もう何年もレコードの再生装置の新規購入を検討中だが、その指南役が親友のTくん。以下は彼の請け売りだ。たとえばアンプの理想のひとつが1950~1960年代のアメリカ製。

ただ眺めるだけでも旨い酒が飲めてしまう

1959年~’60年代初頭のマッキントッシュの真空管モノラルパワーアンプ『MC30』

●モデル名:『MC30』モノラルパワーアンプ ●生産国:アメリカ ●生産年:1954~1962年 ●価格相場:40万~60万円程度(ペア価格) ●サイズ:W330×H203×D203㎜/13.7㎏ ●備考:クロームメッキのシャシーや、黒に塗られたトランスのカバーなど、以降のマッキントッシュのスタイルの基礎となったデザインが見所。そしてこの個体はそれらのどこにも錆や傷や汚れがない、まるで新品のようなコンディションが素晴しい。購入時の注意点は「信用のできる店を選ぶのが最重要」とのこと。Tくんの行きつけは相模原の「ジュピターオーディオ」だ。(建築家・T氏私物)
●モデル名:『MC30』モノラルパワーアンプ ●生産国:アメリカ ●生産年:1954~1962年 ●価格相場:40万~60万円程度(ペア価格) ●サイズ:W330×H203×D203㎜/13.7㎏ ●備考:クロームメッキのシャシーや、黒に塗られたトランスのカバーなど、以降のマッキントッシュのスタイルの基礎となったデザインが見所。そしてこの個体はそれらのどこにも錆や傷や汚れがない、まるで新品のようなコンディションが素晴しい。購入時の注意点は「信用のできる店を選ぶのが最重要」とのこと。Tくんの行きつけは相模原の「ジュピターオーディオ」だ。(建築家・T氏私物)

まだ一般家庭の手の届かない高級品のみで、音に対するこだわりや情熱が強い。つくりも手仕事で、電気製品というより、むしろ楽器に近い。ゆえに古いレコードだけでなく、今日のCDも、この時代のアンプで聴くのが理想的だ。そしてその正解のひとつが『MC30』。マッキントッシュの民生用パワーアンプの実質的な第一弾で、2台並べた(ステレオにした)美しい光景は、ただ見るだけで酒の肴さかなになる。

さらにプリは、スピーカーは……と考えれば、さらに旨い酒が飲めてしまうのだ。(文・福田豊)

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MEN'S Precious編集部 
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MEN'SPrecious2020年冬号より
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