えー、毎度カメラネタで恐縮ですが、今回はストラップのお話です。バッグ同様、「世の中にいいカメラストラップがない!」とお嘆きの伊達男サマも多いはず。そこでライカを購入以来、めぼしいカメラストラップをすべて買い尽くした僕にしかできない、究極のレビューをご堪能ください。

①ライカ純正ストラップ

まずはライカストアなどで現在販売されている、純正のレザーストラップをご紹介。

正直いってレザーのクオリティなどはまあまあ、といったところですが、1万円程度で買える点、長さを調節できる点、取り外し可能なショルダーパットがついている点、あたりがポイントです。

嗜好性においては物足りない部分もありますが、さすが純正だけに機能面においては非の打ちようがないので、最初の1本におすすめです。でも僕のアットリーニのジャケットには合わないかな・・・。

②YOSEMITE CAMERA STRAP

 

EPMホームページ https://extended.jp

ライカカメラマンの伊崎真一さんが立ち上げたプロジェクト「EPM」から登場した、「ヨセミテカメラストラップ」。

こちらはナイロン製のクライミングロープを活用したもので、華やかでおしゃれな色味や頑丈さは言うまでもないのですが、平べったいレザーものと違って裏表がなく、持ちやすいのがポイント。しかも自在に結ぶことで、長さを調節できるのがすっごく便利です。普通に首から垂らしたり、たすき掛けしたり、ハンドストラップにしたり・・・。

とにかく好きなように使えます。9㎜幅、126㎝丈のもので9800円と買いやすく、しかも色数も非常に豊富なため、ファッションに合わせて買える点も楽しい。

僕はお気に入りのレザーストラップが手に入るまで、こいつを3本使い分けていました。丸カンが取り外ししやすいのも、気が利いているんだよなあ・・・。

デメリットはレザーではないこと、くらいでしょうか。これは文句なしの傑作ですね。

ヘタなレザーストラップを買うなら、断然こちらです。もちろんライカ以外のカメラにもフィットしますよ。

③VORTEX CAMERA STRAP

EPMホームページ https://extended.jp

前述した「EPM」から満を持して登場した新作レザーストラップが、こちらの「ヴォルテックスカメラストラップ」。

M3時代の純正ものに近い素朴な質感のレザーに、ネイティブっぽい真鍮のコンチョが埋め込まれています。決してラグジュアリーってわけじゃありませんが、逆にそれがいい。

ファッションをわかってる、伊崎さんならではのストラップですね。

サファリっぽいカジュアルスタイルに合わせてガンガン使い倒したい1本です。長さは111㎝。

④HARRY BENZのストラップ

HARRY BENZホームページ https://www.harrybenz.com

友人でありライカ仲間でもあるアーモリーのマーク・チョウさんから、「これを使ってみろ」と渡されたのが、「HARRY BENZ」のストラップ。

一度も聞いたことのないブランドでしたが、繊維がみっちり詰まった肉厚オイルドレザーの質感といい、コバの磨きといい、先端の始末といい、今まで見てきたレザーストラップとは段違いのクオリティ。

価格は約200ドルとまあまあな高級品ですが、間違いなく一生モノです!

HPをチェックしたところ、こちらはカナダのカメラマンが設立したブランド。

水牛革を使いひとつひとつハンドメイドでつくっているそうです。ウィークポイントは丸カンが硬くて取り外ししにくい点くらいでしょうか。まあ僕みたいに気分次第でとっかえひっかえするヤツはそういないでしょうが・・・。

このブランド、写真のストラップ以外にも様々なタイプを扱っているので、ぜひチェックしてみてください。

⑤イル・ミーチョのストラップ

靴職人の深谷秀隆さんが手がける、フィレンツェのレザーブランド「イル・ミーチョ」。

こちらが来春夏からカメラストラップを展開するというニュースを聞くや否や、モノを見る前から注文、フライング気味にGETいたしました!

もちろん奇才として知られる深谷さんだけに、当たり前のモノをつくるわけがない。そのストラップはレザーのリベットをつなげて鎖状にした、いまだかつて見たことのないシロモノでした!

根元あたりにはブランド名を刻印したヴィンテージ金具がキラリ。

僕のライカにふさわしいラグジュアリー感を演出してくれます。値段の高価さ(おそらく5万円以上はしそう)、多少かさばる点、革がなじむまでは手に持つとギシギシいってしまう点、などウィークポイントはありますが、カメラとお洒落が好きな人なら、この存在感には抗えないでしょう。このレベルの職人さんがカメラグッズをつくることはそうありませんし、ライカのみならず、ソニーやフジあたりのコンデジユーザーの方は絶対に手に入れておくべきですね!

かなり目立つので、治安の悪い場所への旅行は避けたいところですが・・・。ブラックのほかにブラウンやナチュラルカラーも展開するそうなので、来年をぜひ楽しみにしてください。

⑥OCTAVUSのストラップ

オクターヴホームページ http://octavus.cc

「オクターヴ」というブランドが、北海道の馬具ブランド「ソメスサドル」とコラボレートしてつくったストラップ。

革フェチ垂涎のブライドルレザーを使い、丁寧な縫製とコバ磨きによってつくられた1本は、上質感はありながらも、高級に見えすぎないところが魅力。

これならカジュアルからスーツまで、ファッションを選ばないでしょう。ひとつだけ難を言いますと、肩当て部分の幅を広く取り、裏側にはクッション材を入れるなど非常に凝っているのですが、それゆえかさばってライカの機動力を削いでしまうような気もしました。

これ、もうちょっと大きい中判カメラ向きなんじゃないかなあ? そういえば僕のローライには純正ストラップが付いていたのですが、これが細すぎて肩に食い込み、非常に持ち歩きにくかったのです。

そこでひと工夫。ジャンク品のローライ用ストラップを購入して金具だけ取り、靴修理屋の「ユニオンワークス」でこのストラップと合体してもらったのです! これが思ったより快調、重たいローライも難なく持ち運ぶことができます。

さて、皆さんはどのストラップがお好みでしたか? 僕はどのストラップも大好きで、洋服を選ぶように毎日「どれ使おっかな〜」と悩みまくっているのですが、目下のところ前回のブログでご紹介した、メンプレ別注のフェリージ製ストラップに夢中!

経年変化しやすいタンニンなめしレザーに加え、持ちやすく、かさばらない細幅というのがポイントですね。残念ながらバッグを買わないと手に入らないのですが、それでも絶対に損はしないと思います。しつこいようですがぜひ!

小学館パルショップ
www.pal-shop.jp/mensprecious

この記事の執筆者
MEN'S Preciousファッションディレクター。幼少期からの洋服好き、雑誌好きが高じてファッション編集者の道へ。男性ファッション誌編集部員、フリーエディターを経て、現在は『MEN'S Precious』にてファッションディレクターを務める。趣味は買い物と昭和な喫茶店めぐり。