江戸時代から伝わる雛人形が公開!京都・本願寺の宝物展「大谷家のひなまつり」

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大谷家雛人形

名跡、名寺が連なる京都・嵯峨野。大覚寺から愛宕念仏寺に向かう道の途中に、2011年に本堂が落慶した小さなお寺があります。嵯峨 本願寺です。お寺の規模は小さいながら、このお寺には女性の好奇心をくすぐる「お宝」が! それは、大谷家に代々伝わるお雛さまです。

息をのむほどの美しさ。品格漂う、「宮家の雛人形」がお目見え

昭和天皇の皇后、香淳皇后の実妹、久迩宮智子女王(故・大谷智子 前裏方)がお輿入れになった際にお持ちになった、明和年間創業の京都・丸平人形店の名匠、大木平蔵氏(丸平四世)の作の有職雛。

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京都の人形師 丸平四世 大木平蔵作(大正13年)

昔ながらの面長のはんなりしたお顔です。装束は小袿(十二単に次ぐ正装)です。五段飾りには、三番叟の御所人形、蘭陵王、能「小督」などが並び、長持などのお道具は、実際の婚礼の調度品を模しています。

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きらびやかな五段飾り

また、近衛家から大谷家に嫁がれた、寛政8年作、第20世達如上人 裏方、峯君がお持ちになった次郎左衛門雛は、いまや文化遺産とまでいわれます。それ以外に、天保2年、文久元年の有職雛など、貴重な雛人形がそろっています。

2020年4月10日(金)から20日(月)の11日間に限り、本願寺の本堂で拝見することができます。

ちょうど、桜が満開のころ。珍しいお雛さまたちに合いに、この寺へ立ち寄ってはいかがでしょう。

春の宝物展「宮家からの雛人形 大谷家のひなまつり」詳細

  • 場所/本願寺 本堂
  • 開催期間/2020年4月10日(金)〜20日(月)
  • 開催時間/13:00〜16:30(土日のみ10:30〜16:30)
  • 拝観料/志納
  • 住所/京都府京都市右京区嵯峨鳥居本北代町21

 

問い合わせ先

本願寺

TEL:075-882-6262

この記事の執筆者
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