「コグ ザ ビッグスモーク(COGTHEBIGSMOKE)」デザイナー、NORIKO.Iさんの「季節が感じられる家」を訪問
まるで絵画のような、窓越しに望む庭。四季折々に表情を変える木々や、ときには狐が訪れることも…。「キッチンに入ったとたん、目に飛び込んでくる景色です。この眺めと間取り、高い天井にひと目惚れでした」
2019年9月に入居したNORIKOさんは、コグ ザ ビッグスモークのデザイナー。大人の女性のコンフォートでマチュアなブランドとして、注目されています。
住まいは、ロンドン中心部から南に20キロ弱のブロムリー地区。デヴィッド・ボウイが幼少期に暮らした町として知られる、緑豊かな住宅街です。
NORIKOさんのHouse DATA
間取り …3LDK (リビング、ダイニング、キッチン、バスルーム、トイレ、寝室×3)
家族構成 …パートナーと猫Hugo(♂)
住み始めて何年? …約3か月
「仕事部屋やキッチンから眺める四季折々の自然に触れると、インスピレーションがわきます」(NORIKOさん)
「日本、アメリカ、ヨーロッパと各地で暮らしてきましたが、ロンドンがいちばんしっくりくる街です。大きな公園があって、大都会なのに自然に触れられるから。家にいながら身近に四季を感じて過ごせるのは、最高に贅沢でリッチだと思います。
この家は、キッチンだけでなく、仕事部屋からも街路樹が見え、冬はリビングの暖炉前で、パチパチという薪の音を聞き、優しい灯りを眺めます。自然に触れることで、インスピレーションがわいてきます」
20世紀初頭の建物は、元はインドの紅茶貿易商の私邸だそうで、現在は4世帯が暮らしています。
「イギリス人はとにかく家が好き。集まれば、必ず家の話で盛り上がります。今の家をどう改装して、どう住みやすくするかにこだわる一方で、"終の住処"という概念が少なく、タイミングとご縁があればすぐに引越しをする身軽さもあるのがおもしろい。
私はやはり日本人気質なのか、ここなら長く暮らせる!と感じたことも決め手でした」
「大好きな自然と、時間をかけて集めてきたインテリア。自分の好きなものに囲まれて、オフは心豊かにゆったりと過ごし、オンは落ち着いて仕事に集中できるベストな環境です」
「古いものでも新しいものでも、本物を見る目を養って、自分だけの感性を貫くことが大切だと思います」(NORIKOさん)
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- PHOTO :
- 篠あゆみ
- EDIT&WRITING :
- 田中美保、古里典子(Precious)
- 取材 :
- 鈴木ひろこ