ひとつとして同じものがないこと、そしてはき込んで美しく色落ちするほどに価値が上がること。それがほかの洋服にはないデニムだけの魅力です。年代によってさまざまなヴィンテージがありますが、こちらの1902年につくられたリーバイス『501 XX』は、炭鉱労働者がはいていた完全な作業着。こんなジーンズをビスポークのジャケットに合わせたら……見果てぬ夢のデニム
1902年のリーバイス『501 XX』
ディテールの違いはもちろん、生地自体も現在に引き継がれている「コーンミルズ」ではなく、「アモスケイグ」というメーカーが織った、天然インディゴ染めのデニム。やや緑がかった色落ちが特徴です。あまり詳しくない人が見たら現代のものと勘違いしてしまうほど、パンツとして完成されていますよね?実際はここまで古いと旧車ばりに手がかかりますが……。近年はレプリカも多いですが、世の中にはける本物が残っている以上、僕は本物にこだわりますよ。(談・半沢和彦/「マービンズ」オーナー)
このヴィンテージにも注目!
リーバイス『S506 XX(大戦モデル)』
実用品として推奨したいのが、1942~’46年につくられた、大戦モデル。こちらはいわゆるGジャンの原型となるファーストで、短丈のボックスシルエットはウールのトラウザースにもよく似合う。
リーバイス『501 XX(50’s)』
ヴィンテージデニムの完成形ともいえる、’50年代のXXモデル。紙製のパッチこそ紛失しているが、今や珍しいデッドストック、しかもこのサイズとくれば見逃せない!高級機械式時計並みの金額だが、その価値は十分にある。36×31サイズ。
※価格はすべて税抜です。2020年冬号掲載時の情報です。
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
- BY :
- MEN'S Precious2020年冬号より
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