ジュエリーデザイナー、能條 彩さんの「秘密基地のような家」を訪問
能條さんのHouse DATA
間取り…3LDK
家族構成…夫とふたり
住んで何年?…4か月
明るい光が差し込むダイニングには、いたるところに植物が置かれ、テーブル上は、アンティークの器や季節の花のあしらいがぎっしり。
ショーケースのような味のある古い棚には、年代ものの器が並び、流木やサンゴのオブジェも。
色鮮やかな石が積み上げられた仕事部屋は、関連書物や作品が所狭しと並んでいます。
そんな、一見するとギャラリー、あるいはカフェのような住まいに暮らすのは、ジュエリーデザイナーの能條彩さん。
「部屋にいても季節を感じたくて、家中にグリーンを置いています。食事中でも常に、テーブルにはこんなふうに季節の植物がワサッと(笑)」
「食器もふたり暮らしとは思えないくらい、あれこれ出して飾るのが好き。夫は最初、びっくりしていましたが」
「引越しのたびに、移動サーカスのような遊び心ある家をつくっていけたら」
新婚ほやほや、この家には引っ越してきたばかり。旦那さまは頻繁に異動があり、全国各地、どこへ赴任するのか直前までわからないため、この家も半日で決めたとか。
「土地、家、環境。どこに住むのかわからない人生もおもしろいなと思って。どうせなら、そんな不確定要素を楽しみつつ、そのときの気分に合った家をつくっていきたいです」
「どこに住んでもどんな家でも秘密基地のようなワクワク感を忘れずにいたい」(能條さん)
「独身時代は東京の便利な場所で、好きなものに囲まれて自由気ままに暮らしていましたが、これからはふたり暮らし。趣味が正反対な夫と、どこに住んでもどんな家でも秘密基地のようなワクワク感を忘れずにいたいね、と話しています」
互いの文化が混合するような家づくり
アメリカで過ごした旦那様と、イギリスで過ごし、現在はトルコと日本で仕事をする能條さん。ふたりとも旅行好きなため、各地の思い出の品はもちろん、互いの文化が混合するような家づくりをしたいとか。
「ダイニングや仕事部屋は、私のものが圧倒的存在感を放っていますが、リビングはびっくりするくらいシンプルで無機質。彼の筋肉育成グッズが転がっているだけです(笑)」
「合理的でよけいなものはもたない彼の趣味ですが、暮らしてみると、案外、そんな何もない部屋も落ち着くと知りました。気分転換にも最適です」
「一方私は、ジュエリーを製作しているくらいですから、必ずしも生活に必要なものでなくても、気分が上がったり自信がついたり、人生が楽しくなるものは必要だと思っている派」
「お互いの異なる世界観をリスペクトし合って、引越しのたびに、環境やライフスタイルの変化を楽しみながら、まるで移動サーカスのような遊び心ある家をつくっていけたらと思います」
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- PHOTO :
- 川上輝明
- EDIT&WRITING :
- 田中美保、古里典子(Precious)