「かっこいいお金持ち」になりたいと思ったことはありませんか? 自分で稼いだお金を、自分のためだけではなく、社会をよりよくするために使う、そんなお金持ちに憧れますよね。

素敵なお金持ちになれる人とは、どういう人なのでしょうか。普段からどんなことを考え、習慣にしているのでしょうか。お金持ちの共通点とは―?

世界的な一流講師を招いたビジネスセミナーを開催するなど、国内外の多くの成功者たちと親交をもつ、ウェーブリンク株式会社代表・稲村徹也さんにお話を伺いました。

お金持ち体質になるための3つの必須条件

 

はじめに、お金持ち体質の「基本」を教えていただきましょう。

■1:誠実な人間であること

まずは、「誠実であるか、いい人であるかが大事」と稲村さん。人としての本質的な部分は常に周りの人に見られているといいます。

「いい人はいい人を呼び、悪い人は悪い人を呼ぶ。人を騙す人の周りには、騙す人が集まってきます。つまり、どんな人間であるかが、人生を決めてしまうことになるのです。一生懸命がんばっている人は応援されます。だから、誠実であることが前提です」

■2:小さな約束を守り、信頼を積み重ねる

また、「ビジネスでは信頼関係が大切です」と稲村さん。信頼できない相手と、いきなり大きな取引をすることはありえません。

「最初に小さな信頼がないと、大きな信頼は得られません。ですから、小さな信頼を蓄積して、信頼残高を増やしていくことが大切です。例えば、時間を厳守するとか、些細な頼まれ事をきちんとやり遂げるとか。小さな信頼なくして、大きなビジネスは成り立たないのです」

■3:「ありがとう」と感謝することを忘れない

ありがとうと言われる前に、自分から「ありがとう」と感謝をする。それができることが大事で、さらに、言葉をかける前にしてもらいたいのが「笑顔」だそう。

「お金持ちの人って、すごくいい笑顔をしてるんです。笑顔にはコストがかからない。吉本興業はお客さんを笑顔にしてお金をもらっていますよね。笑顔にするだけでビジネスになるということです」

また、成功している人たちは褒めるのが上手だとか。

「人をけなすのは簡単ですが、褒めるのは難しいですよね。褒めることのできる人は知的生命体です。でも、やはり難しい。だから日夜、褒めるための努力をしているのです」

褒めることができれば、人を笑顔にでき、自分も笑顔でいられる。ありがとうと感謝され、自分も感謝する―。考えただけでもモチベーションが上がりますね。

お金持ちに共通した4つの仕事スタイル

Photo by rawpixel.com on Unsplash

では、お金持ちはどのように仕事をしているのでしょうか。共通点を探ってみましょう。

■4:仕組みをつくり、しっかり準備する

「何かを始めようというときには、入念な準備が大切です」と稲村さん。「お金持ちは、物事を始めるときに、必ず仕掛けをつくります。仕掛けとは、ビジネスの仕組みです。きちんとした仕組みをつくる。その準備に、いかに時間を使えるかなのです」

チャンスを掴める人は、準備と機会が交差したときに、行動することができる人。そういう人にチャンスが生まれるそう。「運」がいいのではなく、日頃、準備をしている人だけが掴めるのが「運」なのだとか。

逆に、「準備ができていなくて、チャンスだけやって来てもうまく掴めません。『なぜか自分にはチャンスが巡ってこない』と口癖のように言う、それは多くの場合、チャンスがないのではなくて、まだ準備ができていないということなのです」

■5:チームをつくり、自分自身の責任で主体的に動く

また、稲村さんによると、「成功している人たちは、必ずといっていいほどチームで動いている」といいます。

「『運』は、『軍』という字に、走る・歩くといった意味をあらわす『しんにょう』を書きますよね。チームで走ることによって『運』が得られる。1人でがんばってもうまくいきません。一生懸命がんばっている人たちの元に、『運』がやってくるのです」

また、彼らは仕事をしていく中で、失敗を含めいろいろな事態に遭遇しても、すべてを「許す」ことができるとか。許すことができれば、運命も開けるのだそうです。

「物事はすべて、自分自身の責任で動いています。そのことを知った上で物事を進めることができる、主体的なリーダシップのとれる人に、人は憧れたり、信頼を寄せるのです」

■6:リスクコントロールができる

それから、「リスクコントロールができる」ということもお金持ちの共通点。

「パチンコや競馬で負け続ける人は、コントロールができない人が多いのです。ギャンブルでいくら賭けるか、というのが大事。使う金額をいくらまでと決めてしまえば、借金を抱えずに済みます」

経営にはリスクがともなうため、ギャンブルと似ている部分があります。でも、成功する人は「雲行きが怪しいなと思ったら、撤退する。リスクをコントロールできるのです」

■7:逆境を乗り越える

ところで、新しいビジネスをしていく中では、誰でも必ず2回くらいは失敗を経験するそうです。けれども、成功する人はそんな逆境を乗り越えられる人なのだといいます。では、逆境に耐えられるようになるには―? 

稲村さんは「すべてを想定の範囲内にする」こと、そのためには経営者の友達をつくり、「失敗学を学ぶ」ことを勧めます。

「経営者の人たちとの飲み会で面白いのは、どれだけ失敗したか、という自慢話が聞けること。投資して10億円損したとか、マンション1棟持っていかれたとか、倒産したとか…。そういった話をたくさん聴くことで、逆境のパターンを知ることができます」

起こりうる逆境を前もって想定しておくことで、いざというときにも冷静に対処できる…ということです。

お金持ちが普段やっている3つの習慣

Photo by Steven Diaz on Unsplash

最後に、普通の人との差をぐんと広げてしまいそうな、お金持ちならではの習慣は―?

■8:学びのために自己投資する

お金をコツコツ貯め、そのお金を自分の学びのために投資する姿勢は、お金持ちになるために必須であり、共通点だそうです。

「例えば、わずか1500円の本を買って読むだけで、非常に多くの学びがあります。世間では30万円、50万円といった費用がかかるセミナーもありますが、そういったものもあえてお勧めしている理由は、それを実際に払った人たちがいることで、お互いの共通点が生まれるからです」

参加しているのは、その金額を払えるハイエンドクラスの人たちであり、そういった人たちに出会える意義は大きいといいます。お金に使われないようになるためには、自己成長のためにお金を自己投資していくことも不可欠のようです。

また、多くの人が興味をもつ「人・モノ・金」にまつわる雑学を学ぶことにより、人との会話が増えます。知識を増やし、いろんな人たちとつながっていくことが大切なのです。

■9:商材に付随するモノに目をつける

ここで突然ですが、かつて20世紀初頭、アメリカで石油発掘ブームがあったころ、いちばん儲けた人たちは誰だったでしょうか―?

「実は石油を発掘した人たちがいちばん儲かったというわけではないんです。石油や金鉱を掘るにあたって必要なもの、ジーンズ(労働者の作業着)だったり、スコップだったり、土地だったり。本業に付随する最も近いビジネスが成功するんです」

例えばiPhoneであれば、iPhoneだけでなく、カバーやアプリなど付随するものを売る。目の前のモノだけでなく、その周辺も眺めてみる。そんな考え方を重ねることで、お金持ちに近づくことができるとか。

■10:いつも経営者目線で過ごす

今すぐに、起業や、経営者になろうとは思わなくても、普段から経営者目線で物事を見ることで、ゆくゆく大きな違いになるとも。

「すぐ会社をやろうと思っても、会社はできません。お店に行ったときなどに、どれくらい売れるのか、人件費や利益、家賃はどれくらいかなど、普段からいつも経営者目線で、社長的な考え方をしていると、スタートの時点から違ってきます」 

 

稲村さん曰く、「お金持ちの8割は貧乏人だった」。また、お金持ちになるのに学歴はほとんど関係ないともおっしゃっていました。つまり、どんな人もお金持ちになれる可能性が同じようにあるということです。

お金持ち体質になるための条件はまた、周りから信頼され、必要とされる人間になるための条件ととらえることもできます。ぜひこれらのことを実践して、お金持ち体質へとステップアップしていきたいですね。

PROFILE
稲村徹也(いなむら てつや)
ビジネスオーナー/経営コンサルタント/ウェーブリンク株式会社 代表取締役。1971年石川県生まれ。幼少期は落ちこぼれであったが、高校卒業後、土建業の日雇いアルバイトを始め、そこから21歳で人材アウトソーシング業社長に就任。年商20億円の企業にまで成長させるが株式上場目前で社内が分裂。30歳で億単位の借金を背負う。後に再スタートをきり、アウトソーシング業の他、コンサルティング業や投資業など複数の会社を経営。現在は中国やアメリカで世界一流のコミュニケーションや成功哲学のワークショップに参加しながら、自らの学びと経験を交えたビジネスセミナーを開催。ユーモア溢れる話と抜群の行動力には、海外成功者からも定評がある。近著『世界の超一流から教えてもらった「億万長者」思考』(日本実業出版社)、『お金を稼ぐ人は何を学んでいるのか?』(きずな出版)が好評発売中。

 

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
WRITING :
小野寺るりこ