「3:福水(ふくみず)」を選んだあなたは…
お見事! 正解です!
種明かしをしますと、実は4つの選択肢、すべて正解なのです(笑)。

日本には、こんなに多彩な「その年初めて」を表す表現が存在しているのです。日本人が、「気持ち」や「縁起」を尊び、愛してきた歴史を感じる言葉たちですね。
「水」に関しては、特に「若水」という表現がポピュラーなようです。
「若水(初水、福水、一番水)」とは、昔は「新年はじめて、元旦(1日1日の朝)までに汲む水」を差し、昔は年男が汲みに行く風習でした。できるだけ遠方まで汲みに行くのがよいとされ、途中で人に会っても、若水を神棚にそなえるまでは口をきいてはいけない、という習わしもあったそうです。
こうして大切に組んだ若水を、神棚からおろしたあと、お雑煮などの煮炊きや、その年初めて手や顔を清める時に、ありがたく使用したのだそうです。
…というところで、2問目のクイズです。
【問題2】
新年初めて、若水を使用して手や顔を清めることを「初手水」という日本語で表します。「初手水」の読み方をお答えください。

※「?」画像のあとに正解が出て参ります!

正解は… 初手水(はつちょうず) です。

あえて新年の前にこの日本語をご紹介したのは、初詣にお出かけの方は、神社やお寺で「手水舎」をお使いになるからです。
「手水舎」とは、神社やお寺で神仏に祈祷する前の参道にある「手と口を清める水場」です。ひしゃくが置いてある水場、神社やお寺に必ずありますよね?
あちらをご使用の際に、「あそこ、なんて呼べばいいのかしら?」とお困りの方が出てはいけないな、という老婆心にて、ご紹介させていただきます。
「初手水」の読み仮名は「はつちょうず」だけですが、
「手水舎」には4通りの読み仮名があり、「てみずしゃ」「てみずや」「ちょうずしゃ」「ちょうずや」どの読み方でも正解です。
正解なのですが「てみずしゃ」と呼ぶより「ちょうずや」と呼んだほうが、大人の女性らしい教養を感じさせますよね?
初詣にお出かけの際は、ぜひ「あそこに手水舎(ちょうずや)がありますね。参りましょう」と表現していただければと思います。
以上、今回は、新年と水にちなんだ日本語
・若水・初水・福水・一番水
・初手水(はつちょうず)
・手水舎(てみずしゃ・てみずや・ちょうずしゃ・ちょうずや)
の読み方と、それにまつわるトリビアをご紹介しました。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱