特別展『皇室の名宝』開催!宮内庁が所蔵する名品3選

2020年10月10日(土)~11月23日(月・祝)の期間、令和の世の始まりを祝し、皇室ゆかりの地・京都にある、京都国立博物館 平成知新館にて特別展『皇室の名宝』が開催されます。

1989年、皇室に代々受け継がれた絵画・書・工芸品など6,000点余りが国に寄贈されたことを機に、1993年に皇居東御苑内に開館した宮内庁所管の施設である「三の丸尚蔵館」。

その名宝を中心に、宮内庁の全面協力のもと実現した本展覧会は二部構成になっており、第一部は、皇居の中にある展示施設として名高い「三の丸尚蔵館」の作品群をじっくり見られる内容。第二部は、京都御所での即位の風景など、かつて営まれていた皇室のさまざまな暮らしの姿を、歴史を辿るように追体験できるものとなっています。

それでは早速、その見どころといえる、代表的な展示作品3点をご紹介しましょう。

三の丸尚蔵館の名宝

■1:教科書でもおなじみ!鎌倉時代を代表する絵巻

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蒙古襲来絵詞 後巻(部分) 鎌倉時代・13世紀、宮内庁三の丸尚蔵館、通期展示(後巻は後期展示;11月3日~11月23日)、紙本著色、2巻のうち、35.5~39.8×2013.4cm

詞と絵が交互にあらわれ、巻物を紐解く先にイメージ豊かに物語が展開されていく絵巻。元軍に立ち向かう御家人たちの雄姿など、元寇のありさまが描かれている本作品は、教科書でもおなじみ、歴史資料としても名高い絵巻です。

今では見ることの叶わない、京都御所での日々

■2:江戸時代の即位礼とはどんな様子?

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霊元天皇即位図屏風(部分)狩野永納筆 江戸時代・17世紀、京都国立博物館、後期展示(11月3日~11月23日)、紙本著色、6曲1双のうち、96.0×270.8cm

江戸時代の京都御所での即位の風景が描かれています。約350年前に執り行われ、当時、数え10歳で即位した霊元天皇の顔が明確に描かれています。ほかに類例がない、大変興味深い本作品は、比較的最近発見されたものなのだとか。

■3:歴史の波に翻弄され、時代とともに変化する天皇の姿

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天子摂関御影 天子巻(部分) 藤原為信・豪信筆 鎌倉~南北朝時代・14世紀、宮内庁三の丸尚蔵館、通期展示(巻替あり。この場面は前期展示;10月10日~11月1日)、紙本著色、4巻のうち1巻、29.2×535.3cm

出家後の鳥羽天皇を先頭に後醍醐天皇まで、平安から鎌倉時代の天皇の系図を肖像でつづる絵巻。写実的な筆致で個性的な風貌がとらえられています。至高の存在として生きる天皇の姿を現代の私たちに伝えてくれます。

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御即位記念 特別展 皇室の名宝

<『御即位記念 特別展 皇室の名宝』開催概要>

  • 御即位記念 特別展 皇室の名宝 
  • TEL:075-525-2473(テレホンサービス)
  • 会期/2020年10月10日(土)~11月23日(月・祝)※展示替:前期10月10日(土)~11月1日(日)・後期11月3日(火・祝)~11月23日(月・祝)
  • 休館日/月曜日※ただし、11月23日(月・祝)は開館
  • 開館時間/9:30~18:00(入館は17:30まで)
  • 観覧料/一般¥1,800、大学生¥1,200、高校生¥700 ※中学生以下、障害者の方とその介護者1名は無料(入館の際に障害者手帳などをご提示ください) ※前売券・団体券はなし ※事前予約制
  • 会場/京都国立博物館 平成知新館【東山七条】
  • 住所/京都市東山区茶屋町527
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前期と後期で大きく作品の入れ替えが行われるという本展覧会。Go Toを利用して、今年は思いっきり「芸術の秋」を堪能すべく両方訪れる、なんて贅沢な楽しみ方もいいかもしれませんね。

問い合わせ先

『御即位記念 特別展 皇室の名宝』事前予約

TEL:075-525-2473(テレホンサービス)

この記事の執筆者
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WRITING :
神田朝子