「人と装いと香りが空間のなかで美しく響き合い、調和することが大切」(『Precious』ビューティー ディレクター・五十嵐享子さん)

「今までは理想とする女性像を演出するために、周囲へどんな香りを放つかを意識してきましたが、最近は個性を主張するのではなく、自分のために香らせることを好むようになりました。

それは一日中優しく寄り添い、まるで自分を取り囲む空気が色づくような感覚。ちょっとしたしぐさで、ほのかに匂い立ち、気持ちを整えてくれるところも気に入っています。大人の女性こそ、外ではなく、内に向けて香りを楽しむことで、心にゆとりが生まれるのかもしれません

香水_1,名品_1
香水 1.「ヒョウゲ」50ml ¥12,000(パルファンサトリ)、2.「ロー ディベール」100ml ¥26,000(フレデリック マル)、3.「ラール エ ラ マティエール/ローズ バルバル」75ml ¥32,000(ゲラン)、4.「ガーデニア オードゥ パルファム」200ml ¥46,000(シャネル) [Precious2020年1月号103ページ]

■1:パルファン サトリの「ヒョウゲ」│「グリーンティーの優しい香りで心が明るく前向きになる」

日本の伝統、四季折々に移ろう自然をテーマにした情緒的な香りが人気。「ヒョウゲ」は、抹茶の上品な苦みや泡のやわらかさが、心地よいグリーンティーにのせて表現されています。

■2:フレデリック マルの「ロー ディベール」│「最愛のグレージュカラーのように香りに奥行きがあり心地よく洗練される」

世界でもトップクラスの調香師ジャン=クロード・エレナが、創造力のすべてを注いで生み出した究極の逸品。光と透明感にあふれ、水のように優しくやわらかな香りです。

■3:ゲランの「ラール エ ラ マティエール」│「穏やかな気持ちに整えるスパイシーで甘いローズの香り」

上質な香料を用いて時間をかけて丹念につくり上げた特別なシリーズの一品。ローズとシプレーが奏でるハーモニーが、うっとりと心を酔わせます。

■4:シャネルの「ガーデニア オードゥ パルファム」│「フローラルの優美な香りはジュエリーの代わりにつけたい」

1925年に誕生した伝説の名香。朝の庭園のようなグリーン、クリーミーな花びら、ヴァニラが放つ夜の香りが構築されつつ、花の蜜のように甘くフレッシュな印象を与えます。

※掲載した商品は、すべて税抜です。

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PHOTO :
小池紀行(パイルドライバー)