高カカオチョコレートに含まれるカカオポリフェノールの健康効果は、年々注目度が上がっています。
「きのこの山・たけのこの里」や「メルティーキッス(Meltykiss)」などの数々のチョコレート商品を生み出している明治が主催する「チョコレートフォーラム2019」では、カカオに関する研究結果が発表されました。
美肌効果や便通改善、また、生活習慣病予防にも効果があることが明らかになりつつあり、まだまだ未知の部分があるのでは、と熱視線が注がれています。
今回は、昨年末行われた「チョコレートフォーラム2019」で発表された、カカオに関する美容・健康効果の一部についてご紹介します。
カカオを摂取することでもたらされる美容・健康効果とは?
■1:高カカオチョコレートで便通改善
高カカオチョコレートの中に含まれるカカオプロテインが便通改善に効果がある、ということがヒトの臨床試験で明らかになりました。
高カカオチョコレートを1日25gずつ摂取し始めると、その1週間後から排便回数が増加。これは、カカオプロテインをエサとする腸内の善玉菌フィーカリバクテリウムが増加し、腸内環境が改善されるほか、便のかさましの作用があるからなのだとか。摂取2週間後には更なる効果が確認されました。
■2:カカオポリフェノールがもたらす美肌効果
思春期の頃、チョコレートの食べ過ぎでニキビが……ということもあった方もいるかもしれませんが、実は高カカオチョコレートに含まれるカカオポリフェノールには、紫外線によって肌が赤くなるのを防ぐ皮膚保護作用があります。また、肌のシワ、うるおい、血流が改善した研究も。
高カカオドリンクを継続的に摂取することで、12週間後には肌のハリがアップし、24週間後には肌が紫外線で赤くなりにくくなるという結果も得られました。カカオポリフェノールには抗炎症作用と抗酸化作用があり、このふたつが肌によい効果を与えていると考えられています。
■3:高カカオチョコレートは低GI!生活習慣病予防にも効果
GI値とは、食品ごとの食後血糖値の上昇度具合を示すもの。血糖値が急激に上がり、大量のインスリンが分泌し続けると、太りやすかったり、糖尿病などといった生活習慣病を引き起こすことに繋がるのです。
血糖値の急激な上昇を抑えるには、低GI食品を取ることが望ましいとされています。間食で食べるものとしては、甘いものがGI値が高いとは限りません。おせんべいやコーンフレークなどは高GIなのに対し、高カカオチョコレートは低GIとなっています。
間食でいただくとしたら、高カカオチョコレートをいただくことがオススメなんです。
また、誰もが大好きなカレーライスは、実は血糖値が上がりやすいメニュー。しかし、食材を置きかえることで低GIな食事に変えることができます。
GI値が高いじゃがいもや白米を、五穀米や高カカオチョコレートなどに置きかえるだけで、グッとGI値は下がります。
高カカオをうまく生活に取り入れることで、生活の中のGI値を抑えることができるかもしれません。
ほかにも高カカオチョコレートを摂取することによって、血圧の抑制効果や脳卒中発症リスク低減効果がみとめられるような研究が進められています。
チョコレートに含まれるカカオの研究はまだまだ始まったばかり。今後、研究が進むにつれて、また新たな効果が発見されるかもしれません。今後も、おいしいだけではなく、健康効果も得られるカカオに注目ですね。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- ふくだりょうこ