老舗レザーブランド・コノリー オーナー、イザベル・エッティギィさんの「シンプル&ベーシックな家」を訪問
1878年創業、英国王室御用達の老舗レザーブランド・コノリー。コノリーレザーと呼ばれる上質な革はロールス・ロイスやベントレーなどの高級車や旅客機、豪華客船などに使用されています。
2016年、ハイドパーク近くの高級エリア・メイフェア地区に、旗艦店がオープン。オーナーのイザベル・エッティギィさんは、アートギャラリーとして使用されていた建物の地下1階と1階をショップに、2階はギャラリー兼リビング、3階から5階を自宅スペースとして改装・増築しました。
エッティギィさんのHouse DATA
間取り …ダイニング、キッチン、バスルーム×3、寝室×3、書斎、リビング兼ギャラリー、ランドリールーム
家族構成 …2匹の愛犬と長女
住み始めて何年? …約3年

「家は、大切な家族や友人と長い時間を過ごす場所。だからこそベーシックであることが基本です」(エッティギィさん)

「古きよきロンドンのエレガンスを感じるこのエリアで物件を探していたとき、こぢんまりとしながらも風格と趣のあるたたずまいにひと目惚れして即決。歴史的建造物なので、可能な限りオリジナルを残しつつ、現代の暮らしに合った快適で居心地のよい空間を意識しました」



時代や背景の異なるテイストをミックスして楽しむ
その想いをかなえたのは、15年来のつきあいがあるパリ在住の内装建築家デュオ、ジル&ボワシエ。
「ダイニングの木の椅子やソファ、食器棚や照明は彼らのオリジナルデザイン。天然素材の風合いを生かした、洗練された仕上がりが心地よく、気に入っています。一方、ダイニングテーブルや花器、窓際に置いたシリアのチェアなどはアンティーク。現代のデザイナーのものと古いもの、時代や背景の異なるテイストをミックスして楽しんでいます」




ベージュと白のやわらかなカラーグラデーションと、窓枠や大理石にモノトーンを効果的に配した室内は、優しい空気に包まれています。
「人の手の温もりが感じられる、木やレザーなどナチュラルな材質が好きです。暮らす人の人生とともに、豊かに変化していく過程が愛おしくて。家は、大切な家族や友人と長い時間を過ごす場所。だからこそベーシックが基本。シンプルであること、コンフォタブルなテクスチャー、なにより美しいこと。これが私の考えるベーシックです」







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- PHOTO :
- 篠あゆみ
- EDIT&WRITING :
- 田中美保、古里典子(Precious)
- 取材 :
- 鈴木ひろこ