世界最古の薬局として知られているサンタ・マリア・ノヴェッラ。その歴史は古く、1221年、フィレンツェにあった小さな修道院にまでさかのぼる。ここで修道僧たちは栽培した草花を調合し、植物が持つ薬理的効果から、薬剤などを処方していた。そして、植物エキスを抽出した香りの水もつくられていたのだが、実はこれがオーデコロンのルーツになる。

世界最古の薬局を日常に愛用する贅沢

サンタ・マリア・ノヴェッラのオーデコロン

サンタ・マリア・ノヴェッラが展開オーデコロン

その香りの水を、16世紀のフィレンツェを支配していたメディチ家の娘、カテリーナが、フランス王家のアンリ2世に輿入れするときに持ち込んだことで、王侯貴族の間で大流行。それが隣国フランスで香水文化が花開くきっかけとなったのである。数多くの香水ブランドが台頭している現代でも、サンタ・マリア・ノヴェッラが代々受け継いできたレシピや天然香料へのこだわりは当時のまま。人工香料を使うことも、時代のトレンドを追うこともなく、ルネッサンス黄金時代の名香が、時を超えて受け継がれている。

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