2020年Precious2月号の「好きなコーディネート」1位~10位を発表します
ラグジュアリーマガジン『Precious(プレシャス)』2月号をお読みいただいた読者へのアンケート調査(ネットアンケート&郵便はがき)で、「好きなコーディネート」に選ばれた着こなしを、その理由とスタイリングのコツを交え、ランキング形式でご紹介します。

今回は、10位~1位に選ばれたコーディネートのうちの6つのスタイリングに「余裕のある、テントシルエットやボリューム感のある、明るめカラーのコート」が使われていることが判明。それに、タイトスカートだったり、ぴったりめのワンピースだったり、スリムなデニムだったり…と、ボディラインに沿うアイテムが使われ、「上たっぷり×下スリム」というバランス感覚が、Precious読者に好まれたようです。
ワントーン・コーディネート、グラデーション・コーディネートの人気は継続して高いものの、それだけではなく「接近戦で女性を盛り上げてくれるジュエリーの重ねづけ」コンパクトでクラシックなバッグ」「シンプルで上質なブーツ」という小物の3大要素が入っていることも、読者が注目したポイントのようです。洋服だけの単なるワントーンでは貧相に見えてしまう、ということを証明していると言えますね。
それではさっそく、10位から順を追って1位まで見ていきましょう(※)。このなかに、あなたが明日の着こなしに取り入れてみたいコーディネートはありますか?
【7位】少しくすんだピンクをていねいに重ねた「ワントーンスーツ」の着こなし

「色合わせが好き」「さりげないおしゃれ」「上品」「大人っぽい」などと、まさに理想のお仕事スタイル!と読者に絶賛されたのがこちらのスタイリング。「スーツを選ぶならば、どこかにこなれた要素がないとダメ」と断言するスタイリスト・犬走比佐乃さんが手がけたコーディネートです。
エターナルな魅力を備えたジャケット×パンツ、そして艶やかなシルクブラウス。そのどれもがシックなピンクベージュの濃淡で調和し合い、ワントーンで溶け合っていく、まさに理想のスーツスタイル。ジャケットと同色のボトムに加え、インナーや小物も含めて、全体がワントーンにつながるように統一。しかもちょっとニュアンスのある優しい色のワントーンなら、今までのスーツにない、知的で余裕あふれる仕事スタイルが完成します。
【7位】端正なネイビーセットアップと、イエローゴールドの濃厚なジュエリーでつくるエグゼクティブな装い

「上品で綺麗」「手持ちの服で真似がしやすそう」「エレガントに見せたい日のお仕事スタイルに良さそう」と、その品のよさと取り入れやすさで高評価を得た、ワンピースとジャケットのセットアップスタイル。
色もデザインも抑えたワンピースに、どう自分らしい輝きを加えていくか……。キャリアもセンスにも自信ある女性にとって、その答えはジュエリーにあり。合わせるのは地金ベースのティファニーのジュエリー。怖く見せない…くらいの程よい存在感で、大人のおしゃれ心を満たしましょう。
スマートフォンや筆記用具など、お仕事用のアイテムをコンパクトにまとめられるポール・スチュアートのオーガナイザーケースも、オフィス内でスマートに見せるひとつのテクニックです。
【7位】プリントのブラウス×ひざ下丈のタイトスカート×アイボリーのロングコートでつくる知的なお仕事コーデ

「色合わせが良い」「シャープに見せられる」「優しい感じ」「あったかそうで高級感がある」と、高級感やキリッとした雰囲気がありつつ、やわらかいという、絶妙にいいとこ取りをした雰囲気が評価されたお仕事スタイル。印象に残りつつ、知性を香らせ、怖くは見せない。そんな大人の女性が求める要素が詰め込まれたコーディネートです。
【7位】ニュアンスホワイトのワントーンコーデで、リラックスした配色美人に

「色合わせが洗練されている」「暖かそうでリッチな雰囲気」「優しい感じが好みです」と、休日にふさわしいリラックス感と高級感が評価された淡いワントーンのニュアンスホワイト・コーデ。
ムートン、カシミア、シルク…とリッチな素材を重ねているため、清潔感があり、穏やかな印象が漂います。ファーにたっぷりとボリュームがあるぶん、ジュエリーはぽってりとしたホワイトゴールド系、足元をスニーカーで仕上げて「軽快さ」を出すのが着こなしのコツです。
【5位】揺れるグレーの華やぎスカート×コンパクトな黒でまとめた「遠目美人」なコーディネート

「上品でかっこいい」「すぐ真似できそう」「シックでまとまりがある」「遠くからでもあの人綺麗、って思われそう」と評価された、グレーのたっぷりとしたヘリンボーン柄スカートが印象深いスタイルアップ・コーディネートが5位に選出。
動くたび揺れるたっぷりとした分量感で、両サイドから後ろ身ごろ丈が長いイレギュラーヘムに。「優雅な人」を印象づける贅沢な分量感のスカートが、スタイルをよく見せる秘訣です。スタイリングを担当したスタイリスト・大西真理子さんは「スカートにボリュームがあるぶんトップスはコンパクトに。足元は、スカートの分量感に負けないブーツが好バランス」とコメントしています。
【5位】スポーティな名品時計を主役に、クールな女らしさを演出。

「ゴージャスでエレガント」「上品な冬カジュアルの理想」「旅先用に、ファーベストが欲しくなりました」といった声が寄せられたスタイリングが同率5位にランクイン。薄手のニットワンピースにミンクファーのベストを重ね、シルバーやホワイトゴールド系の丸みのあるジュエリーやロレックスの時計を重ね付けした、接近戦に強い装いです。アクティブに動けるのに、高級感がある。まさに旅スタイルの理想形!
【4位】気どらないのに華やか。ポンチョ×デニムでつくる冬のお出かけカジュアル

「色合わせが良い」「デニムとは思えない華やかさ」「かわいさと綺麗さが両立している」といった声が寄せられた、バイカラーのポンチョと細身デニムに茶系ブーツが効いたコーディネート。
タートルネックニットとデニムのシンプルな着こなしに、ポンチョをはおっただけでこの存在感! 動くたび、華やいだムードを放つので、だれもが「遠め美人」になることができます。合わせる小物はポンチョとリンクするブラウン系で統一すると、こなれた印象に。ラルフ ローレンの名バッグ「リッキー」の小型タイプが、高級感を後押し。
【3位】「引きの目線」を意識してオールホワイトの装いをアップデート

「色合わせが良い」「スタイルがよく見える」「かわいい」「やわらかい女性に見られそう」と絶賛された、オールホワイトのバックシャンスタイル。
オールホワイトは①素材感の異なる洋服を合わせる、②濃い色の小物(特にレザー系のバッグや靴)をトッピングすると、今っぽく・上品で・軽やかという、いいところどりの着こなしが実現します。
また、ケープの場合、ストールを首元にコンパクトに巻きつけると立体感が生まれ、視線も上に上がってリズムのいいバランスが生まれます。
【2位】きれい色コートを主役にしたパンツスタイル

「華やかで新鮮」「シルエットが上品」「色合わせが素敵」と絶賛、圧倒的人気を集めたコーディネートがこちら。
「カジュアルで着映えるために必要なのは、上品で華があること。さらに、アップデートされた今の気分があること。この冬、それを印象づけるのが、動きのあるシルエットとハッとさせるような色使いだと思います」と、スタイリングをしたスタイリスト・大西真理子さんがおっしゃるように、「シルエット」と「色使い」のどちらにも気を配られた、完成度の高い着こなしです。
ラフになりがちなダッフルコートも、シックで華のあるバーガンディであること、ゆったりとしたオーバーサイズであることが、今っぽいリラックスムードを漂わせることに成功しています。合わせるアイテムはあえてベーシックカラー…相性のいいチャコールグレーでまとめると、華やかな色が際立って、上品で着映えるカジュアルが実現します。
【1位】アラン模様のニット×ロングスカートでつくる、甘めのグレージュスタイル

「かっこかわいい」「大人がかわいく装いたい日の理想!」「色合わせがシックで好き。でも女らしい」と、休日の別荘で過ごすシーンを想定したスカートスタイルが、読者から最も人気のあるスタイリングでした。
凝った模様編みが楽しいグレージュのアランニット、ライトグレージュのティアードスカート、エクリュのカシミアストールが、繊細なグラデーションを表現。甘さ控えめのフェミニンスタイルは、真似しやすそうなのに、洗練を知る大人のセンスを感じさせ、人気1位になるのも納得のコーディネート!
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以上、ファッション誌「Precious(プレシャス)」2020年2月号の読者アンケート調査で、好きなコーディネートに選ばれたスタイリングを10スタイル、お見せしました。
ウエアではミカコナカムラ、ブラミンク、ebure。ストールはベグ アンド コー。バッグはヴァレクストラ。ブーツはコール ハーン。ジュエリーはティファニー。サングラスはサンローランのアイテムが使われたスタイリングが人気が高かった様子。また、静かでエレガントなスタイリングよりも、「アクティブだけれど上品に・高級感を持って見せたい!」というスタイリングが多く選ばれていたのも、印象的でした。
このなかに、あなたが真似してみたいスタイリング、ありましたか?
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現在発売中のPrecious3月号では、春らしいベージュを使った着こなしを大特集。2020年春のトレンド速報や、髪のアンチエイジング、素敵な人の素敵なご自宅拝見など、幅広いラグジュアリー情報を掲載しています。
ぜひお手にとっていただき、ご活用いただければ幸いです。
