2020年がスタートして、最初の大規模なレッドカーペットとも言える、第77回ゴールデングローブ賞が1月5日(日)に米・ロサンゼルスのビバリーヒルズで開催されました。
アカデミー賞の前哨戦とも言われるこちら、アジア人のオークワフィナが予想を見事に裏切り、映画部門、コメディ/ミュージカル部門で主演女優賞を受賞するなど、賞の行方も大きな話題になっていますが、やはり気になるのが、セレブたちの華麗なドレスの着こなし。
今回は黒、白、赤といった新年らしく、格調高いカラーの、クラシックなハリウッドスタイルが目立っていました。
2020年のゴールデングローブ賞、多くのセレブが選んだのはクラシックな黒、白、赤!
■1:「ブラック」で格調高く、最上級の着こなし
『ザ・モーニング・ショー』で主演女優賞にノミネートされたジェニファーは、マリア・グラツィア・キウリによるブラックのウールシルククレープのドレスを着用。
映画部門主演女優賞を受賞したオークワフィナは、ディオールの2019年春夏のアンサンブルに、フォーエバーマークのダイヤモンドを合わせて。
クリスタルの刺繍が美しいドレスのナオミ。往年のハリウッド女優のようなグラマラスなスタイル。
レイチェルが着用したのは、ベルベットにクリスタルのディテールがモードでラグジュアリーな、カスタムドレス。
2冠に輝いたドラマ『フリーバッグ』でドラマ部門主演女優賞を獲得したフィービーは、長身に映えるパンツスーツで。レッドカーペットでスーツを選択する女優が目立った今回、ジェンダーにとらわれない選択が今の空気を反映しています。
■2:どの色よりもレッドカーペットで鮮烈に映える「ホワイト」
2019/20年秋冬のオートクチュールコレクションから、メタリック刺繍のバスティエトップと真っ白なサテンのロングスカートを着用したマーゴット。
『ハスラーズ』で映画部門助演女優賞にノミネートされたJ.Loは、たっぷりとしたフロントのリボンが強いインパクトの、北京コレクションのドレスを着用。
2019年のMETガラでタキシード・ドレスを着用し話題をさらったビリーは、フェザーの長いトレーンが視線を釘付けにするアンサンブルを着用。見事なファッショニスタぶりで毎回期待を裏切りません。
ドラマ『ザ・アクト』でテレビ部門主演女優賞にノミネートされたジョーイは、不思議なフォルムのドレスを個性的に着こなしています。
ローランド・ムーレを代表する、砂時計シェイプのワンショルダードレスでミニマムに装ったリース。
アンソニー・バカレロによるドレスで登場したゾーイ。黒ベースのトップは細かいドット、白ベースのボトムは大きいドットでコントラストが効いています。
■3:華やかにお祝いムードを盛り上げる「レッド」
何層にも重なったシルクシフォンが豪華なドレスを着用したヘレン。600時間に及ぶ作業時間を要したという、職人技を感じる一着です。
ニコールはイメージにぴったりの、往年のハリウッド風グラマラスビューティにインスパイアされたという、トレーンが特徴的なバイアスカットのドレスで。
袖コンシャスなドレスも目立った今回のレッドカーペット。ドラマ『ザ・クラウン』で主演女優賞を受賞したオリヴィアの、英国女優の地位向上キャンペーン「ERA50:50」のリングをはめた指先にも注目。
深くあいたVネックの胸元と、ゴージャスなトレーンがグラマラスなカスタムドレスを着用したスカーレット。ジュエリーは、総計120カラット以上のダイヤモンドがあしらわれた、ブルガリのネックレス、ブレスレット、スタッズピアスで華やかな輝きを放っていました。
まだまだ観たい!袖コンシャス、プリント、ネイキッド。個性派ドレスのセレブ6選
奇抜なデザインよりも、クラシックなドレスを着用するセレブが目立っていた今回のレッドカーペット。そんななか、個性的に、唯一無二なデザインのドレスを、上品に着こなしていたセレブをピックアップします。
■1:2020年、レッドカーペットのトレンドは「袖コンシャス」
パフスリーブをはじめ、袖に特徴のあるドレスも人気だった今回。2020年のアワードシーズンのビッグトレンドとなりそうです。
「正義」を表現したというドレスは、背中でつながるユニークなデザインの袖がインパクト大。
2019-2020年秋冬クチュールコレクションからインスピレーションを得て、特別に仕立てられた鮮やかなイエローのシルクウールドレスは、大胆に開いた胸元と、たっぷりとしたロングスリーブがモードな雰囲気。
ライラックカラーのチュールドレスはパフスリーブでフェアリーのように可愛らしい。
ニコラ・ジェスキエールによるシルクとベルベットのシルクドレスは、パッフィーで絶妙な丈の袖が個性的です。
■2:上品に溶け込む、絶妙カラーの「プリント」
テイラーのブロンドヘアと瞳の色に絶妙にリンクする、ネイビーのシルクジャガード、フローラルプリントのカスタムドレス。落ち着いた色調ながら、キーホールのカットアウトがフレッシュさを醸し出して、彼女の新たな魅力を引き出しています。
■3:大胆な全身シースルー!「ネイキッド」ドレス
フェンディ2020年プレフォールコレクションから、職人技が光る繊細なレースの飾りがあしらわれた、キャラメル色のチュールドレスを選んだグウィネス。
以上、第77回ゴールデングローブ賞のレッドカーペットスタイルをまとめてお見せしました。
お正月から一転、本格的に仕事がスタートした今週。なかなか気持ちが追いつかない時にこそ、まさに眼福!なセレブ達の華やかな装いは、気分を上げて、スイッチを入れかえてくれそうですね。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 神田朝子