ベースメイクの基本的な順番やメイク手順まとめ。コンシーラーやツヤの仕込み方や、素肌感のあるナチュラルなファンデーションの塗り方手順など、普段何気なく進めているメイクの順番を今一度確認し、デイリーメイクに役立ててみてください。
【目次】
- 崩れにくいベースメイク作りはメイク前の下準備がカギ
- ファンデの前に内側から発光するツヤを仕込む
- ファンデーションを塗る順番&塗り方のポイント
- コンシーラーを仕込む順番&塗り方のポイント
- 目の下のくすみ&クマはファンデーションの前後の仕込みでカバー
崩れにくいベースメイク作りはメイク前の下準備がカギ
引き締め作用のある化粧水で、毛穴を引き締めておく
メイク前は、毛穴をひたすらに引き締めるのが鉄則です。化粧水には柔軟・保湿・収斂(しゅうれん)の3種がありますが、ここで必要なのは毛穴を引き締める効果のある収斂化粧水。皮脂毛穴対策ではないので、大人仕様のアルコールが少ないタイプのものを、コットンで押さえるようになじませていきます。
ファンデの前に内側から発光するツヤを仕込む
先にハイライトをなじませることで、内側からツヤ感が生まれる
【ナチュラルで健康的な肌を作るポイント】
■化粧下地にハイライトを使用することでくすみを解消
■シミ、くま、毛穴などはコンシーラーで消す
■赤みの強いチークで健康的な血色感をプラス
「ベースメイクでは、真っ先にハイライトをなじませることで、内側から発光するようなツヤ感が生まれます。肌が明るくなり、くすみや顔色の悪さが気にならなくなりますよ。あとはコンシーラーでシミや毛穴を部分的にカバーし、チークで血色感をプラスすれば、透明感のある若々しいベースメイクが完成します」(ヘア&メイクアップアーティスト・シバタロウさん)
【ナチュラル美肌を作るメイクプロセス】
1:ハイライトをTゾーン、目の下、あご先にオン
ファンデーションの前に、ハイライトを顔全体にのせます。下地として使用することでくすみのない、ワントーン明るい肌に。影になりやすい目の下、光を受けやすいTゾーンやあごにぼかし入れて、自然な立体感を与えて。
2:指でファンデーションを顔から首筋にのばす
顔の中心からフェイスラインに向かって、ファンデーションをのばします。厚塗りにならないよう、少量を指になじませ、薄くのばすのがポイント。顔全体に広げたら、スポンジなどで、毛穴が見えなくなるまでトントンとたたき込む。
3:コンシーラーで小鼻の赤みやクマを消す
気になる小鼻の赤みやくま、シミにはコンシーラーを。コンシーラーを塗りすぎると、メイクがヨレたり浮いてしまうので、薄くのばすように塗るのがコツ。
4:フェイスパウダーをうっすらとはたくようにオン
フェイスパウダーをつけすぎると厚塗り感が出てしまい、老けた印象になってしまいがち。ブラシに含ませたら手の甲でよくならしてから肌にのばすと、ハイライトのツヤを消すことなくナチュラルな仕上がりに。
5:チークを少しずつぼかし入れる
チークは、頬骨からこめかみに向けて斜め上に入れる。一度に色をのせるのではなく、少しずつブラシでぼかし入れるのが正解。仕上げに指でたたき込むと肌にピタッと密着し、にじみ出るような自然な血色に。
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ファンデーションを塗る順番&塗り方のポイント
美しいベースメイクは、ファンデーションをどこから塗り始めるのかが重要
\塗り方ガイド/
線で示したように、顔をふたつのエリアに分けて塗布を。シミ、くすみがカバーしきれなかったら、最後に重ねづけすればいいのではじめは少量を心がけて。
\メリハリをつけて塗って小顔に/
ファンデーションをキレイに塗る、というのは顔全体に均一の厚さで塗ることではありません。場所によって「しっかりと塗るところ」「薄く塗るところ」「塗らなくていいところ」があり、プロはそれを意識しているから、自然で美しい肌に仕上げることができるのです。
頬のいちばん高い位置はしっかりカバーして、艶感を強調。フェースライン、生え際は塗らない。それ以外の額、目周り、口周りはよく動いてヨレやすい場所なので、なるべく薄めに仕上げること。
この法則を守るとメリハリ感まで生まれ、小顔効果も得られます。
\塗り始めは頬骨の高い位置から/
ベースメイクを美しく仕上げるためには、ファンデーションをどこから塗り始めるのか、が重要。なぜなら最初につけたところに多くつくので、艶が欲しいところ、くずれにくいところから始めるべき。なので、塗り始めのスタート地点は「頬骨のいちばん高い位置」が正解です。
今までのファンデーションの塗り方の常識とされてきた「内側から外側」の方向で塗ってしまうと、目の下に厚くたまりやすく、ヨレやくずれの原因になるので、これが習慣化している人は、すぐに変えましょう。
額は眉間の少し上から放射状に生え際に向かってぼかしていくと自然だし、小鼻や口周りは厚塗りにせず、指やスポンジに余ったものを薄く塗ってヨレを防止。これを気をつけるだけで、長時間、メイクくずれが起こらず若々しい印象をキープできます。
【額のポイント】眉間の少し上から放射状にのばしていく
【小鼻のポイント】毛穴が目立つ小鼻部分は埋めるようになじませる
【口元のポイント】よく動く場所なので薄く指に余ったもので十分
<正しい塗り方の手順まとめ>
1:頬骨の高い位置から中心に向かって放射状にのばしていく。
2:そのまま、つけ足さずに額は眉間の少し上から、生え際に向かって放射状にのばし、鼻を塗る。
3:ファンデーションをとり、反対側の頬を1と同じ方法で塗る。
4:そのまま口周りを仕上げる。
5:まぶたは残った分を塗布する。
6:最後に指、またはスポンジでムラ付きしているところをならす。
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厚塗りに見えない、ナチュラルなベースメイクの作り方手順
ファンデーションには、パウダリー、リキッド、クリーム、クッションなどがありますが、ここではリキッドファンデーションを使用した塗り方について解説します。リキッドは、薄く塗れたり、厚く塗れたり、塗る量が調整しやすいのはもちろん、ツヤや潤い力も抜群。さらに伸びがいいので、シミやくすみ、しわなどが上手にカバーでき、陶器肌にも近づけます。
【リキッドファンデーションを使ったベースメイクプロセス】
1:リキッドファンデーションを大豆大取る
ファンデを厚く塗ると肌のトラブルはカバーできますが、そのぶん「塗っています」感が出てしまい、結果、老けて見えてしまいます。ファンデーションは極少量に、ナチュラル肌を目指しましょう。出す量は半プッシュぐらいでOKですが、もし多く出してしまっても、すべて塗らないように。後で行うコンシーラーで使うので、そのまま手のひらに残しておきましょう。
2:頬の内側から外側に向かって薄く伸ばす
ファンデーションはおでこ、鼻筋、頬、顎、顔の中心をベースに塗りましょう。顔の中心に塗ることで、厚塗りが防止されるのはもちろん、光が中心に集まって小顔効果にもなるんです。まずは頬の広いところから。指の腹を使って内側から外側に薄く塗り広げます。
3:Tゾーンもしっかり塗り込んで
崩れやすいTゾーンは、指の腹で押し込むようにしっかり密着させます。おでこは中心からくるくると、鼻筋は指を小刻みに動かして。小鼻の下や口の周りの凹凸部分も忘れずに塗りましょう。
4:まぶたは手に残ったファンデーションを使って薄く
くすみやすいまぶたにもオン。まぶたは後からアイシャドウを塗るので、ファンデーションをたっぷり塗ってしまうと、ヨレてしまいます。手に残ったもので薄く塗りましょう。
5:スポンジでファンデーションを密着させる
頬やおでこなどはスポンジの広い面を使って、ポンポンと軽くたたき込むようになじませて。リキッドファンデーション用のスポンジは、大きくて広げやすく、余分なファンデーション吸い取りながら、綺麗に密着してくれます。
6:目の周り、小鼻、口の周りはスポンジの角を使って
目の周りや小鼻、口の周りなどは、スポンジの角を凹凸部分にしっかり当てて、優しくなじませます。目の周りはとてもデリケートなうえに、シワにファンデーションが入り込んでヨレやすくなるので、しっかり密着させて。
7:フェースラインは軽くなじませる程度に
最後にフェースラインの上から下にスポンジをスライドさせて、ファンデーションの境目をなじませます。下地で立体感を仕込み、さらにファンデーションを中心にのせることで、光が顔の中心に集まって、パーンと張ったように見えます。
ファンデは潤いたっぷり、伸びのいいリキッドファンデーションがいい!
コンシーラーを仕込む順番&塗り方のポイント
ファンデーション前に暖色系の下地と2色のコンシーラーを仕込めば、くすみ知らずの肌に
「乾燥や血行不良などさまざまな要因で、大人女性の肌は時間の経過とともにくすみがちです。肌のくすみは、お疲れ顔や老け見えの原因になるので、しっかりカバーしたいところ。
メイク直しでリタッチするよりも、朝のベースメイクで崩れない土台を作っておくことが大切。ファンデーションの前に、くすみやすい部分に暖色系の下地と、ピンクとオークル 、2色のコンシーラーを仕込んでおくことがポイントです」(ヘア&メイクアップアーティスト・長井かおりさん)
【くすみ知らずな肌に導くベースメイクアイテム】
【午後になってもくすまない肌に導くベースメイクプロセス】
1:頰の上に下地を丸くのせる
ローズカラーの下地(シャネル)をパール1粒分手に取り、両頬の上に丸くのせ、両手で外側に向けて素早く伸ばします。
2:ピンクのコンシーラーを目の下にオン
くすみなどの肌の色ムラが気になる大人女性に必要なのが、ピンクとオークルの2色のコンシーラー。まずは、くすみが出やすい目の下の三角ゾーンに、ピンクのコンシーラー(エックスリュークス・左)をのせます。
3:オークルのコンシーラーで気になる部分をピンポイントでカバー
シミやソバカス、小鼻の脇の色ムラなど、ピンポイントでカバーしたい部分には、オークルのコンシーラー(エックスリュークス・右)を。その後、指でのばして肌になじませます。
【一日中くすみ知らずの洗練肌が完成】
午後目立つ「くすみ」問題…。暖色系下地と2色のコンシーラーで、一日中くすまない&崩れない肌に!
目の下のくすみ&クマはファンデーションの前後の仕込みでカバー
ピンポイントで仕込みと仕上げを行ない、気になるくすみやクマをカバー
「目元のくすみやクマなどの色ムラや影は、顔が疲れて見える原因になるので、しっかりカバーしておくことが鉄則。やみくもにカバーしようとすると顔全体が厚塗りになってしまうので、ファンデーションの前後に目の下のみ、ピンポイントで仕込みと仕上げを行なうことが大切です」(長井さん)
【目の下の色ムラをカバーするベースメイクアイテム】
【目の下のくすみやクマをカバーするベースメイクプロセス】
1:目の下の三角ゾーンにハイライトを
目の下の三角ゾーンにパールホワイトのハイライト(クレ・ド・ポー ボーテ)をのせ、放射状に広げます。乾燥しやすい部分なので、リキッドタイプを選ぶのが正解。パールホワイトの反射効果で、目元のくすみやクマをあらかじめ飛ばしておきましょう。
2:顔全体にファンデーションをのばす
肌色に合わせたファンデーション(ローラ メルシエの10)を顔全体に広げます。適量を指で素早くのばし、ナチュラルに仕上げるのがポイント。
3:目の下に1トーン明るいファンデーションを
目の下に肌色より1トーン明るいファンデーション(ローラ メルシエの07)をのせ、先に塗ったハイライトとファンデーションがよれないようにスポンジで叩き込みながらのばします。ファンデーションを重ねて厚みを出すことで、くすみやクマが透けにくくなり、均一な肌トーンをかなえることができます。
【くすみやクマを感じさせない均一美肌の完成】
手ごわい目の下のくすみ&クマは、ファンデーション前後の仕込みと仕上げでカバー!
※商品の価格はすべて税抜です。
- TEXT :
- Precious.jp編集部