黒のタートルネックしか着なかったスティーブ・ジョブズのように、装いにおける自分なりのルールを決めてしまえば、コーディネートに迷ったり、トレンドに左右されることはない。しかも続けることで、その装いにはストイックな色気まで生まれてくる。Vゾーンにおいて、そんなひとつのルールを決めるならば、シャツにも、ネクタイにも、もちろんスーツにも絶対に柄は使わず、とことん無地(ソリッド)にこだわってみてはいかがだろう。無粋どころかモダンな着こなしが完成するし、不思議とこれだけで、一本筋の通った精悍なジェントルマンに見えてくるではないか!
とことんストイックにキメる
清潔感をアピールするならブルーの無地にこだわる
ネイビーのスーツにブルーのシャツ、ブルーのシルクニットタイ……。すべてをネイビーとブルー無地で統一した着こなしは、清潔感と若々しさを際立たせてくれる、イタリア紳士好みのスタイルである。秋冬ならよりシックに見える、濃色でそろえるのがおすすめだ。
トレンドカラーもソリッドなら浮つかない
カジュアルなベージュのソラーロ(玉虫色)スーツを着るときは、濃色のタイで印象を引き締めるのがポイント。中でもマットなリネン生地を使ったダークグリーンのソリッドタイなら、洒落っ気とストイックさを兼ね備えた、1ランク上のVゾーンが完成。
ブラウン×マスタードで成熟した紳士の魅力を
ソリッドタイといえばダークカラーの出番が多いが、スーツ自体がダークカラーの場合、あえてそれより薄い色のタイで、その印象を和らげるテクニックもある。マットなブラウンスーツなら、光沢のあるマスタードカラーだ。
ブラックのタイはリネン素材を選んで
セレモニーのイメージが強いブラッ クのソリッドタイだが、リネン素材 ならよりカジュアルで使い勝手もよ い。ソルト&ペッパー(霜降り)のグ レースーツや薄いパープルの織り柄 シャツに合わせれば、ストイックな がら無粋にはならない、趣深い大人 の着こなしができ上がる。
※価格はすべて税抜です。
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- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
- BY :
- MEN'S Precious2020年春号より
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- PHOTO :
- 渡辺修身(SAMMY STUDIO)
- STYLIST :
- 四方彰敬