【目次】
【2026年の「敬老の日」はいつ?「老人の日」との「違い」や「由来」】
■「敬老の日」とは?
「敬老の日」は、1966(昭和41)年の祝日法改正によって設けられた国民の祝日です。祝日法では、その趣旨を「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」と定めています。
■2026年の「敬老の日」はいつ? 5連休になる理由も解説
2026年の「敬老の日」は9月21日(月)です。 翌22日(火)は、敬老の日と9月23日(水)の秋分の日に挟まれるため、祝日法第3条第3項に基づく「休日」となります。土日が休みの場合は、9月19日(土)から23日(水)まで5連休となり、いわゆる「シルバーウイーク」にあたります。
■「敬老の日」の由来
「敬老の日」の源流として広く知られているのが、1947(昭和22)年9月15日、兵庫県多可郡野間谷村、現在の多可町八千代区で開かれた敬老会です。当時の村長・門脇政夫氏らが「老人を大切にし、年寄りの知恵を借りて村づくりをしよう」と提唱したことから始まりました。その後、兵庫県全体、さらに全国へと広がっていきました。
■「敬老の日」と「老人の日」の違いは?
実は、もともとは「老人の日」と「敬老の日」は同じもの。1963(昭和38)年に制定された老人福祉法で9月15日が、「老人の日」とされ、1966(昭和41)年には祝日法の改正によって「敬老の日」となりました。
2001(平成13)年の法改正を受け、2003年から敬老の日が9月の第3月曜日へ移ったことに伴い、9月15日が改めて老人福祉法に基づく「老人の日」と位置付けられています。老人福祉法では、「国民の間に広く老人の福祉についての関心と理解を深めるとともに、老人に対し自らの生活の向上に努める意欲を促す」ため、9月15日を「老人の日」、同日から9月21日までを「老人週間」と定めています。
つまり、「敬老の日」が敬愛と長寿のお祝いに重きを置くのに対し、「老人の日」は老人福祉への理解や、高齢者自身の生活向上・社会参加にも目を向けた日といえます。
【「敬老の日」は「何歳」からお祝いする? 年齢の目安と過ごし方】
■何歳からお祝いする?「対象者」「年齢」は?
「敬老の日」にお祝いする年齢は、法律で定められいるものではありません。老人福祉法における「高齢者」の定義である65歳以上をひとつの目安とする考え方もありますが、年齢だけで区切るより、本人の意向や家族関係に配慮することが大切です。一般的には孫から祖父母へ感謝を伝える日としてお祝いする家庭も多く、実際のタイミングは家庭によってさまざまです。
■具体的には何をする?
趣旨は「多年にわたり社会に尽くしてこられたお年寄りの方々に感謝するとともに、老後の精神的な安定を願うため」ですから、何をしなくてはいけないということはありません。感謝の気持ちを伝える手段としてメッセージカードや贈り物をしたり、食事会をしたり、旅行に行ったり…など、方法はさまざま。特別なことをしなくても、相手の体調や生活スタイルに配慮しながら、会いに行く、電話をかける、ゆっくり話を聞くといった時間を贈るのも、心のこもったお祝いになります。
【プレゼントの選び方や値段の「相場」など豆知識】
■プレゼント選びに迷ったら…
贈るのも贈られるのも気軽な飲食品はいかが? 好みがわかっている場合は、上質な菓子や果物、少量で楽しめる惣菜なども候補になります。食品を贈る際は、持病やアレルギー、食事制限の有無をあらかじめ確認しておくと安心です。また、ちょっと高級な肉や鰻、海産物など、日常よりワンランク上の食材をプレゼントするのもいいですね。ポイントは「そのまま食べられるもの」、あるいは「焼くだけ」「温めるだけ」など、手間のかからないものをセレクトすること。もちろん「量より質」を重視して!
■プレゼントの予算はどう決める?
敬老の日の贈り物に、公的に定められた金額の相場はありません。大切なのは、贈る側にも受け取る側にも負担にならないことです。高価すぎる品は、かえって相手に気を遣わせることもあります。関係性や日ごろの付き合い方を踏まえ、無理のない予算で選びましょう。
■プレゼントは「物」だけとは限りません
まだまだアクティブに動ける方なら、日帰り温泉や日帰りの観光ツアーに連れていってあげるのもおすすめです。とはいえ、外に連れ出すだけがプレゼントだとは限りません。ゆっくり話す時間を取ってみたり、電話をかけるだけでも喜んでもらえるでしょう。まずは、お互いに負担にならない小さなことから始めてみては?
■ほかに「長寿の祝い」には何がある?
敬老の日以外にも、年齢の節目に行う長寿のお祝いがあります。いくつかご紹介しましょう。
◆還暦(かんれき)
還暦は、生まれた年の干支が60年で一巡することに由来する、満60歳の節目の祝いです。十干の「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」と、十二支の組み合わせが60通りあることから、この名が付いています。伝統的には数え年61歳で祝われてきましたが、現在は満60歳で祝うのが一般的です。
◆古希(こき)
古希は70歳のことで、中国の唐時代の詩人、杜甫が詠んだ「曲江詩」の一節、「人生七十古来稀(じんせいしちじゅうこらいまれなり)」が由来となった言葉です。70歳まで生きる者は少ないという意味があり、「古稀」とも書きます。魔除けの意味をもつ紫色が祝いの色です。
◆喜寿(きじゅ)
「喜寿」は77歳にあたります。「喜」という漢字の草書体「㐂」が、七十七に見えることからきた言葉で、「喜びの字の祝い」「喜の字の齢」とも呼ばれ、「古希」同様、紫色で祝います。地域によっては紫色のちゃんちゃんこや頭巾や扇子、座布団などをプレゼントすることもあるようです。
◆米寿(べいじゅ)
「米寿」も「喜寿」同様、漢字を由来とする言葉です。88歳、またその長寿の祝賀のことで、別名「米(よね)の祝い」。これは「八十八」の字画を詰めると「米」に通じることからきています。お米にちなみ、「金茶色」や「黄色」の贈りものがよいとされていますよ。
◆白寿(はくじゅ)
「白」の字は、百から一を取ったものであるところから、99歳、またそのお祝いを指して「白寿(はくじゅ)」と呼ぶようになりました。テーマカラーはもちろん「白」です。
◆紀寿(きじゅ)または百寿(ひゃくじゅ)
100歳を迎える方へのお祝いが、「紀寿」と「百寿」です。1世紀が100年であることから「紀寿」、または100を漢字で書いて「百寿(ひゃくじゅ、ももじゅ)」とも呼ばれます。ちなみに2026年に満100歳を迎えるのは、1926(大正15・昭和元)年生まれの方です。「白色・桃色」の贈りものが縁起がよいとされています。
長寿祝いには、上記のとおり、それぞれを象徴する色が用いられることがあります。ただし、色や贈り物に決まりがあるわけではありません。何よりも本人の好みを尊重して選ぶことが大切です。
***
人生100年時代を迎え、年齢を重ねても仕事や趣味、地域活動などでいきいきと活躍する方が増えています。「敬老の日」は、単に長寿を祝うだけでなく、長年にわたって社会を支えてきた方々の経験や歩みに敬意を寄せる日。一方の「老人の日」は、高齢者福祉への理解を深め、誰もが安心して年齢を重ねられる社会について考える日です。それぞれの意味を正しく知ったうえで、大切な人へ感謝を伝える機会にしたいですね。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- 参考資料: 『日本国語大辞典』(小学館) /『デジタル大辞泉』(小学館) /『日本の歳時記』(小学館) /厚生労働省「『老人の日』、『老人週間』とは」(https://www.mhlw.go.jp/stf/web_magazine/closeup/16.html) /全国社会福祉協議会「令和8年『老人の日・老人週間』キャンペーンについて」(https://www.shakyo.or.jp/bunya/kourei/week/index.html) /内閣府「『老人の日』『老人週間』キャンペーン」(https://www8.cao.go.jp/kourei/kou-kei/elderly.html) /郵便局のネットショップ「老人の日はどんな日?敬老の日との違いなどをご紹介」(https://www.shop.post.japanpost.jp/column/keirou/keirou_agedday.html) /内閣府「『国民の祝日』について」(https://www8.cao.go.jp/chosei/shukujitsu/gaiyou.html) /内閣府「高齢社会白書」(https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/index-w.html?utm_source=chatgpt.com) /法令検索「老人福祉法」(https://laws.e-gov.go.jp/law/338AC0000000133?utm_source=chatgpt.com) /厚生労働省「令和7年度百歳の高齢者へのお祝い状及び記念品の贈呈について」(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_63425.html?utm_source=chatgpt.com) :

















