「今年の母の日、いつだった?」と毎年、同じことを思っていませんか? 「父の日」同様、日付が固定されていない「母の日」は、記憶があやふやになりがちですよね。今回は「母の日」について、その由来や意味、雑学ネタを解説します!

【目次】

制定されたのは戦後の1949年です。
制定されたのは戦後の1949年です。

【「母の日」とは?「意味」「由来」】

■「母の日」はいつ?

「母の日」は、毎年5月の第2日曜日です。

■「意味」は?

「母の日」は、母親に敬意と感謝を表す日。おかあさんに「ありがとう」を伝えましょう。

■「由来」は?

イギリスやギリシアには古くから、イースターの3週間前の日曜日に、教会を訪れ両親の霊に感謝を捧げる風習がありました。「母の日」は、この風習と、1907年に北アメリカで教師をしていたアンナ・ジャーヴィスという女性が亡き母を偲び、教会の友人たちに花を贈ったという出来事が結合したものではないかとされています。アンナの行動は多くの人々に感動を与え、母に感謝の気持ちを捧げる休日をつくりたいという声はやがてウィルソン大統領にまで届き、1914年、アメリカ議会により5月の第2日曜日が正式に「母の日」と制定されました。これが日本に伝わり、今日に至ります。

■「母の日」を英語で言うと?

「母の日」は「Mother's Day」です。では「父の日」は?……おわかりですね!


【カーネーションを贈る「理由」は?】

母親にカーネーションを贈るようになったのは、「母の日」制定のきっかけとなった女性アンナが、亡き母を偲び教会の友人たちに贈った花が、白いカーネーションだったから。日本には第二次世界大戦後にこの風習が伝わり、母を失った人は白いカーネーションを霊前に、母親が健在ならば赤いカーネーションを贈るようになりました。現在ではカーネーションに限らず、「花を贈る」というスタイルが定着しています。


【「2024年の母の日」は「いつ」?】

日本で正式に「母の日」が制定されたのは、1949年です。5月の第2日曜日と決まっていますので、毎年必ず、5月8日~14日の期間で移動します。2024年は5月12日(日)ですよ!そして今後5年の「母の日」は以下の通り。

2025年 … 5月11日(日曜日)
2026年 … 5月10日(日曜日)
2027年  … 5月9日(日曜日)
2028年  … 5月14日(日曜日)
2029年  … 5月13日(日曜日


【60代、70代のおかあさんに贈る「おすすめ」は?】

「母の日」は、「カーネーションを贈る」習慣から「お母さんの好きな花を贈る」スタイルに、さらに現在では、花にこだわらず、自分が贈りたいものや母親が好きなものを贈るのが主流になってきているようです。おすすめのプレゼントをご紹介しましょう。

■今年リニューアル!「とらや」の母の日パッケージ 小形羊羹「夜の梅」

ピンク色の背景にカーネーションのイラストが印象的にあしらわれた、母の日にふさわしい華やかなデザインの、母の日パッケージ 小形羊羹「夜の梅」。単品販売、5本入のほか、あんペーストとの詰め合わせ商品なども用意されています。販売期間は2024年5月12日(日)ごろまでで、なくなり次第終了です。同じく、人気の水羊羹「御膳」も、母の日パッケージで登場していますよ。

https://precious.jp/articles/-/47634

■東京會舘の「母の日スイーツ」

今年で103年目を迎える「東京會舘」では、期間限定商品をはじめ、「母の日」にぴったりな商品を多数取り扱っています。母の日をイメージしたお花のデコレーションと季節の味わいが楽しめるプティフールの詰め合わせ「シーズナルプティフール・ママン」や、春のティータイムをイメージした季節限定のクッキー詰め合わせ「プティガトー 春」、東京會舘 本舘「スイーツ&ギフト」にて、2024年5月10日(金)、5月11日(土)、5月12日(日)の3日間限定で販売される「苺のローズマロンシャンテリー」など、華やかなギフトが揃っています。

https://precious.jp/articles/-/47531

■プレゼントは「物」だけとは限りません

アクティブなお母さんなら、日帰り温泉やちょっと贅沢なランチなど、「母の日」を1日プロデュースしてプレゼントするのもおすすめ。「ゆったりと一緒に過ごせる時間」が、実は一番の親孝行かもしれません。「せっかくだから泊まりで」とプランシングすると、実現の確立が下がります。まずは確実に「ランチから…」という発想が、お互いに負担にならず、よいのでは。

■パジャマやタオルなどでQOLを高めて

年齢とともに、肌が敏感になる女性は多いものです。特別アレルギーなどなくても、素材や縫製など、極上の着心地にデザインも性も配慮したセレクトで、パジャマやタオルなど、直接肌に触れるアイテムを贈ってはいかがでしょうか。万が一の入院生活にも役立ちますよ。

■気持ちが華やぐコスメを一緒に選んで

「最近、化粧品買ってないかも…」と話す70代は案外多いもの。でも何歳になっても美しく装いたい気持ちは忘れていないはず。デパートのカウンターに一緒に座り、似合う口紅やファンデーションを選んであげるのはいかがでしょうか。きっと喜ばれるはず。


【「母の日」にまつわる「雑学」】

■かつて、日本の「母の日」は3月6日でした!

日本に母の日が伝わったのは、明治の終わりから大正時代初期だと言われています。大正時代には、キリスト教関係の団体が中心となって、カーネーションを配る「母の日」のイベントが行われていたそうです。昭和に入ると、昭和天皇の皇后である香淳皇后の誕生日である3月6日が「母の日」となりましたが、戦後、アメリカにあわせるかたちで、1949(昭和24)年、5月の第2日曜日が「母の日」と制定されました。

■「母の日」が日本に定着したきっかけは?

1937(昭和12)年の5月8日に、森永製菓が行った「森永母の日大会」というイベントだと言われています。東京都練馬区の遊園地「豊島園」に、日本全国のおかあさんを無料招待するなど、「母の日」が認知されるきっかけになりました。

■世界の「母の日」は何を贈る日?

母親に感謝を伝える「母の日」は世界中で設けられており、時期はそれぞれの国によって異なります。例えば、イギリスの「母の日」は前述の通り、イースターの3週間前の日曜日。2024年は3月10日です。かつてはシムネル・ケーキがプレゼントの定番でしたが、現在では花やチョコレートが一般的。フランスの「母の日」は毎年5月の最終日曜日。家族が母親の家に集まって花束を贈り、一緒にご馳走を食べます。この日は母親が全ての家事育児を休み、夫や子どもたちが家事を担当するそうですよ。イタリアの「母の日」は、日本と同じ5月の第2日曜日です。感謝を込めて、花やメッセージカード、プレゼントを贈ります。タイの「母の日」は毎年8月12日です。この日はワチラーロンコーン現国王の母であるシリキット王妃の誕生日。ジャスミンの花輪を贈り、王妃のシンボルカラーである水色の服を着て祝います。オーストラリアの「母の日」も日本と同じ、5月の第2日曜日ですが、花の定番はカーネーションではなく、菊。菊は英語で「chrysanthemum」。略すと「mum=マム」となることから、母の日には菊を贈るようになったそうです。

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「母の日」は、5月の第2日曜日。毎年必ず、5月8日~14日の期間で移動しますので、「ゴールデンウイークが明けたら母の日!」と覚えておくと、プレゼントの用意など慌てずに済むかもしれません!「何を贈ろう」と迷いに迷ってしまったら、気兼ねなく「何がいい?」と聞ける母子関係を、普段から築いておきたいものですね。

この記事の執筆者
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参考資料: 『日本国語大辞典』(小学館) /『デジタル大辞泉』(小学館) /『プログレッシブ和英中辞典』(小学館) /『日本大百科全書 ニッポニカ』(小学館) /『12か月のきまりごと歳時記(現代用語の基礎知識2008年版付録)』(自由国民社) :