フランカ・ ソッツァーニのスタイル変遷3カット

さりげなくベーシックを更新していく。だからこそ、おしゃれ賢人は、いつの時代もエレガントなのです。昨日とは、まったく異なる流行を無理に取り入れるなど、野暮なことはしません。では実際に、伊『VOGUE』元編集長フランカ・ ソッツァーニは何を「更新」していたのでしょうか?

脚を細長く見せるひざ丈スカートを愛したフランカ・ ソッツァーニは、2015年にはひざ下丈にシフト。トップスもしなやかなドレープでかすかにボリュームを増していました。

エレガンスを貫いた女性はベーシックを感性で選び取る

2016年に惜しまれつつ世を去った、伊『VOGUE』元編集長。彼女もまた、絞り込まれたスタイルを揺るぎない自信で着こなしました。ブラウスとひざ丈スカートが定番で、時代を超える芸術的なセンスには、絵画から抜け出したような古典的な美貌を、モードに変える力があったのです。

■2012年

セレブ_1,大人コーデ_1
©Shutterstock/アフロ

とろみのあるピンクのブラウスに、赤いひざ丈スカート。ブロンドが映える美しい配色はシンプルを超越しています。

■2013年

セレブ_2,大人コーデ_2
©Splash/AFLO

パーティにはシックなグリーンのワンピース。脚がきれいに見える、絶妙なひざ丈にこだわって。

■2015年

セレブ_3,大人コーデ_3
©ABACA/AFLO

65歳と思えない少女のように繊細なたたずまい。時代を先どるゆったりシルエットへとしなやかに移行しています。

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EDIT&WRITING :
藤田由美、喜多容子(Precious)