「文豪に愛された、歴史あるホテルに泊まってみたい」「バンコクを代表する老舗ホテルで、一流のバトラーサービスを受けてみたい」という方におすすめしたいのが、名立たる文豪や王族、皇室などのセレブリティが常宿に選んできたバンコクの老舗ホテル、マンダリン オリエンタル バンコク。
渋滞や都市部の喧騒を忘れさせるチャオプラヤ川の河畔に立ち、ほとんどの客室から望める川の流れは、多くの文豪の心を癒してきた光景と、きっと変わらないことでしょう。
![トロピカルガーデンとつながったように、緑の景色が広がるロビーラウンジ](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/6/e/720mw/img_6e820c57983ae419b28b7860c2256c3e655670.jpg)
リバーウィング、ガーデンウィング、オーサーズウィングの3棟からなり、ゲストルームは324室とスイート44室。すべての部屋でバトラーサービスが受けられます。デスクの上にゲスト名がエンボス加工されたレターペーパーが用意され、日替わりでフルーツが届き、滞在中はサプライズがちりばめられています。
![ホワイトとセラドングリーンの瀟洒なオーサーズウィング](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/0/b/720mw/img_0b9d9e9a3fdead181861d991f1416627510990.jpg)
土台以外はすべて刷新したガーデンウィング
2016年、前身のオリエンタルホテルが建造されてから140年を迎えたのを機に、ガーデンウィングとオーサーズウィングの全面改装が行われました。
ガーデンウィングは、各フロアの両端が「ガーデン・ルーム」、それ以外は上位クラスの「ガーデン・スイート」というふたつのカテゴリー。天井が高いメゾネットタイプで、大きな窓からは川の眺めがパノラミックに広がります。
![「グランド・ロイヤル・スイート」のリビング。贅沢な調度品でまとめられています](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/9/3/720mw/img_93917b721d465d50da35bb34b6449738617672.jpg)
また、かつてのオーサーズ・スイートは、仕切りを取り払い、大胆に改装。キッチンやジムのあるメインの「グランド・ロイヤル・スイート」、2寝室&ビクトリア朝のサンルームをしつらえた「アンバサダースイート」、そして家族や側近向けの3室があり、1フロア丸ごと貸し切ることができます。総面積は600平方メートル、これはバンコクのプレジデンシャルスイートにおいて最大級になります。
(アンバサダースイートTHB 115,000~ / 泊、オリエンタルスイート THB 145,000~ / 泊 ※いずれも税・サービス料別)
![エリザベス女王など、これまでに迎えたセレブリティの写真が飾られた「グランド・ロイヤル・スイート」](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/3/6/720mw/img_36d7ed47b0ade507e5965cc345e99ae3477201.jpg)
![ガーデン・スイートのベッドルーム。ベッドサイドにバトラーを呼ぶスイッチパネルが](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/f/2/720mw/img_f29e09eb442a273669e6503ae5c0daf6410159.jpg)
サマセット・モーム、ジョセフ・コンラッド、ノエル・カワード、ジェームス・ミッチェナー。このホテルにゆかりのある4名の文豪の名前は、オーサーズ・ラウンジに新設された4か所のプライベート・ラウンジに冠することで、残されました。こちらはアフタヌーンティーの新しい人気スポットになりそうです。
![オーサーズ・ラウンジに、文豪の名前を冠した4つのサロンを新設](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/e/d/720mw/img_ed96a9aa1702ec08a79e493e0a8b6d57600743.jpg)
![宿泊しなくても、アフタヌーンティーに訪れるゲストも多数。3段トレイの英国風とタイ料理の2パターンがあります](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/7/9/720mw/img_7943a1f672b8b315980d564822b8bd78475909.jpg)
タイ料理教室やムエタイなど、ユニークな「タイ体験」
旅において「学び」があることは、昨今のトレンド。マンダリン オリエンタル バンコクでは、アクティビティーを通して、タイの文化に触れ、スキルを持ち帰ることができます。
体験アクティビティーの中で人気が高いのは、タイ料理教室でしょう。シェフが下ごしらえから手順を示し、参加者も調理にトライ。伝統的な調理器具やタイならではの食材についての説明もあり、タイ料理に関して深く知ることができます。サラダやスープ、メイン、デザートなどコースメニューを仕上げ、ランチにいただきます。コース終了後には認定証の贈呈と、エプロンやスパイスセットのお土産付きです。
![タイ料理教室では、鏡を駆使して、シェフの手の動きが見える工夫がされています](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/9/a/720mw/img_9ad9dbf02bad045c1815e31d06c72d32476109.jpg)
無料アクティビティーは、早朝のヨガに加え、火曜日朝にムエタイも体験できます。本物のチャンピオンが指導を行い、直々に技を伝授。先生のプロテクターに向かって、思い切りパンチやキックを連打するのは、格好のストレス解消法かもしれません。
対岸にあるオリエンタル・スパは、ホテルスパの草分け的存在
チャオプラヤ川を、チーク材のクラシカルなボートで渡してもらうオリエンタル・スパ。バンコクでは最初のホテル内スパとして1993年に登場しました。築100年の邸宅に手を加えたスパには、トリートメントルーム10室と、バイタリティプール付きもあるスペシャルティ・スイート5室、フェイシャル専用やラウンジなどが入っています。
![通常のトリートメントルームでも十分な広さを確保しています](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/d/c/720mw/img_dc5400dcfff8e80092bfa88fa554b8a9403007.jpg)
トリートメントは、東洋の伝統と西洋の最新テクニックを融合したもの。ためしに「ビタミンC&エンザイム・ピール・フェイシャル」を受けたところ、使用しているプロダクツはニンジンやパパイヤなどのナチュラルな素材ながら、施術後は顔色が明るく、ファンデなしでも見違えるほどに。
ガーデンウィングにも、新たに4室のスパ・スタジオが登場。こちらではクィックマッサージや、バスチアン・ゴンザレスのマニキュア&ペディキュアのトリートメントが受けられます。
伝統を守りつつも、新しい風を常に吹き込むマンダリン オリエンタル バンコク。訪れるたびに何かしら発見がある、スペシャルな老舗ホテルです。
問い合わせ先
- マンダリン オリエンタル バンコク(Mandarin Oriental Bangkok)
- 48 Oriental Avenue, Bangkok 10500, Thailand
- マンダリン オリエンタル ホテル グループ 日本リザベーションオフィス(日本でのお問い合わせ先) TEL :0120-663-230 (フリーダイヤル)または TEL :0531-650-487
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- スクート TEL:03-4589-9464 (コールセンター)
![](https://precious.ismcdn.jp/mwimgs/2/e/-/img_2e5313fa2a6b34251068de4130ae9e0117196.jpg)
- TEXT :
- 古関千恵子さん ビーチライター
公式サイト:古関千恵子ホームぺージ
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- EDIT :
- 安念美和子