「IT業界」の「IT(アイティー)」はどういう意味?カン違いの多い言葉ですよ!
本日5月17日は、「世界電気通信の日」と「世界情報通信の日」、ふたつの国際デーが合体した「世界電気通信および情報社会の日(World Telecommunication & Information Society Day)」です。
電気と情報、ふたつは切っても切れない関係ですよね? 電気通信が発達して、情報社会が形成されています。
この記事をご覧のかたは、パソコンやタブレット端末、スマートフォンなどを利用していらっしゃると思いますが、そうした閲覧法が当たり前になったのも、テレワークという新たな働き方が可能になったのも、「電気通信」の進歩と、「情報社会」の醸成ゆえですよね?
…ということで、本日の1問目です。
【問題1】「IT」って何のこと?
「電気通信」「情報社会」と関係の深い業種・IT業界の「IT(アイティー)」という言葉は、何を表現しているでしょうか? 次の選択肢の中から正しいものを選んでください。
1:インターネット
2:情報技術
3:国際的電気通信
さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 2:情報技術 です。
「IT」は「Infromation Technology」の略語で、日本語に訳すと「情報技術」になります。
「インターネット」と誤解している方も多いようですので、お気をつけください。
ちなみに「インターネット」は英語「internetwork」から出た言葉で、こちらの意味は「ネットワーク間のネットワーク」「複数のネットワークを相互接続したネットワーク」になります。
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「捗る」ってなんと読む?
「捗る」という日本語の読み仮名をお答えください。
ヒント:「ものごとが順調に進む」という意味の日本語です。
<使用例>「久しぶりに夫が出勤してくれたおかげで、今日は私のテレワークも、とても捗ったわ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 捗(はかど)る です。
「捗」という漢字は、ビジネスメールの定番的なやりとりにも、よく使われています。
「ご進捗はいかがでしょうか?」
「進捗状況を共有できれば有難いです」
…この「進捗」という2字熟語、ご存知の方にとっては「進捗(しんちょく)」と難なく読めると思いますが、最近「進歩(しんぽ)」と「進捗(しんちょく)」を混同してしまう、カン違いが増えているようなのです。
先日、お若い方が
「こちらの件、先方に進歩状況(しんぽじょうきょう)を確認したほうがいいですよね?」
と言っているのを耳にしました。
「進捗状況(しんちょくじょうきょう)」という言い回しは、
「進捗(すすみ、はかどる) + 状況(この場合は「現在の状態」的な意味)」 で、
「(仕事などの)現在のすすみはかどり具合」という意味の言葉です。こちらはビジネス上、確認したい場合もあるでしょう。
対して、「進歩状況(しんぽじょうきょう)」という言い回しは、
「進歩(しんぽ)=ものごとが次第に望ましい方向へ進んでいくこと」という意味なので、
「仕事がどの程度まで進んでいるのか?」を特定の相手に確認したい場合、意味合い的にも、日本語の構成としても、しっくりきません。
メールなどに書かれた「進捗」という熟語を「しんぽ」と誤読するカン違いが多発した結果、「進歩状況」というおかしな言い回しが広まっているもの、と考えられます。
離れた場所にいるビジネスパートナーとの通信手段が、主に電話だった時代には、発生しないタイプの間違いですよね?
大人の女性としては、こうした間違いを発見した際には、「IT」のトリビアなどを会話にはさみつつ、傷つけないよう上手に教えてあげたいですね。
本日は、「世界電気通信および情報社会の日(World Telecommunication & Information Society Day)」にちなんで、
・IT(アイティー) =Infromation Technology(情報技術)
・捗(はかど)る
という日本語と、
・進捗(しんちょく)/進歩(しんぽ) の混同の懸念
についてお伝えしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱