「殲滅」ってなんと読む?「しょくめつ」「ざんめつ」じゃありませんよ!読めますか?

本日8月18日は、戦国武将・豊臣秀吉の忌日『太閤忌』です。秀吉といえば、日本の戦国武将の中で最も有名かつ人気の高い武将の一人です。「尊敬する武将は豊臣秀吉です」など、ビジネス・シーンでも話題になることもありそうですよね?ということで今回は、豊臣秀吉にからめた日本語クイズをお届けします。

【問題1】「擢んでる」ってなんと読む?

「擢んでる」という日本語の読み方をお答えください。

ヒント: 「周囲のものよりひときわ高く突出している」という意味の言葉です。

<使用例>

「織田信長の、擢んでた才能を見極める審美眼はすごいわよね!」

「○○んでる」と読み仮名2文字です。
「○○んでる」と読み仮名2文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 擢(ぬき)んでる です。

この字を書くのですね!
この字を書くのですね!

農民出身だったと言われる秀吉が、織田信長の「下足番」から抜擢されたことは有名ですよね?

「抜擢(ばってき)」の「擢」は、訓読みでは「擢(ぬき)んでる」、もしくは「擢(ぬ)く」と読みます。後者は「高く引き上げる。抜擢する。」という意味をもつ「擢(ぬ)く」で、単純に「ひっぱって取る」という意味の「ぬく」ではありません。

「擢」という漢字自体が「他よりも突出して優れている」という意味を持っています。

豊臣秀吉という武将を漢字一文字で表現するとしたら、「擢」ばピッタリな気がしますね!

さて、2問目のクイズです。

【問題2】『殲滅』ってなんと読む?

「殲滅」という日本語の読みかたをお答えください。

ヒント:「皆殺しにしてほろぼす。」という意味の言葉です。

<使用例>

「信長は『包囲殲滅』の作戦をとったけれど、秀吉は『包囲非殲滅』の戦術が画期的だったのね!」

「○○○○」と読み仮名4文字です。
「○○○○」と読み仮名4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 殲滅(せんめつ) です。

字の形からして禍々(まがまが)しいイメージです。

「殲滅」という熟語、最近見かけるシーンといえば、アニメや映画。ゲームコンテンツの宣伝などでしょうか?

苛烈な言葉なので現実世界では使用頻度が低く、「しょくめつ」等の誤読も多いかも?ということで2問目のクイズとし、おさらいしてみました。

ヒントの例文でもあげたように、秀吉をひきあげた時の天下人・信長は、敵を殲滅する徹底的で苛烈なイメージの強い武将ですよね?

しかし信長亡き後、信長のあだ討ちをし天下人にのぼりつめていった秀吉に特徴的なのは「非殲滅」の戦術です。秀吉は、信長のような「包囲の陣」で敵を攻めていても、完全に勝利が見えると、あえて敵を殲滅せずに包囲の一部を解き「逃げ道」を作ったと言われています。それを交渉材料に使ったり、また自軍の消耗も抑えるなど、「あえて非殲滅」という、独自の方法で戦い、天下へと駆け上がって行ったのです。

本日は豊臣秀吉の忌日『太閤忌』にちなんで

・擢(ぬき)んでる

・殲滅(せんめつ)

という難読漢字をおさらいしました。

 

この記事の執筆者
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ILLUSTRATION :
小出 真朱