濯機で洗えます。

手洗いマークの場合は、洗濯機の手洗いコースなどを使用するのもよいでしょう。

カーペットやラグは、表面が表側になるようにして、屏風のようにたたみます。

その後、洗濯ネットに入れて洗濯機で洗いましょう。 洗濯機の水量は最大にし、洗濯用中性洗剤を使用してください。

脱水したあとは、直射日光を避けて陰干しし、しっかり乾かしましょう。

手洗いで洗う方法

タグに、手洗いマークがついていれば、手洗い可能です。 手洗いの方法は以下となります。

1. お風呂の浴槽にぬるま湯を溜め、そこに洗濯用中性洗剤を少量入れます。
2. カーペットの場合は、表面が表になるように折りたたみ、浴槽に浸けて、手で押し洗いします。毛足の長いラグは、パイルの根元から毛を逆立てるようにして手洗いましょう。
3. 洗い終わったら、畳んだり丸めたりしながら水気を絞ります。
4. 再度、浴槽にぬるま湯を溜め、手で押し洗いをしながら、洗剤の泡が出なくなるまですすぎを繰り返します。
5. 畳んだり丸めながら脱水します。
6. 直射日光が当たらない場所で陰干しします。

干し方

カーペットやラグは、変色を避けるため、直接日光が当たらない場所で陰干ししましょう。

毛足の長いラグは、干したあとに手でパイルを立たせるようになでると、風合いが戻ります。

■カーペットやラグを汚してしまったら

カーペットやラグを汚してしまったら
カーペットやラグを汚してしまったら

カーペットやラグを汚してしまったら、できるだけ早めに対処するとシミになるのを防げます。

ここでは、水溶性・油性・黒ずみといった汚れの落とし方をご紹介します。 

水溶性の汚れ│コーヒー、紅茶、アルコール、ジュース、醤油など

コーヒー、紅茶、アルコール、ジュース、醤油などの水に溶ける水溶性の汚れを落とす際には、台所用洗剤を使えば簡単に落とせます。

水溶性の汚れの落とし方

1. タオルに水を含ませ、固く絞り、台所用洗剤をしみこませます。
2. タオルに汚れをうつすイメージで、汚れた部分を叩くように拭きましょう。何度か繰り返すと、徐々にきれいになっていきます。
3. 最後に、固く絞った布で水拭きして仕上げます。 また、水溶性の汚れでシミになってしまった場合には、セスキ炭酸ソーダを使ってみてください。

セスキ炭酸ソーダを使った水溶性の汚れの落とし方

1. スプレーボトルに、水500mlとセスキ炭酸ソーダ小さじ1を入れ、ボトルを振ってよく混ぜます。
2. 1のセスキ水をシミに吹きかけ、5分程度そのままにしておきます。
3. 乾いた布を軽く押し当てて、汚れを吸収します。

油性の汚れ│油性のインク、食用油、バター、マヨネーズなど

油性の汚れには、油性のインク、食用油、バター、マヨネーズなどがあります。

これらは、水に溶けないのが特徴です。汚れを落とすときには、アルコールを使いましょう。

油性の汚れの落とし方

1. まずは、ティッシュやキッチンペーパーで大まかな汚れを取り除きます。
2. 乾いた布にアルコールを染みこませた、汚れた部分におき、上からたたきます。
3. 新しい乾いた布に、うすめた台所用洗剤をつけ、汚れた部分をたたきながら落としていきます。
4. 固く絞った布で水拭きして仕上げます。

黒ずみ

黒ずみには、重曹がおすすめです。重曹は弱アルカリ性で、皮脂汚れなどに弱酸性を中和させ、汚れを緩めます。

重曹は自然由来でできているため、小さなお子さんがいたり、ペットを飼っているご家庭であれば、なお一層安心して使うことができます。

黒ずみの落とし方

1. スプレーボトルに40℃程度のお湯1カップ、重曹小さじ1/2を入れ、ボトルを振って重曹を溶かします。
2. カーペット全体に1の重曹スプレーを吹きかけます。
3. 固く絞ったタオルで毛足を逆立てるように拭きます。
4. 窓を開けたり、エアコンをつけるなどし、素早く乾燥させましょう。

ペットが汚してしまった場合

ペットを飼っているご家庭では、唾液やマーキング、嘔吐などによって、カーペットやラグが汚れてしまうこともあります。

そんな場合にはペットシーツと重曹を使って汚れを落としましょう。食用にも使われる重曹なら、ペットが舐めても安心です。

ペットが汚してしまった汚れの落とし方

1. ペットシートを使い、おしっこや唾液、吐瀉物を拭き取ります。
2. 汚れた部分に、重曹をかけ、2時間程度そのまま放置して汚れを重曹に吸わせます。
3. 2時間程度経ったら、掃除機で重曹を吸い取ります。
4. 掃除機で吸い取れなかった重曹を、固く絞った雑巾で水拭きします。
5. 最後に乾いた雑巾で拭きましょう。

また、ペットの毛がカーペットに付着してしまうこともお悩みではないでしょうか。

そんな場合には、粘着クリーナーやカーペット用ブラシで毛を取り除くようにしましょう。毛を取り除いたら、掃除機をしっかりかけてください。

■カーペットやラグをクリーニングに出す

カーペットやラグをクリーニングに出す
カーペットやラグをクリーニングに出す

「カーペットやラグを洗ったり、お手入れする時間がない」、「大きすぎて自分で洗えない」そんな方には、クリーニング店にお願いするのがおすすめ。

ここでは、プロに頼むメリットや手順、相場をお知らせします。

プロや専門業者に頼むメリット

プロにお任せすると、素材に応じたクリーニングができることが最大のメリットと言えるでしょう。

素材を傷めることなくクリーニングしてもらえるので、自分でお手入れするよりも安心ですし、労力をかけることがないのも魅力です。

また、オプションで防虫加工をしてもらえるお店もあります。上手に専門店を活用しましょう。

カーペットクリーニングの手順

クリーニング店によって依頼方法や手順は異なります。必ずお店に確認するようにしてください。

ここでは、一般的な手順をご紹介します。

まずは、カーペットやラグのクリーニングが可能か確認しておきましょう。対応可能であれば、クリーニング店に直接持ち込み、洗ってもらいます。

持ち込んだとき、「シミが落ちるかどうか」「防虫加工をしてほしい」などの気になることや要望などを相談しておくといいでしょう。仕上がったら、お店に取りに行きます。

カーペットやラグをお店に持っていくのが大変という方には、集配サービスが便利です。

その場合の手順は、インターネットや電話で申し込み、集荷してもらいます。その後、クリーニング済みのカーペットが届けられます。

最近では、クリーニング集荷機能のある食材宅配(料理キット・ミールキット)サービスもあるようです。

なお、集配サービス込みだと料金が上がる場合があるので注意してください。

カーペットクリーニングの相場

カーペットやラグのクリーニング代の相場は、カーペットなどの大きさ、素材、汚れ具合によって異なります。

平均すると、大きさ畳1帖あたり3,000円前後です。

クリーニング店によっても価格は違ってくるので、お店のホームページなどで価格を確認したり、問い合わせフォームで相談してから依頼するとよいでしょう。

■カーペットやラグのお手入れアイテム

カーペットやラグのお手入れアイテムには、ナチュラルな洗剤やブラシ、クリーナーなどがあります。

そのなかからおすすめのアイテムを厳選してご紹介しましょう。

「重曹 5kg」

「重曹 5kg」
「重曹 5kg」

こちらの重曹は、国産の食品グレードを使用。そのため、万が一小さなお子さまやペットが舐めても安心です。

また、チャック付き袋に入っているので、保存にも便利。カーペットなどの皮脂による黒ずみや、消臭に効果を発揮します。

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「セスキ炭酸ソーダ 950g」

「セスキ炭酸ソーダ 950g」
「セスキ炭酸ソーダ 950g」

カーペットなどのひどい汚れを取るなら、セスキ炭酸ソーダがおすすめです。

セスキ炭酸ソーダは、重曹と炭酸塩の中間の物質で、重曹より強いアルカリ性を示しているため、繊維を傷めることなく、汚れをしっかり落とします。

油汚れはもちろん、皮脂汚れ、血液汚れ、汗などの臭い取りにも最適です。

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「Dr.ベックマン カーペットステインリムーバー」

「Dr.ベックマン カーペットステインリムーバー」
「Dr.ベックマン カーペットステインリムーバー」

ヘッドブラシ付きのカーペットリムーバーです。

カーペットや布製ソファ、車の布シートのシミを簡単にきれいにできます。

コーヒー、紅茶、ジュースなどの水溶性の汚れはもちろん、油汚れや土汚れにも効果を発揮します。

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「ケルヒャー 業務用カーペットリンスクリーナー」

「ケルヒャー 業務用カーペットリンスクリーナー」
「ケルヒャー 業務用カーペットリンスクリーナー」

カーペットやラグなど布製品に洗浄剤を吹きつけ、バキューム機能で汚れと洗浄剤を吸い取りきれいにします。

フロアツールを寝かせた状態でも使えるため、ソファーなどの家具の下も洗浄可能です。

カーペットやラグのほか、布張りのソファや椅子にも使えます。

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「カーペットブラシ」

「カーペットブラシ」
「カーペットブラシ」

熟練職人が丹念に仕上げた天然毛のカーペットブラシです。

掃除機や粘着クリーナーなどでは取りきれない繊維の奥に絡まったペットの毛や糸くず、ホコリ、髪の毛…。それらを、ブラッシングするだけで浮き上がらせ、しっかりと絡め取ります。

また、ブラッシング効果によりペッタリしてしまった毛並みも復活。

カーペットだけでなく、手織り絨毯、ラグやカバーにも使えるのも特徴です。

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カーペットやラグのお手入れで快適に!

今回は、カーペットやラグのお手入れ・お掃除の頻度や方法、掃除機のかけ方と注意点、雑巾がけ・拭き掃除、洗濯機や手洗いでのカーペットやラグのセルフクリーニング方法を始め、コーヒー、紅茶、アルコール、ジュース、醤油などの水溶性の汚れや、油性インク、食用油、バター、マヨネーズなどの油性の汚れ、黒ずみやペットの汚れの落とし方、カーペットやラグをクリーニングに出すメリットや手順・相場、重曹やセスキ炭酸ソーダなど、カーペットやラグのおすすめお手入れアイテムをご紹介しました。

お手入れすることで、カーペットやラグの風合いも蘇ります。 きれいなカーペットやラグで、気持ちよく過ごしましょう。

この記事の執筆者
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