フランス最古のトランクメーカーであるモワナから、新作コレクションが登場しました。
フランス最古のトランクメーカー、モワナ。1849年に創業して以来、創始者ポーリーヌ・モワナの先見性によって、旅を彩るトランクを数多く発表してきました。しばらくの休止期間を経た2011年の再スタート後は、ブランドの伝統にモダンなデザインが融合したコレクションを発表しています。
そんなモワナの2016年秋の新作は、フランスのアーティスト、マンボにインスパイアされたコレクション。クリエイティブ ディレクターのラメッシュ・ナイールが、「アート作品を持ち運んでディスプレイすることができ、ギャラリーに早変わりするトランク」と語るように、ブランドの代表作であるリムジン・トランクに付属するのは、折り畳み式のイーゼルです。最大6枚までディスプレイすることができるイーゼルは、まさに小さなギャラリー。さらに、トランクの外観には絵の具のしぶきや足跡がつき、トランク自体が作品の一部のよう。
また、マンボが描いた人物画をモチーフにしたレザーアクセサリーも登場。これらの作品には、「マーケトリー技法」と呼ばれる、モワナが誇る独自の技術が用いられ、カットしたレザーが完璧な状態ではめ込まれています。フラットな一枚の絵のように仕上げられたこのレザーアクセサリーは、モワナのクラフツマンシップが遺憾なく発揮された唯一無二のアイテムです。
トランクメーカーとしての類まれなるクラフツマンシップと、マンボのクリエイティビティが出会ったモワナの最新コレクション。アート作品のような雰囲気をもつ逸品がここに誕生です。
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- Precious.jp編集部
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- 文/難波寛彦