「どら猫」ってどんな猫?「野良猫」とはどう違うの?
本日9月3日は漫画&アニメ『ドラえもん』の主人公・未来からやってきた猫型ロボット・ドラえもんのお誕生日です。
21世紀からやってきたドラえもんの誕生日は2112年の9月3日、今から92年後ということになりますが、
作品の『ドラえもん』は今年、50周年を迎えたのだそうです。半世紀も愛され続けるなんて、素晴らしいですね!
…というところで、本日1問目のクイズです。
【問題1】「どら猫」ってどんな猫?
「どら猫」という日本語が指す猫は、どんな猫のことでしょうか?選択肢の中から正しいものを選んでください。
1:鳴き声が濁ったうるさい猫。転じて憎々しい猫。
2:虎のように堂々と勝手にふるまう猫。
3:「野良猫」への罵倒の気持ちを強調した呼び方。
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 3:「野良猫」への罵倒の気持ちを強調した呼び方。 です。
日本語には、濁音を使う事で、マイナスの気持ちを強調する言葉があります。
たとえば、「ざまあみろ」という表現は、対象となる相手の「様(さま=ようす)を見てみてみなさい」という意味の言葉を、罵倒表現のために「さま→ざま」と濁らせたものです。
「どら猫」はこうした濁音の法則によって「野良(のら)→どら」と転化した罵倒表現です。「どら猫」という言葉を辞書で調べると「盗みを働く猫/野良猫」「悪い野良猫」などの解説が出て来ます。
『ドラえもん』は悪い猫ではありませんが、未来の秀逸な道具をアテンドしてのび太君を助てくれる存在でありながら、ネズミに耳をかじられて青くなってしまうなど「完璧ではない親しみやすさ」があるところが、大きな魅力の一つですよね!
さて、2問目は「未来」の「未」という漢字をとりあげましょう。
【問題2】「未曽有」ってなんと読む?
「未曽有」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:「未(いま)だ曽(かつ)て有らず=これまでにまだ一度もないこと」という意味の言葉です。
<使用例>
「コロナ禍による客足減少は未曽有の困難でありますが、力を合わせ、アイデアと努力で乗り切りましょう!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 未曽有(みぞう) です。
「未曽有(みぞう)」という表現は、オフィシャルな場では比較的使用頻度の高い言葉でありながら、「読み間違いを起こしやすい言葉」の定番でもあります。かつて、現役の総理大臣が「みぞうゆう」と誤読し非難される…という一件も起きた要注意単語ですので、
「未曽有(みぞう)」という正しい読み方をしっかりインプットしておきましょう。
本日は、未来からやってきた『ドラえもん』の誕生日にちなんで、
・どら猫
・未曽有(みぞう)
という言葉をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱